本が好き!な、りなっこのダイアリーです。週末は旦那と食べ歩き。そちらの報告も。
本読みの日々つらつら
9月20日(水)のつぶやき(読んだ本、『カミーユ・クローデル―極限の愛を生きて』)
(@rinakko) 2017年9月20日 - 07:56
あまごはん。こーしーくりぃむわらび。
(@rinakko) 2017年9月20日 - 09:32
【カミーユ・クローデル―極限の愛を生きて/湯原 かの子】
カミーユ・クローデル―極限の愛を生きて 湯原 かの子 朝日新聞社 ひりりと胸が痛くて辛い、でもここから目を逸らせない…という思いで読んだ。
女性が彫刻家として自立するのはまさに不可能事だった時代、輝かしい才能と美貌に恵まれたカミーユの人生は不運と挫折(娘として母として女として)の連続でしかなかった。師に拮抗する実力と別個の個性がありながら、ロダンの弟子であるばかりに正当な評価を得られず、強い情念と性愛で一度は結ばれたロダンとの関係も成就することなく、渇望した分だけ絶望も深かった。そして始まる被害妄想、ロダンへの強迫観念に蝕まれ壊れゆく心の軌跡。“悲劇的ゆえに偉大”…という言葉に頷くのも辛い。
カミーユとロダンの作風、資質の違いについての件も印象的だった。“カミーユの作品世界は上質の私小説を連想させる。創造行為を通じて自己のアイデンティティを求め、内的世界を深化させていく、その個へのこだわりが、彼女の彫刻を繊細で霊的な息吹で満たしている一方、ある種のもろさの印象を与えることも否めない。”
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