日本における西洋の学問は


 堀井憲一郎師が久しぶりに本を出されました。

 いや、『週間文春』からは急に降板されるし、桂米朝関係のご著書は発売寸前で刊行中止になったみたいだし、心配しておりました。

 『愛と狂瀾のメリークリスマス なぜ異教徒の祭典が日本化したのか』

 これは実に意義深いことが書いてある本です。

 クリスマスの乱痴気騒ぎは戦後のアメリカ占領時代どころか、戦前のずっと以前からあったこと。
 そしてその扱いは日本の「開国」のあり方、あるいは日本のあり方そのものに関わること。


 わたくしにとって意味深いことは、日本における西洋の学問、いわゆる文系、人文学を中心とする「学」のほとんどは、この「クリスマス」と同じようなものだ、と気づかされたことです。
 けっして受け入れられてはいないし、いつでも消してしまえるものながら、体面上、とりあえず存在を許されているもの、ということです。


 でも、わたくしはあえて「それでいい」と言います。

  
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2017年のベストアルバム


 もう1月21日ですが、昨年度の世界の音楽からわたくしのベストアルバムを発表させていただきます。

 わが盟友 Gérald Totoが久しぶりにRichard Bona, Lokua Kanzaとのトリオ Toto Bona Lokuaで出したセカンドアルバム、Bondekoです。
 友達が出したものだからほめるというのではなくて、本当に昨年のベストアルバムだと思います。

 ファーストアルバムよりずっとGT(つまりジェラルド)の音が前面に出た、GTのアルバムです。

 爽やかで、かっこいいんです。

 「アフリカ音楽」?とか思わないで、虚心坦懐に「今の音楽」として、楽しんで聞いていただければ幸いです。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )