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イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

キヌタク

2010-05-03 17:09:14 | 朝ドラマ

『ゲゲゲの女房』に売れない貸本漫画家・戌井役で梶原(かじはら)善さん登場。丸ブチメガネがつくづく良く似合う人です。

1993年の『振り返れば奴がいる』の不良患者役以降、“三谷幸喜印”以外のドラマでも数知れずお顔を見て来ましたが、ドジとか間抜けとか情けないなどの属性があってもなくても、常に微量“空気読めない”キャラなのがおもしろいですね。善意の人でも、まじめな人でも、どこでもどっか周りの地合いから数ミリ浮いているみたいなね。舞台、特に小劇場をホームグラウンドにする俳優さんで、こういう持ち味を看板にできたらTVでも仕事に困らないでしょうね。

青年座出身で、野田秀樹さんの夢の遊眠社で活躍した段田安則さんなんかもTVに出始めはそんな感じでした。一見して、「あ、小劇場の匂い」ってプンと来るんだけど、気がつけばそのニオイ具合が味になっている。

梶原さんも先クールでは『不毛地帯』で、忙しいばかりであまり脚光を浴びなかった近畿商事NY支店で、ダウンタウン生地問屋回りや似合わない礼装パーティーでの営業活動などくさらずこなしているのが買われ、壹岐(唐沢寿明さん)の特命チーム=業務本部に抜擢される海部役を好演されていました。オッ珍しく仕事のできる役!と思ったら、壹岐本社帰国後、出張ついでに家政婦ハル江さんとともにマンションを訪ね、壹岐が千里(小雪さん)を待って「早く帰らねぇかなコイツら」とイライラしてるのにいつまでたっても気づかない…という場面でやはり“空気読めない王”の面目躍如。

『ゲゲゲ』でも、縮小パイを食い合う商売敵の同業者のはずが「アナタの漫画はスバラシイ!」と絶賛攻撃、しげるさん(向井理さん)の才能を認めてくれる信奉者が現れて布美枝さん(松下奈緒さん)ちょっこし安心…どころか“心強さをミジンも感じさせない”のがやはり梶原さんクォリティ。「女房赤ん坊抱えてるって自分で言ってるのに、人の作品褒めにわざわざ夜道押しかけて、ネギと白菜と人参ばっかの鍋(←最初は魚もあったらしいが)一緒に突っついてる場合じゃないだろうよ」と、ツッコミどころにひとつひとつ矢印←さして電飾つけてある級のわかりやすさ。

梶原さんの場合、手頃に低身長(公称164センチ)で、今作のように“主役=ヒロインの高身長を強調したい”場合や、逆に“主役(おもに二枚目男優さん)がイメージより低身長なのを目立たせたくない”とき重宝されるということもあると思う。梶原さんの出演ドラマを調べていって、主役誰だったっけ?と想起すると、大体頷けます。

さて、ウチの近所には出回らないのでは…と危惧していたSUNTORY“絹の贅沢”を先日見つけ早速試飲。

420日発売ですが、先週いっぱい地元から一歩も出ず大型酒類店に行く機会がなかったので、ご縁のないまま終わりそうな気もしていました。発売2週めに出先駅のコンビニ型キオスクで昼休みに見つけ、昼間っから購入、持ち帰って冷やし直して、日没を待って開缶。

5月ともなると、日没、遅いですねえ。早く飲ませろ。

…ちょっと脱線。

一見して昨年の冬季限定“琥珀の贅沢”の夏季ヴァージョンを思わせる、白ベースに流線アクセントの缶パケデザイン。“琥珀”で赤と来て“絹”で白と来ると、老舗麦酒のアノラベルからイメージ頂戴したのね、と速攻読めてしまいますな。次は“緑の贅沢”かな?なんて。

味のほうは“本家”に比べて、なんとも無駄に甘くち重心です。ニュースリリースの段階から押していたアロマホップの香りや磨き麦(=精白麦)のなめらかさが感じられる前に、甘みがどーんと来てしまい、看板ほどのゼイタク感も本格感もありません。

先月がっかりした7種のホップ リラックス”のような科学的人工こねくり回し感がなく、いろんな意味で直球っぽいのにまだしも救われますが、季節的体感温度など、“コッチの味覚の変化”を割り引いても、月河は昨年の“琥珀~”のほうに、より好感が持てました。

ただ、パケのフロント正面の“京都醸造所謹製”の落款風のロゴは、「“伊右衛門”SUNTORYね」と思い出させてくれて軽く好感度アップ。新ジャンルでは金麦という全国区ヒットラベルをすでに持っている同社、安住せずまだこのジャンルで“攻め”続ける姿勢には、とりあえず拍手を送りたいところですが。

コメント
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