「国立移民史館」開館


Cite nationale de l'histoire de l'immigrationというのがこの夏パリの十二区に開館するんですね。知りませんでした。面白そうですね。行ってみたいですね。(^_^)

 これ、仮に「国立移民史館」と訳しておきましたが、"cite"ですからかなり大きなものでしょうね。

[追記]9月16日に特別公開、とか言ってる段階ですから、夏休み中には開かないみたいですね。やれやれ。 (X_X)
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フランス人のアメリカ幻想


 フランス人にとってのアメリカということに関して言えば、ラルゴ・ウィンチ Largo Winch シリーズも面白いですよ。
 これ、ジャン=イヴが好きなんですね。これのキャラが文字盤に入った時計を僕にくれました。(^_^)  ありがとう・・・

 モンテネグロ系アメリカ人で全世界に展開する大財閥の総帥ネリオ・ウィンチが、自らの出自の地で同族の唯一人の末裔と思われる子供を見つけひそかに養子とするんですが、手元には引き取りません。それでネリオ・ウィンチが死んだとき、遺言でこの養子、青年となっていたラルゴ・ウィンチが突然呼び出され、財閥の総帥の座を相続することになる、という設定です。

 簡単に言えば、007の大金持ち版、です。大金持ちになったくせにラルゴは実にやばい冒険を繰り返します。彼は敵が大変多いので、命を守るために必死で戦わざるをえないんです。彼の周りに悪人、善人、美女、悪女、たくさんでてきて、三つ巴、四つ巴の抗争のなかでどんどん殺されていきます。ちょっと目を離すともう死んでます。 (^_^;) ジャパニーズスマイルの日本人ビジネスマンが商談をもってくるシーンもありましたが、なんも悪いことしてないのにゴルゴ十三流に眉間を撃ち抜かれてあっというまに死んじゃいました。 (^_^;;)

 でも、たしかに面白いです。
 やばいですけど、話のスケールがでかくて、華麗な世界です。
 こういうの、フランス人のアメリカ・イメージのひとつの典型のように思います。

 それからこのマンガの売りは「美しい絵」なんだと思います。細かくすっきりした描線に、繊細であざやかな色づけがなされています。これ見てるだけで楽しい。実写の映画ではこんなにきれいには絶対ならないし、アニメでこんな複雑な線や色は難しいんじゃないでしょうか。

 シナリオはPhilippe Francq、絵はJean Van Hamme。両人ともベルギー出身。第一巻の色つけは Marie-Paule Alluard とクレジットされてます。フランス語圏マンガでは色づけの役割はかなり重要だと思います。

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