今日は土用の丑の日です。
ウナギを食べる人が多いと思いますが、今年は養殖に使う稚魚のシラスウナギが3年連続の不漁で品薄感から価格が大幅に高騰し、ウナギ離れが進んでいるとも云われています。
この為スーパーや小売店などでは値下げで巻き返しを図ったり、ウナギのたれを使った、うなぎ以外の食材で作る“うなぎ代替商品”を取り扱うなど、少しでも客離れを防ぎたいと懸命の商戦を繰り広げているようです。
ある調査で、どんなウナギ代替商品を食べたいかを聞いたところ、
①「アナゴのかば焼き」(59.6%)がトップで、以下
②「さんまのかば焼き」(42.4%)、
③「豚バラのかば焼き」(30.6%)、
④「牛肉のかば焼き」(28.4%)、
⑤「とうふのかば焼き」(21.2%)と続いたそうです。
また、他の報道によれば、伊藤ハムではブタのバラ肉をウナギのタレで焼いて、「豚バラ蒲焼き」を売り出したところ、5月からの販売が予想の10倍もの売れ行きで、いま品切れ状態だそうです。
・今年はこのような”うな重”は高値の花となりました。
「平賀源内も想定外?」
土用の丑の日にウナギを食べる習慣は文政年間に平賀源内の発案から始まったと云う説があります。
由来によれば、190年前の文政5年(1822年)、商売がうまく行かない鰻屋が、夏に売れない鰻を何とか売るため、平賀源内の所に相談に行ったところ、源内は、「丑の日に『う』の字がつく物を食べると夏負けしない」という民間伝承からヒントを得て、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めました。
その通りにしたところ、その鰻屋は大変繁盛したと伝えられていることが、現在の土用の丑の日に鰻を食べる風習に繋がっているものでだそうです。
現在の「土用の丑にウナギ」のフィーバーを、もし平賀源内が目にしたら何と思うことでしょうね。
福島原発の時の政府や東電と同じように“想定外だった”と云うでしょうか?