3月24日(読んだ本、『山梔』)

 @rinakko
 【山梔 (講談社文芸文庫)/野溝 七生子】を読んだ本に追加
 
 女に生まれた、女である…ただそれだけで、どこまでも追い立て追い詰めてくるものから、逃げて。どうかどうか遠く逃げのびて。…と、そればかりを祈って読んでいた。そんなものを“運命”などと呼ばなくていい…と。
 “皆が、私が綺麗だと云っては取り、頭が好いと云っては取り、愛されたからと云っては取り、私が愛したからと云っては取り、もうちっとも残らないほど取り上げてしまって、そしてそのあとに意地悪をくれたんですもの。”

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