イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

スターもいいけどカレーもね

2008-07-07 00:26:56 | デジタル・インターネット

先週630日(月)から『白と黒』HDD録画を始めて、『炎神戦隊ゴーオンジャー』『仮面ライダーキバ』と同じ要領で、5話分のCMカット編集を済ませてDVDに順にダビング。ところが翌朝録画リストをチェックしてみたら、♯5(第5話)だけがHDDに残っています。

すわダビング予約ミスか!?DVDディスクの不具合か!?と慌ててディスクのほうをチェックすると、ちゃんと♯1~♯5までムーヴできている。なぜ第5話だけHDDに残っているの??と思ったらアナタ、あれですよアレ。噂のアイツ。ダビング10(テン)74日(金)からスタート。第1話~4話まではコピーワンスで消えたけど、5話放送時点では放送データがダビテンになっていたから、あと9回複製できるらしい。

ユーザーの評判がたいそう悪かったコピーワンス。デジタル録画機器メーカーでは昨年秋発売機種ぐらいから逐次放送データのコピー可能回数アップに対応していたとのことですが,ウチのもそれだったらしい。よくわからないけど、NHKの電波などを利用した録画ソフト書き替えが行われて、デジタル界の片隅の隅のスミの弱小零細無名ユーザーのウチにも奇跡的に電波が届き、4日をもってめでたくワンスからテンに。

“コピー9回、ムーヴ1回”という、大幅に緩くなった制限が妥当なのかはまた議論の分かれるところでしょうが、親データを何通りにも使って編集作業など細かくやる人にとっては、とりあえずワンスでなくなったことは朗報なのでしょう。自室のPCで繰り返し観たい、保存しておきたい番組タイトルに限って、それもディスク1枚だけあればいい月河にとっては、万難を排しても装備してほしかった機能ではないし、飛び上がるほど嬉しいニュースでもない。HDD1話分だけ残っているのを知ったときには、むしろ慌てました。

それよりなんだか寝覚めが悪くなったのは、たとえば録画コピー可回数を制限するといった“信号”が、普段でれーーっと何も考えないでヘソ出してケツ掻いたりしながら観てるTV放送の中に人知れず仕込まれてアナタの地デジ対応TVにも、ワタシのHDDレコーダにも潜入しているという事実が改めて認識されたことのほうではありませんか。昨日までは“ワンス”だった信号が、今日から“テン”に変わっていても、こっちは何も知らずケツ掻いて観てるだけ。

ってことはアナタ、コピーやダビングが何回できるかなんて罪の無い、大勢に影響のない種類の信号だけじゃなく、観る者の思考回路や価値観や倫理観、ひいては人格や身体・生殖能力にも影響するどえらい邪悪な信号が、上からの大きな力によって何種類も潜行送信されているかもしれませんぜ。おおコワ。昔お祖母ちゃんお祖父ちゃんが「TVばっかり観ているとバカになるよ」と戒めていたのは、実は奥深く鋭い真理だったのだ。

そう言えばアンテナ蛮機のGP11もそんな話でした。『炎神戦隊ゴーオンジャー』はゴーオンウイング兄妹が参加したGP17あたりから、従来のゴーオンジャー5人との関係性がもうひとつ確立しきれないまま教官キャラの炎神ジャン・ボエールも入ってきたため、最近ちょっと話がとっ散らかり気味です。

“ダメな子たちを見ると放っておけないゴーオンシルバー美羽(みう。杉本有美さん)”に対し“プロフェショナル志向でクールなゴーオンゴールド大翔(ひろと。徳山秀典さん)”というウイングス間のキャラ分けはいいのですが、特に大翔がゴーオンジャー5人に対するスタンス、5人それぞれの大翔に対するスタンスが、まだ整理されていない。

今日放送のGP20はそこを措いたままウイングス兄妹間とジャン・ボエールの主役回になってしまったので、薄味というかちょっとポカーンです。玩具発売スケジュールに合わせた脚本を強いられるのは特撮ヒーロー番組の常で、今年に限った制約ではないけれど、劇場版公開も近いからか、ここ2話ほどは肉薄くして骨表れ過ぎ。

時間さえ許すなら、先週の軍平⇔ウイングスのように、連、範人、早輝、ひとりひとりとウイングスがからみ、お互いの立ち位置を踏み固めるエピソードを作ってから教官登場、合体といってほしかった。

少なくとも大翔の金髪美人と密着デート?を目撃した早輝「あースゴイとこ見ちゃったーウフ」(ギンジロー号に走って戻り)「みんな大ニュース大ニュース!」のノリは、違和感とはいかないけどそんなに屈託なくていいの?という気はしました。早輝はもう少しウイングスの、特に大翔には、不信や警戒は解けたにしても若干の距離感持ってると思ったんだがな。

大翔役・徳山さんも、『仮面ライダーカブト』では上昇志向エリートと夢破れたやさぐれ姿との両方で輝いていたわりには、今作、妙に“声を節約”し過ぎで、クールに決めてるけど妹にだけは弱いというコミカル面の匙加減もまだ探り探りです。

炎神たちにしても、ちょっとスカした将校さん風「ギーン」のジェットラスはともかく、トリプターのキャラはバルカとどう違うのか。週中、最低でも3回は録画観返す月河も、まだすっきりとは掴めずにいます。バルカが“青年自由人”、トリプターは“やんちゃ少年”ってところなのかな。

スピードルたち5炎神が各ゴーオンジャーを「相棒」と呼ぶのに対し、ウイングスたちの炎神は「バディ」なのも意味がありそうでよくわからない。ゴーオンジャー5人のうち赤・青・黄はボンパーくんに“スカウト”、黒・緑はみずから“押しかけ志願”なのに対し、ウイングス兄妹は非凡な感知力でトリ・ラス両炎神を“救出”したわけですから、両炎神は兄妹に“恩義”を感じているという下地があるからか。

よりプロ志向の強いジェットラスが、理想家というより夢みがちな美羽と組み、腕白トリプターがクールな大翔と組むことによってのハーモニーもおもしろいと思うのですが、ゴーオン5人の前にウィングスが出現した時点で両コンビはすでに“既定”化していたため、バディの絆が固まるまでの過程に焦点を当てたエピもないままです。

それよりGP19では気がつかなかったのですが、ノコギリ蛮機→チェーンソー蛮機の声が妙に二の線だと思ったらバルイーグル五代高之さんでした。ヒーローOB俳優さんの悪役起用は味わい深いものですが、蛮機獣来たかギリ。ノコギリ期の「武士の魂キレイにしましょ」綿棒で鋸の歯ポンポンが可愛かった。チェーンソーの最期「ノコ霧よ今夜もアリガトー!」で背景が霧の波止場になったのは若干ズルかった。『西部警察』でデビューの五代さん、芸名の名づけ親は故・石原裕次郎さんなんですよね。

ガイアークでは2話分ヒマしていたキタネイダス様とケガレシア様に、カウンターでシェーカー振ってドリンク(←いつも排泄物や吐瀉物のような色のヤツ)作ってるヒラメキメデスがここんとこ味わい深くなってきてますね。「自分の才能が怖いフォッフォ」とけつまずいてカウンターに頭ゴンとか。戦隊敵組織としては、近年稀に見る雰囲気の良さではないでしょうか。

コメント
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