小春日和
一昨日の大阪・熊取の最高気温は5.7度で、北風が吹く寒い一日でした。
その寒さは昨日の明け方まで続き、昨朝の最低気温は-0.5度で、この冬一番の寒さでした。
しかしその後、昼過ぎまでは快晴に恵まれ、気温も上昇してポカポカ陽気の「小春日和?」を思わせる暖かい一日でした。
小春日和に「?マーク」を付けましたが、この時期、この表現は使用しません。
「小春日和(こはるびより)」とは、旧暦10月の異称で、晩秋から初冬にかけて日に日に寒さが厳しくなる中、穏やかで温かな日和のことをいいますが、昨日は旧暦では12月20日、二十四節季の「大寒」でした。
大寒とは思えない暖かさに「小春日和」を思わせたことから敢えて小春日和を取り上げてみました。
日本では晩秋から初冬にかけて穏やかで温かな日和のことを「小春日和」といいますが、実は外国では「夏」を当てて次のように呼ばれています。
・アメリカでは「インディアン・サマー」
その由来は、一説には昔、北米の現地人たちは秋に狩をしており、暖かい日が続くと動物たちが活動的になり、苦労せずに狩ができるという利点があったため
「Indian Summer」といわれるようになったと言う説。
他には、”Indian”という言葉は「偽りの」とか「安っぽい」という意味の使われ方もしており、白人はインディアンは嘘をつくものとして軽蔑して、夏みたいな気候だけど実は
インディアンに騙された「偽りの夏」ということで「Indian Summer」となったとの説。
・イギリスでは「セント・マーチンの夏」
”St.Martin’s”は「偽り」の意味を持っており、アメリカの由来と似ているそうです。
・ドイツでは「アルトワイベルゾンマー(老婦人の夏)」
晩秋から初冬にかけて、風が弱くポカポカと暖かい日に、お年寄りが公園のベンチでのんびりとくつろいでいる風景からといわれています。
・ロシアでは、「バービェ・レート(婦人の夏)」
由来ははっきりしないですが、ドイツと同じようなことではないかといわれています。
・フランスでは「サンマルタンの夏」
由来は分かりません
小春日和は晩秋から初冬にかけて穏やかで温かな日和のことを言いますが、半月後の2月4日には立春を迎えるこの時期の暖かさに対して表現した方がピタリとするような気がしますが、如何でしょうか?