埒が明く
2015-03-21 | 雑学
北朝鮮による拉致問題や北方領土問題、一向に埒(らち)が明きません。
拉致問題については、昨年7月に再調査が始まったものの調査している気配は全くなく、回答期限が来れば理屈を作って先延ばししています。
核、ミサイル、拉致は、北朝鮮にとって、絶対譲れないカードなので、これからも進展は期待できないような気がしますが、しかし、現在の安部政権で進展を図らないことには、益々困難になって行くことでしょう。
横田さんご夫妻を始め、拉致されたご家族の心情を思うといたたまれない気持ちになります。
何か「埒(らち)が明く」手立てはないものでしょうか?
ところで、この「埒が明く」という表現ですが、一般的には「埒が明かない」と使われることから、違和感を感じるかもしれません。
ところが、「埒(らち)」とは、馬場の柵のことで、昔、春日大社の祭礼で、一夜神輿の回りにこの「埒」を立てて囲み、明け方、金春太夫(こんぱるだゆう)がそれを開けて祝詞を読み上げる習わしがあり、一般の人はそれがすむまで「埒」の中に入れなかったことから、物事が進行することを「埒が明く」といったのだそうです。
このように本来は肯定的な意味で「埒が明く」という表現が多く用いられてきましたが、現在では否定的な意味の「埒が明かない」が一般的な活用になっているようです。
従って、「埒が明く」という肯定的な表現も当然使用される語と言うことで、誤りではないと言うことをご紹介しておきます。
北朝鮮の「拉致」、一日も早く埒が明いて欲ししものですね。