らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

梅雨の合間が「五月晴れ」

2021-05-18 | 季節

5月5日に沖縄が梅雨入りしたのを皮切りに、中旬には九州、四国、中国地方が平年より3週間ほど早く、相次いで梅雨入りしました。
そして一昨日には近畿と東海で梅雨入りの発表があり、東海地方から九州・沖縄までが雨のシーズンに入りました。
各地方共に、平年より20日前後早い梅雨入りですが、特に近畿地方では21日、昨年よりは25日早く、1951年の統計開始以来、最も早い梅雨入りとなりました。

ことしの天気は一体どうなっているのでしょうね?
まだ5月中旬ですよ。
5月と言えば、例年、爽やかな「五月晴れ」の日が続くというイメージなのですが・・・・。

「五月晴れとは」
ところで、「五月(さつき)晴れ」と言うと、5月の爽やかな青天のことですが、元々の意味は少し違うようです。
五月晴れを広辞苑で調べると、
①さみだれの晴れ間。梅雨の晴れ間。
②五月の空の晴れわたること。
と説明しています。

では、「さみだれ(五月雨)」とはどのような意味でしょうか?
同じく広辞苑で調べると、
①陰暦5月ごろに降る長雨。また、その期間。梅雨。と説明しています。

このように「五月晴れ(さつきばれ)」とは、元々は梅雨の長雨の合間の晴天のことをいう表現なのです。
「五月(さつき)」とは、旧暦・陰暦の呼称で、旧暦5月は現在の6月になり、この頃はちょうど梅雨の時期に当たるところから、元々は「梅雨の晴れ間」「梅雨の合間の晴天」を五月晴れと言いました。
それが、時が経つにつれ、誤って「新暦の5月の晴れ」の意味でも使われるようになり、この誤用が定着したということです。

「俳句の季語」
ただ、俳句の季語としては、もとの意味で使われることが多く、「陽暦五月の快晴を五月晴と言うのは誤用」と明記してある歳時記もあります。

芭蕉の有名な句に、「五月雨を集めて早し最上川」がありますが、ここに詠まれている五月雨は「えんえんと降り続く梅雨時の雨」のことです。

この句は『おくのほそ道』の旅で最上川を下った時の舟に乗った実感を詠んだ句で、五月雨の膨大な水量を一つに集めたかのような最上川の勢いと水量を感じさせる名句となっています。

梅雨入りが極端に早い今年は、この後、5月中に晴天が現れれば、各地方で正真正銘の「五月晴れ」となるかも知れませんね。
でも気をつけましょう。
梅雨入りが早いからと言って、梅雨明けが早まる訳ではありません。
そして長い梅雨になると豪雨が心配になります。
昨日の報道では、熊本県で既に3時間の雨量が200ミリを超える局地的な大雨となっているところもあります。

更に、依然としてコロナが猛威を振るっています。
高齢者のワクチン接種が始まっていますが、感染者数は高止まりしたままです。
今年の梅雨のシーズンは豪雨災害と共にコロナ感染にも十分注意したいものです。

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2 コメント

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梅雨入り   (もののはじめのiina)
2021-05-18 09:46:21
ついさっきまでは、五月晴れを梅雨前の爽快な快晴のことと思ってました。
         梅雨の合間の晴れのことをいうのでしたか( ^ω^)・・・そんなこととは、つゆしらず・・・

関東も雨の日が多いですが、梅雨入り宣言までは出していません。
五月晴れ (hide-san)
2021-05-18 16:44:18
梅雨の合間の張れでしたか、
旧中山道の木曽の洗馬宿に、

・入梅はれのわたくし雨や雲ちぎれ
の芭蕉句碑がありました。
「入梅はれ」(つゆばれと読む)=五月晴れ
と同じのようですね。
いずれも梅雨の合間の晴れですから・・・
また一つ勉強になりました。

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