本が好き!な、りなっこのダイアリーです。週末は旦那と食べ歩き。そちらの報告も。
本読みの日々つらつら
2月7日(火)のつぶやき
(@rinakko) 2017年2月7日 - 08:47
【魔術師の帝国《1 ゾシーク篇》 (ナイトランド叢書)/クラーク・アシュトン・スミス】
再読…なのだが訳者が違うので、読んでいて思い描く色味が“木乃伊かミイラか”ぐらいには違う。お気に入りは「ジースラ」や「死霊術死の島」「最後の文字」「アドンフォの園」。
2月5日(日)のつぶやき(読んだ本、『不時着する流星たち』)
(@rinakko) 2017年2月5日 - 10:28
【不時着する流星たち/小川 洋子】
“そういえば会長の人生最後の散歩は、雪の日だったと伺っています。” 36頁
消え入りそうに慎ましくあえかな声を、その愛おしい記憶や夢の綻びを、掬いとる眼差しに慰撫される短篇集。胸の内の雨降りに耳を澄ます読み心地。幻滅も喪失も、やがて静かに受け入れられる。忘却としてではなく、片隅…としか名付けようのないささやかな場所へ、そっと仕舞い込んでおくように。
ヘンリー・ダーガー、ローベルト・ヴァルザー、グレン・グールド、世界最長のホットドッグ…と、モチーフとなった人や出来事と同じようにそこから紡がれた物語たちも、ただひたむきで生きづらそうで…尊い光を放っている。
ことに好きなのは「散歩同盟会長への手紙」や「測量」、「手違い」「肉詰めピーマンとマットレス」「若草クラブ」「十三人きょうだい」。
2月4日(土)のつぶやき
(@rinakko) 2017年2月4日 - 11:14
頭いていて ( ω-、) 今日の気圧つら。酔い止め服んでるのにー。
(@rinakko) 2017年2月4日 - 11:52
昼ビール部です。夫の受診日でしたん。
(@rinakko) 2017年2月4日 - 12:48
お昼ごはん。「麺や 運」にて担々麺。担々麺なんてめためた久しぶし。こないだ美味しそうだったから。
2月3日(金)のつぶやき(読んだ本、『約束』)
(@rinakko) 2017年2月3日 - 09:43
【約束/イジー クラトフヴィル】
すこぶる面白かった! うおん! なまじ地図があるのは目眩ましだった…と。気付けばどず黒さを増していく狂気の渦にひきずり込まれていた。建築の奇跡、その牢獄へ(そして地図には透視を)。
戦後、独裁体制下の息苦しさの中、都市ブルノで起きた恐るべき復讐の企てとは…。
優秀な建築家モドラーチェクの回想から始まる物語は、他の主要人物たちの声を重ねながら語られていく。ナボコフと文通していた亡き父のこと、ある短篇がモドラーチェクにもたらした贈り物のこと。チェスの二手詰をめぐるエピソード、豪勢過ぎる晩餐の場面。私立探偵ダン・コチーの章も凄く好きだ。ひたひたとグロテスクで心掴まれた。
2月2日(木)のつぶやき
(@rinakko) 2017年2月2日 - 10:31
遠藤周作の『沈黙』を学生の頃に読んでそれっきり、再読もなしで映画を観たわけじゃが、あの“鼾”の件を憶えていた。あそこでロドリゴが受けた衝撃は、文章の方が凄く怖く伝わってくるのかもしれない。
2月1日(水)のつぶやき
(@rinakko) 2017年2月1日 - 17:57
観たわ「沈黙」。
そして夫と居酒屋で落ち合う。
(@rinakko) 2017年2月1日 - 18:00
18時前の生中半額ラストオーダーをききにきてくれたので、瞬決で2杯目を。
(@rinakko) 2017年2月1日 - 19:22
居酒屋のおでん。
(@rinakko) 2017年2月1日 - 19:37
居酒屋の焼きとり。
1月に読んだ本
1月の読書メーター
読んだ本の数:21
読んだページ数:6305
遠い声遠い部屋 (新潮文庫)の感想
10代の頃に読んで以来。憶えていたのは“沈みゆく邸”。グロテスクな現実を目の当たりにし、もう夢を想い描いた時間へは戻れない。少年の味わう幻滅は、13歳だからこそあまりにも深く(誰にも顧みられぬ死のように)、待ち受ける残酷な覚醒がいたましい。“そして彼らも、みんな一人残らず、邸とともに沈みかかっているのだ。部屋の中を歩きながら、ジョエルは陽の光を奪われた廊下にもぐらたちが銀色のトンネルを掘りめぐらし、ひょろひょろした石竹が土に埋まった部屋から伸び出し、髑髏の目玉からライラックが血を吐くさまを想像してみた。”
読了日:01月30日 著者:カポーティ
アガサ・クリスティー自伝〈上〉 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
読了日:01月27日 著者:アガサ クリスティー
ドラゴン・ヴォランの部屋 (レ・ファニュ傑作選) (創元推理文庫)の感想
隅々まで堪能したわ。「ティローン州の・・」が再読だったのは嬉しい驚き。何が待ち構えているの…と頁を繰る先に、渓谷の断崖に建つ古城や、アイルランドの森や湖の眺めが広がっていた。ゴシック小説の流れを思わせる短篇、妖精譚、ジャコバイトに端を発しつつ可憐な娘の変貌に戦慄する話。そして表題作では冒険と驚異が。犯罪に巻き込まれているのに気付かない主人公は、美貌の夫人に焦がれて深入りしていく。仮面舞踏会という見せ場、『ジェイン・エア』、生き埋めの夢…など、好きなものがぎゅっと詰まってる感のある中篇、はらはらと楽しかった
読了日:01月26日 著者:J・S・レ・ファニュ
代価はバラ一輪 (現代教養文庫―ミステリ・ボックス)
読了日:01月24日 著者:エリス ピーターズ
門前通りのカラス (現代教養文庫―ミステリ・ボックス)
読了日:01月23日 著者:エリス ピーターズ
ゆきしろ、ばらべに―少年傑作集―
読了日:01月23日 著者:鳩山郁子
コーネルの箱の感想
再読。
読了日:01月20日 著者:チャールズ シミック
約束のない絆 (パスカル・キニャール・コレクション)
読了日:01月19日 著者:パスカル キニャール
雪男たちの国の感想
再読。雪…といえば思い出す作品。崩壊した精神の幻視の中に降り積もる雪、ではあるが。南極探検に参加した…かのように語る人物の、奇想豊かな日記。この旅の目的地が、“到達点という概念として在るのみ”つまり“極点は無”であるというのなら、そもここに描かれた南極自体がどこにもない南極だ…と思いつつ、美しく奇怪な妄想の檻に囚われる。凍った影、燃え上がるオーロラ、訪う女たち、異界からのワルツ。極限状態の中、絶望の針は振り切れてしまう。ただ狂気の牢獄…ピラネージの牢獄は、じきに出来上がるだろう(と、ベルデンが言っている)
読了日:01月18日 著者:ノーマン・ロック
ウォーターランド (新潮クレスト・ブックス)の感想
再読。素晴らしい読み応え。〈無〉のような、おとぎ話のような、水とよく似て平坦なフェンズの風景に憑かれる。めぐる歴史、人の営みに凝り続ける悲哀と遣りきれなさと滑稽と、取り残された愛おしさの物語が紡がれる。同時に色々な感情を喚起されて、泣き笑いみたいな心地で読み耽った。其処彼処の符牒を繋げながら…。ビールと水とに侵される故郷の歴史(“水の中からビールを”)、粘液質的沈着…というクリック一族の気質、幼馴染の恋、美しすぎた母のおとぎ話、フランス革命、そしてウナギをめぐる謎について。とりわけ今回はメアリのことを思う
読了日:01月17日 著者:グレアム・スウィフト
鱗粉薬
読了日:01月14日 著者:津野 裕子
ヴェネツィア―水の迷宮の夢
読了日:01月13日 著者:ヨシフ ブロツキー
人形 (デュ・モーリア傑作集) (創元推理文庫)の感想
ぞくり、ぞわり…ひき込まれ頁を繰る。これで“初期”か…と、そこにも慄く短篇集。平穏を装う為に現実を取り繕う薄っぺらな皮は、他人の本性も欺瞞も見えなくする。それは本当はとても危うい状態で、ふとしたことでぺろりと剥げる。隠れていた怖いものが顔を出す…その暗転を描く巧みさが憎いくらい素晴らしい。表題作は、その名もレベッカという美女に恋焦がれて破滅する男の話で、すこぶるお気に入り。「性格の不一致」や「ウィークエンド」ではひたすら苦笑い。ジェイムズ・ホラウェイ師の2篇も相当だが、「笠貝」はもっと厭過ぎて凄く好きだ。
読了日:01月12日 著者:ダフネ・デュ・モーリア
最後の注文 (新潮クレスト・ブックス)
読了日:01月12日 著者:グレアム・スウィフト
十蘭レトリカ (河出文庫)の感想
再読。
読了日:01月10日 著者:久生 十蘭
十蘭万華鏡 (河出文庫)の感想
再読。
読了日:01月09日 著者:久生 十蘭
修道女フィデルマの探求 (修道女フィデルマ短編集) (創元推理文庫)
読了日:01月08日 著者:ピーター・トレメイン
修道女フィデルマの洞察 (修道女フィデルマ短編集) (創元推理文庫)
読了日:01月07日 著者:ピーター・トレメイン
芸術新潮 2016年 06 月号
読了日:01月06日 著者:
ポーランドのボクサー (エクス・リブリス)の感想
素晴らしい読み応え。連作として読めるので、一篇一篇が繋がりあう奥行きに捕り込まれた。寄る辺のない旅をしていたような読後感。境界を超えることへの拘り、“内面の革命”をめぐる思惟。どこにもないと知りつつ、答えを希求する切実さが胸に迫った。短篇小説講読クラス…という場面から始まる「彼方の」や「トウェイン‥」では小説への言及も多い。そしてピアニストのミランが登場すると、描かれる世界がぐうっと押し広げられる。ミランの絵葉書が、祖父の記憶が、深くて重くてもっと孤独な旅へと、ハルフォンの背を押す。探しにおいで、とでも。
読了日:01月05日 著者:エドゥアルド・ハルフォン
J・G・バラード短編全集1 (時の声)の感想
ここに収められた短篇はどれも再読ではあるが、あらためて発表年代順に読んでいることが特別に思えてとてもよかった。次の巻も楽しみ。
読了日:01月04日 著者:J・G・バラード
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