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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

あきんど

2017-04-25 | 雑学

天下の台所「大阪」は昔から商業が盛んであり、「商人の街」とも言われています。
その大阪では商人の事を「あきんど」と言います。
商人が何故「あきんど」なのか、今日はその語源や由来について調べました。

「商人(あきんど)」は、商いをするために収獲期の秋にやってくる人を指して「秋人(あきびと・あきひと)」と呼び、秋に行われる 「物」の流通を「秋なう」 と言ったのが語源とされています。
平安中期の辞書『和名抄』には「あきひと」が商人の意味で掲載されているそうであり、これが次第に「あきゅうど」、更に「あきんど」と転訛し現在の読みになったようです。

その 「あきなう」 「あきんど」 に「商」の字が使われるようになったのは、紀元前11世紀に、帝辛の代に周によって滅ぼされた(殷周革命)殷の別名「商」に由来します。

中国の最古の王朝である殷は自らを「商」と称していました。
その殷が周によって滅ぼされると殷(商)の人々はあちこちに散って物売りをして暮らしました。
彼らは店を構えたわけではなく、各地を渡り歩きながら物を売って生計を立てていたそうです。
「商の人(殷の人)」は物の売買に長け、殷王朝が滅んだ後も支那各地で活躍して経済を発展させたといわれています。
このため商売は「商の人」の手に握られ、物の売買を職業とする人自体を「商人」と呼ぶようになったのだそうです。
そこから、「商」は「物の売買」を意味する漢字として使われ始め、日本語の「あきんど」にも当てられたと考えられているということです。