らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

紀州街道を歩く(その4)(五風荘)

2015-03-27 | 地元紹介

紀州街道を歩くシリーズ、今日は岸和田城の濠端にある「五風荘」をご紹介します。

「五風荘(ごふうそう)」
五風荘は、旧岸和田城内の新御茶屋跡などに、昭和4年から10年の歳月をかけて造営された広壮な回遊式日本庭園です。
正門は奈良東大寺の塔頭の一つ「中性院」表門を移築したもので、岸和田にゆかりの深い楠木氏の「楠」の字をもじって「南木門」と称されています。
3千坪の敷地には日本建築の粋をこらした主屋と庭園を見渡せる三つの茶室があります。
管理運営は、平成21年(2009年)度から導入された指定管理者制度に基づき、指定管理者に選定された「がんこフードサービス株式会社」が当施設をレストランとして活用しながら管理運営を行っています。

・門には指定管理者の「がんこ」と「五風荘」の看板が設置されています。


「がんこ寿司のキャラクター」
これは関西ではお馴染みのがんこ寿司のキャラクターですが、このモデルは「がんこフードサービス株式会社」の創業者で現会長の小嶋淳司(こじまあつし)氏です。
因みに「がんこ」の由来は、小嶋氏の学生時代のあだ名からだそうです。


五風荘は岸和田城の濠端に佇む回遊式日本庭園ですが、元は岸和田城主岡部氏の新御茶屋跡を、明治維新の後、当地の財閥?寺田利吉氏が10年の歳月をかけて邸宅・南木荘としました。
氏の没後、諡(おくりな)である五風院に因み「五風荘」とその名を変えました。  


広大な敷地には格調高い主屋を始め、山亭、八窓席、残月席の三茶席が設けられており、優美な庭園が見事な景観を映し出しています。
なお、庭園は一般に開放されており自由に散策できるほか、主屋では食事も楽しむこともできます。

・五風荘の主屋です。


案内板によれば、「日本建築の粋を集めた主屋の屋敷からは見事な庭園が見渡せ、落ち着き感のある池や優美な造形を見せる山亭、雪見灯篭など、その配置の妙は不思議と見る人の気持ちを和ませます。」とのことです。



茶室「山亭」です。
特に山亭は形の美しい自然石を礎石とし、その上に茶室が建てられているそうです。


「蛸地蔵(たこじぞう)」
岸和田城を跡にして再び紀州街道に戻り、15分ほど歩くと「蛸地蔵」があります。
蛸地蔵は正式名を天性寺(てんしょうじ)と言い、岸和田市にある浄土宗の寺院で、山号は護持山、院号は朝光院です。
ご本尊は阿弥陀如来と地蔵菩薩で、この地蔵菩薩が蛸地蔵と通称されているものです。
また、南海電鉄では最寄駅に蛸地蔵の駅名を採用しています。

・タコ地蔵・天性寺です。


「蛸地蔵の由来」
蛸地蔵天性寺は元亀元年(1570年)に建立された日本最大級の地蔵堂です。
蛸地蔵縁起によれば、次のように書かれています。
本尊の地蔵菩薩は古くから岸和田の守本尊とされたが、戦乱を免れるため当時の領主により堀の中に入れられていました。
後の天正年間、岸和田城が根来・雑賀衆に攻められ落城の危機となった時、数千の蛸と一人の法師が現れ城を救ったと言われています。
数日後、堀から矢傷や弾傷を負った地蔵菩薩が発見され、法師は地蔵菩薩の化身であったことが分かりました。
地蔵菩薩は城中の別殿に安置されたが、民衆が参拝できるように天性寺に移されました。



コメント (1)
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