イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

あんた、おもしろいな

2008-07-01 22:08:15 | CM

昨日から放送開始の『白と黒』(1330~)枠内でオンエアされるCM各種夏ヴァージョン、“さわやか系”と“非さわやか系”に無理クリ(頼まれもしないのに)分けるとしたら、後者代表は誰が何と言っても(誰も何とも言っていないが)ファブリーズ・“インテリアのナガシマ”一家海へ行く篇でしょうね。

寺島進さんが「海がオレを呼んでるぜ」と言うと、“絶対死体打ち上げられてるわ”と思うもの。

“さわやか系”代表はYAKYM(ヤキーム)の♪ あきらめないで 肩の力抜いたら…の歌声をバックに、窓の雨空を見上げてちょっとブルーだった新垣結衣さんが髪にシュッとミスト「あ、いいかも」とにっこりするパンテーンシルキースムースエッセンス。

“梅雨どき対策”商品のCMは、ラストカットは大体日が差したり虹が出たりで締めますな。

新垣さんは、05年に雑誌の付録として綴じ込まれていたDVDsh15uya(シブヤフィフティーン)』で初めて見て、その後CMでしか見ていませんが本当にきれいになった。いま思えば、あのエマ役の頃は、特殊なオペレーションを施されマージ能力を賦与された少女というキャラクターに沿ったメイクの影響もあるにしても、瞼の整形から日が浅すぎて腫れていたんでしょうね。整形と言っても二重のプリーツをくっきりさせる程度のお直しでしょう。顔立ちの端麗さは変わっていない。

芸能人・アイドルの整形疑惑なるもの、ネット上ではひっきりなしに根も葉もないようなあるような情報が飛び交っていますが、ヴィジュアルの良さを武器に芸能界で勝ち残っていこうと真剣に考えている若い人が、投資して改良するのに何も悪いことはないと、月河は思っています。少なくとも、美貌で売れてウケている人が整形していたからと言って、それで魅力がまるごと消失するわけじゃないでしょう。

皮肉な言い方をすれば、ある美人芸能人のファンの人が「なんだ、美人だからファンになったのに、整形の美貌なら興味ねぇやバイバイ」ともし思ったとしたら、それはその整形美人芸能人が、美人になる前に「美人でないと人気が出ないわ、ファンを増やすためにはなんとしても美人にならなきゃ、だったら整形だわ」と思った、その料簡(りょうけん)とまったく同根のものです。

美人だからともてはやした人が、美人になってもてはやされたくて整形した人を、蔑んだり批判したりする資格はないと思います。

……なんだか、新垣結衣さんのCMの話からこんな話にしちゃったので、結果的に「新垣結衣さんは整形」と断言してる文脈になってるな。月河としてはむしろ『sh15uya』での新垣さんを「あんなに腫れてるのにめげずに頑張ってた、偉い」と褒めてあげたい気持ちですが。ドラマデビュー作だったし、16歳だったし、特撮だから吊られたり飛ばされたりで睡眠不足だったかもしれないし。当時もいまも可愛いんだから、どっちでもいいじゃんね。

どっちでもいいんなら書くなよ、って話ですな。

『白と黒』は第2話。親友・一葉(大村彩子さん)が自分を見殺しにしようとしていた?という疑惑を拭い去れないまま、退院して章吾(小林且弥さん)の桐生家に寄宿し一葉の介護を受けてみようと決断、リハビリに入った礼子(西原亜希さん)。

桐生所長(山本圭さん)も所員たちも、もちろん章吾も家政婦・路子も親切ではあるものの、章吾がまだ幼かった20年来桐生家に仕え底知れなく事情通そうな路子は、幼なじみでよく遊びに来ていたという一葉と妙に親しげでもあり、“私ひとりがエトランゼみたい”というとらえどころのない心細さも礼子にはくすぶっています。

この辺り、ダフネ・デュ-モーリアの心理サスペンスロマンの古典『レベッカ』にも相通じるものがある。

“女友達が自分の死を願っていた?”という疑問に、礼子、粘着し過ぎな気もしますがね。ちょっと一葉の身になってみれば、何不自由ないお嬢様育ちで結婚願望バリあるのにお見合い“連敗中”、一方親友の自分が教授ご子息に求婚され玉の輿「夢みたい」なんてベロンと言ってたら、どんなに顔や言葉で祝福してくれても、内心はいまいましく思っているのが当たり前。礼子も察しないと。

ま、その程度の、適齢期女性同士独特の鬱憤だけで、いま死ぬかもしれないような瀕死の状況で、あからさまに見殺しにまでするかどうかは議論(議論って)の分かれるところでしょうけど。死亡であれ負傷であれ運転者たる一葉の責任は歴然と法的に問われるわけだから、礼子の疑惑は勘繰り過ぎと言えなくもない。

想像力や洞察力が乏しいとか、猜疑心が強すぎるとかいう次元ではなく、早くに実親と別れ養父母とも死別した礼子は「人を信じたい」「信じられるに足る人でありたい」「信じられる人だからこそ好きになる」という執念、呪縛のようなものがあるのかもしれない。境遇も育ちも違う女友達に、姉妹や肉親並みの信頼欲求、“裏切らないで願望”持ち過ぎなのもそのせいかも。

今日第2話のいちばんの注目は、事故現場に通りすがりで礼子を救出したはずの聖人(佐藤智仁さん)が、桐生邸で再会した礼子の顔を見てもまったく驚きの色を見せなかったところでしょうね。その後の「なんでアンタがここにいるんだよ?」は礼子にではなく、後から来た一葉に言ったようにも見えた。一葉はあわてて「章吾の婚約者よ」と、“礼子のことを訊かれたから説明した”ようにつくろってましたが。

どうも昨日から、一葉と聖人はしめし合わせている、というかなんらかの情報の事前共有があるように思えて仕方がないんだがな。

うーん。どっぷりはまってしまいました。

コメント
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