らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

三すくみと三つ巴の違い

2019-09-14 | 雑学

先日、日経新聞に次のような記事が載っていました。

見出し・・・「英 離脱 三すくみ」
 「前文」 〝イギリスのEU離脱問題で、英国議会は離脱を3か月延期する法律が成立する一方、ジョンソン首相による2度目の解散総選挙の提案が否決された。それでもジョンソン政権は10月末の離脱にこだわり、実現への奇策も取り沙汰される。イギリスの政治空白でEUも身動きが取れず”。

新聞記事は、イギリス議会、ジョンソン政権、EUがともに身動きできないような状態になっているとして、「三すくみ」の表現を用いて報道していたのです。

三者が対立する構図には「三すくみ」のほかに「三つ巴」という言葉もあります。
今日はこの二つの言葉の違いについて調べました。

「三すくみ」
三すくみは、三竦 とも書き、3つの物が、互いに得意な相手と苦手な相手を1つずつ持ち、それで三者とも身動きが取れなくなるような状態のことを言います。

・三すくみのイラストです。(ネットより)


つまり、三すくみとは、AはBに勝ち、BはCに勝ち、CはAに勝つという関係です。
語源は、《「関尹子(かんいんし)」三極》からで、蛇はなめくじをおそれ、なめくじは蛙 (かえる) をおそれ、蛙は蛇をおそれること。
つまり、ヘビはカエルを捕食し、カエルはナメクジを丸呑みにする 。ナメクジはヘビを溶かしてしまうのです。(迷信です)

この三者が同時に出くわすと、獲物と天敵がそれぞれに存在しているため、三者ともすくんで動けなくなり、身動きがとれなくなってすくみあがってしまいます。
これが「三すくみ」の謂れです。

 「三つ巴」
 一方、三つ巴とは、三者が絡み合って対立することを言いますが、名前の由来は、元々、紋所・文様の名前で、三つの巴を同じ方向に長く尾を引くように組み合わせたものをいいます。
三つ巴文様の形が、いかにも三者が「組(く)んず解(ほぐ)れつ」格闘するさまに見えることから、この文様を例えて言われるようになりました。

・三つ巴紋です(ネットより)


巴は鞆絵(ともえ)とも書き、鞆の側面を図案化した文様です。
鞆とは、弓を射るときに、左手首内側につけ、弦が釧(くしろ)などに触れるのを防ぐ、丸い革製の具です。
巴を一つないし三つの円形に配したものをその数によって「一つ巴」、「二つ巴」、「三つ巴」といいます。 

・鞆です(ネットより)

 
日経新聞がイギリスのEU離脱問題を ”三すくみ状態”と報道した離脱期限は10月末に迫っています。
この問題は世界経済に影響を及ぼすだけに、三すくみ状態がどのように解消されるのか、注目したいと思います。

 

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