過酷な日々・・・なんかな、こんな程度なら吐いて捨てるほどおるんちゃうか、それでもやっぱしんどい。年齢のせいにしたくはないけどな。
そんななかにOBの隆哉(13期生)がやって来る。そろそろ胎動の時期、そんな隆哉の日常を聞く。ひょいととある雀荘の話が飛び出す。そこのバイト、医学部を狙っているらしい。マージャン好きの医学部志望・・・一人だけ心当たりがある。ウチの生徒ではない、生徒のダチだ。いくつかネタを振ってみるとロン・・・。親父さんが勤務医、そのしがらみがあるのかどうか、しかしまだ医学部を狙っていたのか・・・複雑な気持ちになる。
隆哉が龍神(17期生)の携帯に連絡、「龍神、俺ちょっと政治家になりたいんやけどさ。なれるかな?」 さっそく登場の龍神に隆哉、「オマエ、毎日家で何をしてるねん」 「本を読んでますよ」 「高校野球は?」 「見てました」 「アカンやん」 「いや、甲子園は特別でしょ」
二人の快活な談笑に、疲れ果ててロフトの下で寝ていた俺もさすがに覚醒。つかの間の団欒、ネットで高校野球に興じる。
二人はディープな高校野球ファンだ。二人して可哀相で涙が出たとの話を耳にはさむ。誰の話だと水を向けると「片淵ですよ、福岡の」 三重県予選ではなく福岡県予選。それも決勝ではなく準々決勝の話。福岡工大城東の片淵が最終回に5点差を逆転された試合だそうだ。
さつき(21期生・名城大学人間学科4年)も暇そう・・・盆やねえ。里恵(7期生)は真ん中の部屋のロフトで寝ている。そんななかで昨夜の授業の英単語を覚えてきたのが潤奈(津東1年)。まだ、高3は誰も来ないけどな。
郁弥が宿題が終わってないそうで、さつきがホワイトボードに書いてた「宿題ができなかったら腹筋30回」に、なぜか0が一つ増えて300回となっており、ともあれ郁弥は家に電話して今夜は帰れない由を伝えている。
匠真が久しぶりに顔を出す。まあ、6年制ゆえに宿題の気配か。
洋佑が過去の夏休み明けの数学で90点を叩く。塾の雰囲気に慣れてきたのか、さつきにも一歩引きはしながらも対応している。そして俺はあえて無視している。