らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「まんまと騙された」の「まんま」

2024-04-03 | 季節

一昨日はエイプリルフールでした。
エイプリルフールは嘘を付いても許される日ですが、その由来は何なのでしょうか?
調べてみるとエイプリルフールの由来にはフランス説やインド説、イギリス説など、諸説ありますが、その内のフランス説をご紹介します。

「エイプリルフールのフランス説」
1564年、フランスの国王シャルル9世が「ルシヨンの勅令」を発令しました。
これは暦の改変で、当時は3月25日からが新年とされ、4月1日までお祝いをしていたのですが、発令以降は1月1日が新年になりました。
これに反発した国民が、4月1日を「嘘の新年」とし、騒動を起こしたところ、当然のことながら国王の怒りに触れ、多くの処罰者が出たそうです。
その日の悲劇を忘れないようにと、エイプリルフールが始まったということです。

「まんまと騙された」
私がエイプリルフールで「まんまと騙された」のは、2008年にイギリスのBBCが放送した「空飛ぶペンギン」でした。
この時、BBCはペンギンの一群が南極大陸を飛び立ち、南米のホーン岬まで飛ぶシーンを放送したのです。
羽がないペンギンが空を飛ぶことなど考えられませんでしたが、BBCは見事に偽の映像を作り上げていました。
BBCと言えばイギリスの公共放送で、日本ではNHKのようなものです。
そのような放送局が放送すれば、映像を観た人は信じてしまいます。
私もそのひとりで、「まんま」と騙されたという訳です。

「まんまの由来」
さて、この「まんまと騙された」の「まんま」はどのような由来で生まれた言葉なのでしょうか?
「まんま」とは、「上手にとか、ものの見事」にという意味ですが、この言葉の語源をたどると味覚の表現にたどりつきます。
この言葉は、実は「味が良いこと」をいう『うまい』に由来しいるようです。
即ち、「うまい」と同じ意味で「うまうまと」という言葉がありますが、これが「うまうま」から「んまんま」になり、そして、「まんま」に変化したということです。

しかし、なぜ本来「味が良い」という意味の言葉が「ものの見事に」という意味でも使われるようになったのでしょうか?
「うまい」や「うまうま」の「うま」は熟した果実の味をいう「熟(うむ)」が由来で、そこから味が良いことをいうようになりました。
味が良いと感じると、心が満たされます。
そして、味覚だけでなく他の出来事でも心が満たされるときに使われるようになり、その意味を広げていったようです。
何かが成功したり、巧みなやり方で思い通りに事が運んだりすると心が満たされますが、そこから、「ものの見事」の意味も加わったという事です。

エイプリルフールに限らず、現在ではAIによる偽画像が出回っています。
私たちには何が正確な情報なのか慎重に見極めることが求められています。
偽画像に「まんま」と引っかからないように気を付けたいですね。

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1 コメント

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まんまと・・・  (もののはじめのiina)
2024-04-03 10:07:12
1965年発表の小説を映画化したのが「デューン」ですが、2008年にも「砂の惑星」として公開されました。
これを見ましたが、難しかったです。それを吟味する気で「デューン」の2作を観ました。

砂の惑星では、巨大砂虫が出すメランジ香料はエネルギーにもなり薬物でも万能の効力をもちます。
この砂虫は水がダメで、人間が理想とする水の惑星の緑化は砂虫を絶滅させるという循環に陥ります。
なんとも「まんまと」負のジレンマへの循環です。

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