本が好き!な、りなっこのダイアリーです。週末は旦那と食べ歩き。そちらの報告も。
本読みの日々つらつら
9月17日
昼ビール部です。空きっ腹に。
お昼ごめん。「幸楽」にて幸楽ラーメン(辛め)。こんがり炒められた唐辛子🌶️もりもり、一先ず辛いもの食びたい欲は満たされた。
青空ごはん部
9月16日
これからお家で映画みりゅ。TOVE/トーベ
甘くて甘くて甘くて甘いお昼ごはん。お芋の味のドーナツ。 青空ごはん部
今日は、菫野短歌のネップリもしました。
9月15日
アントニイ・バークリー/巴妙子訳『レイトン・コートの謎』を読んだ。
久しぶしのアントニイ・バークリー。ちょっと期待値を上げすぎてた感はあるけれど、面白かった。第一作を読めて満足。
9月14日
金子冬実『まぼろしの枇杷の葉蔭で 祖母、葛原妙子の思い出』を読んだ。
記憶を手繰りよせ思い出を綴りつつ、祖母と祖母にまつわる事柄を、今いる場所から振り返り、あらためて眼差そうとしているのがよかった。「おばあちゃん」らしさのない祖母の、稀有な才能と強烈な個性。美しい歌を生み出すことと引き換えに、何かをあえて切り捨てていたような人柄のこと。追慕の情とともにある、ひやりとした感覚。
祖母に名付けられたというエピソードと、その由来探しの章が好きだった(有名なレモンの歌の章も、室生犀星との交流の章も好き)。そして、あとがきにある「和解」という言葉が沁みる。
“もしかしたらそれもまた、祖母の言う「さびしきとき」なのかもしれないと。古墳時代の人々の、祖母の、私自身の生と死が結びつく。過去と未来が響きあう。それこそが歌のちからなのだと。”
おはよございます 朝ごはん。小分け冷凍してた、とうもろこしごはん。玄米1合にスイートコーン1本(ひげも入れたよ)の割合。
青空ごはん部
9月13日
服部真里子『遠くの敵や硝子を』を読んだ。
静かな殺気がひたひたと。
〈わたくしが復讐と呼ぶきらめきが通り雨くぐり抜けて翡翠(かわせみ)〉
〈今宵あなたの夢を抜けだす羚羊(れいよう)の群れ その脚の美(は)しき偶数〉
〈夜の雨 人の心を折るときは百合の花首ほど深く折る〉
〈鳥葬を見るように見るあなたから声があふれて意味になるまで〉
〈金雀枝のための鋏を待っている千年、それからのちの千年〉
〈砂糖湿らせるのも雨の愛ゆうべの雨を聴きつつ眠る〉
〈日ざかりを喝采のごと寄せてくるものを拒めり白百合抱いて〉
〈神を信じずましてあなたを信じずにいくらでも雪を殺せる右手〉
ku:nel [クウネル]の購入をやめた後のバックナンバーvol.67と61をポチったら、なかなかいい感じで当たりだった vol.61の表紙はタルコフスキーのポラ。巻頭特集〈詩〉の最初の1篇がヴィスワヴァ・シンボルスカで、思わず声が出た。
9月12日
坂牛卓『教養としての建築入門 見方、作り方、活かし方』を読んだ。
タイトルが何とも気恥ずかしいけれど、正にこういう入門書を読んでみたかった。分かりやすく簡潔に纏められている印象で、建築学について殆ど知らないような私でも面白く読めてよかった。
日本と西洋の建築史、哲学や心理学からの視点、建築家が理念を紡ぐこと、建築と世相や政治経済との結び付きについて、などなど
9月11日
パスカル・キニャール/高橋啓訳『アプロネニア・アウィティアの柘植の板』を再読した。
表題作は、ローマの貴婦人の随想集(と、歴史事情について)
ローマ帝国終焉を前にした貴族たちの頽廃、処刑や略奪に絶えない時流に対するアプロネニアの優雅な無関心に、なぜか惹かれてしまう。貴婦人の矜恃なのか、ただ疎ましさから目を背けていただけなのか
忍びよる死への不安を少しでも忘れている為に、日々の記録を事細かく残すことで防波堤のようにしていた…というキニャールの視点に、どきっとした。虚無に向かって踏みとどまろうとする、足場としての日記(それは脆いものでしかなく、それでも書かずにはいられない)
“とても長いもののうちに幼年期を入れよう。/柘植の木立。/(略)/老い。/海亀。/死んだ人の死。/不眠。/烏。/長続きしないもののうちに、不死の神々と非の打ちどころのない作品を入れてもよかったのでは。/長続きしないものから、愛は外すべきだ。”
9月9日
@rinakko
昼ビール部です。ぐびぐび。ノバラ(NoBaRa)にて
@rinakko
お昼ごめん。烏賊と茄子のトマトソースパスタ。パスタってゆうか、スパゲッティらしいスパゲッティを食べたかったのです
9月8日
@rinakko
『最後の三角形: ジェフリー・フォード短篇傑作選 (海外文学セレクション)』ジェフリー・フォードを読んだ本に追加
なんて濃ゆい短篇集。やはりジェフリー・フォードよい…としみじみ、心ゆくまで堪能した。
とりわけ好きな作品は、ラストに驚嘆した「アイスクリーム帝国」や「恐怖譚」(エミリー・ディキンスン!)、語り口が少し恍けた本棚をめぐる命がけの冒険「本棚遠征隊」、私の大好きなクレバーな老女もの(としても読める)の表題作。あと「ナイト・ウィスキー」「星椋鳥の群翔」と「イーリン=オク年代記」もよかった。
“「私は誰でもない。あなたは?」彼はそう言うと、笑い出した。そして「私ですよ、ご存じでしょう?」とつけ加えた。”
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