Direction de notre préfet 谷本石川県知事の方針


M. Tanimoto, préfet de Ishikawa, déclara, le 20 mars, la levée de demande officielle d'annulation des manifestations organisées au niveau préfectoral, dès le 1er avril, sous quelques conditions. Il est à remarquer la prolongation en principe de demande d'annulation ou de report des manifestations dont la plupart des participants sont des personnes agées, les plus exposées à l'aggravation en cas de contamination des covid-19.

現在日本で、この文脈で使われている「自粛」とか「要請」とかを英語やフランス語でどう訳したらいいか、これは非常に難しいと思うのですが、こういう無力感は結局のところ恥ずかしいと思うべきことではないかもしれません。とにかくこういう言葉の使い方で社会が回っているので・・・ わたしだったらフランス語には上のようにします。これでも完璧には程遠い感じがします・・・ 「へたくそ、こういうときはこう言うんだ」と教えてくださる方は歓迎いたします。だって、日本の外にいるフランス語話者の友人たちに日本で起こっていることを正確に伝えたいじゃないですか。そもそも伝達が可能なことならば。

専門者会議からは「全国一律の自粛要請はせず、地域の感染状況に応じて主催者が判断してほしい」という話なので、谷本知事は別に国に逆らっているわけでもないはずです。ただわたくしとしては「新型コロナウィルス感染症対策本部会議・本部長」という立場で知事が発した「方針」の中で「感染すると重症化しやすい高齢者が中心となる催しについては原則、中止または延期とする」(『北國新聞』2020.3.21)というのは、かなりつっこんでいて注目に値するように思えるんですが、他国の方、他県の方、いかがでしょう?
知事さんは「自粛による副作用で地域経済が奈落の底に落ちていくようだ」(同)ということも言っておられますから、結局経済第一主義ですか、という声も出るかもしれません。でもわたくしとしては知事さんの言葉の下には「文化権」「文化に対する権利」le droit pour la cultureみたいなものがある、と思うのです。文化というものについて人間はひとりひとり、「作り」「享受する」権利とともに「伝える」権利も持っているんじゃないか、ということです。


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