先日軽い気持ちで大相撲升席暴力団観戦のことをここで書いたら、翌日すぱっと厳しい処分が下りましたね。親方たるものはやはり責任者として仕方がないかなというところですが、部屋まで閉鎖して弟子諸君も他部屋に転属となるとえらいオオゴトになったものです。これを機会に相撲の道をあきらめ、というか見限る若い衆もいるのではないでしょうか。上の立場の、年くってる人が処分されるについて、斯界の将来を担うべき若い世代がワリを食うようなやり方は賢明なのかどうなのか。
とにかくお芝居でも歌でも踊りでも、漫才漫談でもマジックでも、大道芸でも、興行と名のつくもので、“地廻り”と無縁で全国でご披露して回れる様な演しモノはないし、商売にすることもできません。紫綬褒章や文化勲章もらったような人が主宰するメジャー劇団でも、“昔売れてたこともある”みたいな演歌歌手の温泉歌謡ショーでもまったく同じです。或る地方の或るステージで一定日時に集客して木戸銭取るについて、“地元の親分さん”に挨拶なしということはあり得ない。大手プロダクションは大手なり、零細個人事務所は零細なりに、有形無形の仁義を通して興行しているものです。
ただ、日本相撲協会というところは民間の置屋さんではなく、国の肝煎りで存立運営している団体だけに、そういう方面との交流、接点は、何が何でも“存在しないこと”にしたいらしいのです。JRA中央競馬会なんかは、券売って、賭けてもらってなんぼの演しモノだけに、もっと露骨にそういうことに神経質です。
今回降格・部屋解散の処分を受けた親方についても、こういう事態になってから「かねてから黒い交際の噂が絶えなかった」なんて書かれていますが、だったらこんな、TVの画面に映っちゃうような事案になる前にお灸据えておけばよかったのにね。結局、やおら処分決めた側も処分された側も長年ずぶずぶと「これくらいは普通だろ、セーフだろ」ぐらいの感覚でいたからこうなったのです。
さて、昨日、非高齢家族が珍しく、レンタルDVDをいそいそと借りてきました。昨秋公開の映画『沈まぬ太陽』。上映時間3時間22分。ひえーーー。聞いただけで腰痛。
月河はインターミッションまでで就眠し、後半は後日、PCでゆっくり鑑賞し直すことにしましたが、御巣鷹山に墜落する羽田発123便のスッチー(←“客室乗務員”“キャビンアテンダント”よりやっぱコッチがいいよね)役で、我らがゲゲゲの女房・松下奈緒さんの顔が見えましたよ。他のスッチーさん役に混じって乗務員搭乗口に立ってもひときわ背が高いたかーい。先輩・松雪泰子さんのお休みピンチヒッターで被災してしまうのですが、搭乗口で松雪さんと向き合っても相当の落差。松雪さんも公称165センチで、お若い頃は水着のジャケ写なども出しておられたし、小柄というイメージはなかったのですがね。『ゲゲゲ』で公称162センチの松坂慶子さんと向き合ったとき以上に凸凹でしたよ。撮られ角度にもよりますけどね。
某N本航空ユニホを模した制服衣装のお帽子効果か、現放送中の布美枝ちゃんよりちょっこし頬っぺがふっくらして見えました。1985年のあの事故では重傷を負いながらも生還した乗務員さんもおられましたし、ダッチロールを始めても一人旅の小学生に「大丈夫だからね」と酸素マスクを装着してあげる気丈な布美枝ちゃん(違う)、生きて救出されてくれないかな…と前半そればっかり考えてました。
残念ながら後の出演シーンは遺影になってしまいました。松雪先輩が献花に訪ねる、実家のお母さん役が烏丸せつこさんとはねえ。美人母娘。ヴォリュームが遺伝しなかった。画面に出てこなかったけど、お父さんが長身で細身で濃顔だったのかな。
……阿部寛さんとかかな(年齢が合わない)。