イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

呼ばれるほどの馬鹿でなし

2008-07-11 21:11:57 | ニュース

公務員の腐敗ここに極まれりの感です。大分県教育委員会汚職。

上は国政の根幹を動かす高級官僚から、下は地方の義務教育界末端最前線まで、“公”と名の付く組織は日本国中隅々もれなく腐っているのだなあ。

知人にも、親戚にも23人ぐらいずついますが、公立小・中学校の教員って、成長期の子供の知力や諸能力の向上に関与でき目の当たりにできるということを芯から喜びと感じられるマインドの持ち主でなければ、到底全うできない、こう言ってはなんですが良くも悪しくも“しがない”という冠語がぴったりくる、本当に労多くして報いの少ない職業です。

小学校ぐらいで幸運にも愛情あふれる親身な先生に出会って、同級のお友達とわくわく楽しく学ぶ日々に恵まれたことで、「大きくなったら何になりたい?」と訊かれて「学校の先生!」と目を輝かせ答えるお子さんはいまも稀ではないと思いますが、視点を転じて、都心を闊歩するファッショナブルな適齢期未婚女性に“夫候補として憧れる人気の職業”を訊いたら同じ答えはあまり返って来ないでしょう。当節、若い女性が夫にできたら、恋人にできたらどんなにか…と夢みリスペクトすることのない、つまり“モテ”につながらない職種は、男性にも100%不人気です。

雑用に追われ、父兄の小言や苦情にこたえ、不祥事が起きないか戦々恐々し、管内どこへ転勤させられるかわからず、出世の道は細く、少しばかり昇進しても責任だけ増えて権限はほんの僅か。

これまたこう言ってしまってはなんですが、小・中学校時代を通じて、学校も授業も休み時間も給食時間も、遠足や学芸会・修学旅行などの行事も、もちろん入れ替わり立ち替わる教師たちも嫌で嫌でしょうがなかった月河から言わせてもらえば“親方日の丸で安定していて食いはぐれない”という唯一の取りえ以外、こんなに魅力や醍醐味の乏しい職業もないと思う。

そんな“しがない”職の採用口、あるいはすでに在職する教員の昇進やラクな職務・任地のポストですら、“利権”“供与を期待される利得”として贈収賄の対象物にされるようになった。

民間会社なら、所謂コネ入社、“付け届けで子弟の採用を依頼”なんてどこにでもいくらでもある話なのに、ことが“公”“教育”だからただごとでなくなっているわけですが、何より“安定して食いはぐれない”という、ほぼそれだけのことに対してこんなにカネや商品券が飛び交う国になってしまった。それがいちばん気の滅入る話です。

今回の件で不正採用された、教頭先生や校長先生の子弟がいっそ「母親がどうしても地元で教師になれ、成績が足りなくても合格させてやると言うから仕方なく教員になったけど、本当はお笑い芸人になりたかった」とでも言ってくれれば少し胸がすくんだけどな。

…いや、“芸人”でなく“代議士”でもいいですけど。

コメント
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