バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

肝動脈を通してブタの膵島細胞を移植 糖尿病治療で大きな前進

2006年04月28日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
 中国の湖南中南大学はオーストラリア・シドニー大学国立膵島移植センターと協力し、最近、肝動脈を通してブタの膵島細胞を移植する方法で2人の1型糖尿病患者を治療し、それぞれ重複移植(2回目)と新規移植の研究を行い、1人の患者でインシュリンが短期間離開し、1人の患者で顕著な改善が得られるという成果を収めた。

 4月22日、中南大学で開催された中国国際異種移植臨床研究高級セミナーで、元ノーベル生理学・医学賞審査委員長のカール・グロス教授、国際異種移植協会会長のアンソニー・アペックス豪メルボルン大学教授ら内外の専門家は、中南大学湘雅三病院細胞移植・遺伝子治療センターによる、肝動脈を通したブタ膵島細胞移植の臨床研究の成果を高く評価した。専門家たちは、世界の同分野の先端研究に属する技術としている。

 同センターの王維、莫朝暉、朱晒紅3教授は早くも1998年、大量の動物実験による基礎研究を行った後、シドニー大学国立膵島移植センターと協力して、肝動脈を通したブタの膵島細胞移植の基礎研究と臨床研究を行うとともに、1999年から、自主開発した微創介入方法と独自に研究した異種膵島細胞移植の免疫拒否(拒絶反応)治療プランを使って、中国国内の1型糖尿病患者20人に単一回のブタ膵島細胞移植を行い、うち18人の病状にめだった改善がみられた。その中の1人の農民患者は身の回りのこともできなかったが、治療後は出稼ぎに行けるようになった。追跡検査の結果、これらの患者にはいずれもブタ病原
性のウイルス感染の形跡はみられなかった。最近行われた重複移植患者の病状にも顕著な改善がみられた。       (長沙4月22日発新華社)>>中国週報(第228号)

不定芽誘導によるニンニクの増殖法

2006年04月28日 | 植物&農業
ニンニク(ホワイト六片)りん片の盤茎部由来カルスから不定芽を再分化させ、培養中に不定芽シュートを小球化させる省力的な大量増殖法を開発した。

宮城県におけるニンニク種球は他県から購入がほとんどであり、生産費を押し上げている。県内には独自にウイルスフリー球を生産してるJAもあるが、フリー球の増殖率が低く生産コストを高めている。また、優良系統が育成されても普及に時間がかかるなど効率的な増殖技術の開発が望まれている。そこで、組織培養を利用した大量増殖方法を検討した。 宮城県農業センター・種苗工学科>>研究成果


遺伝子療法に再び脚光~米国で臨床試験も開始

2006年04月28日 | 医療 医薬 健康
 遺伝子療法に対するベンチャーキャピタル(VC)や医療業界の関心が、再び高まりつつある。

 米国VCの動向を調べているベンチャー・ワンの発表によると、遺伝子療法を手がける企業に対するベンチャー投資は、2004年から2005年にかけて43%増になった。また、遺伝子療法について言及した学術論文の数も増えている。さらに、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの遺伝子療法を試みる初の米国内対人臨床試験も3月末に開始され、注目を集めている。 U.S.Frontia 2006-04-27

カテキンがDNAと結合  がん予防の仕組みか

2006年04月28日 | 医療 医薬 健康
 緑茶に含まれるカテキンがDNAと結合することを確かめたと、徳島文理大の藤木博太教授(生化学)と葛原隆助教授(同)が27日、発表した。
 カテキンはがん予防効果があるとされるが、結合することでDNAを損傷から保護し、がん予防につながっている可能性もあるとみて、今後確かめたいとしている。
 藤木教授らは、DNAとカテキンを混ぜて構造を調べ、カテキン分子1-3個が結合したDNA断片があるのを確認した。
 カテキンは体内で、さまざまな効果をもたらす酵素などのタンパク質に結合し、その作用を変えることが知られていた。(共同通信)>>京都新聞

血管再生の遺伝子治療、効果の確証得られず 阪大委結論

2006年04月28日 | 医療 医薬 健康
 血管再生の働きがある肝細胞増殖因子(HGF)を使い、足の動脈が詰まる患者を治療する臨床研究について、大阪大学病院の遺伝子治療臨床研究審査委員会(委員長・堀正二教授)は26日、効果の確証が得られなかったとする最終報告書案をまとめた。朝日新聞2006年04月27日

不二製油、大豆ペプチド8000mg含有飲料「ペプチドラゴン」を発売

2006年04月28日 | NEWSクリッピング
 不二製油株式会社とグループ会社のトーラク株式会社(社長:高木茂、本社:神戸)は共同で大豆ペプチド入り飲料『ペプチドラゴン』を開発し、4月18日にトーラク(株)から発売いたしました。
 大豆ペプチドは大豆たん白を分子レベルで切って体に吸収し易くしたたん白とアミノ酸の中間の状態で、種々の生理活性機能が紹介され、心身にさまざまな効用が実感され期待されている話題の素材です。『ペプチドラゴン』は1本100mlの小容量でありながらこの大豆ペプチドを8,000mg含むという今までになく高濃度で大豆ペプチドを含有する飲料です。日経ネット>ニュースリリース2006-04-25