12月2日

 @rinakko
 【ヒュパティア:後期ローマ帝国の女性知識人/エドワード・J・ワッツ】を読んだ本に追加
   
 “ヒュパティアはいつも「女性の」哲学者として認識されていたので、周囲の多くの哲学者とは常に異質だった。” 
 “ヒュパティアがこのようなことがらを耐え忍ぶとき何を考えていたのか、我々は知ることができない。それでも、ヒュパティアが公の場で教え、公の場で代弁者となる哲学者の役割を引き受ける決意をしたとき、極度に難しい、感情の負担も大きいなにかに着手したのだとはいえる。フェミニズム以前の世界において、彼女はそれをたったひとりでなしたのである。(略)ヒュパティアはほかの女性哲学者たちの活動の限界を押しのけた、それこそがしたいことだったからである。彼女は同時代の男性の視線もささやきも冗談も受け止めた、望んだ人生を生きるためには、それらが耐えなければならない特別な重荷であるということをよくよく知り尽くして。現実にあって評価されることのまれな勇敢な行動が、ここにある。”

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