サランのリサイタル!

 サラン Sarane(彼女についてはこのエントリーこのエントリー以下のイスタンブール・シリーズをご参照ください)がリサイタルをやるぞ、と言ってきました。 (^_^)
 もちろんモンゴル歌謡のリサイタルです。

 彼女が歌をやってるのは前から知ってました。録音もしてましたし。今回のはAtelier du chantというところの枠内のようですから、まあほんとのプロデビューというわけではないと思いますが、とにかく彼女はフランスにモンゴル文化をアピールすることに一生懸命なのです。

 6月24日20時、場所はパリのtheatre Saint-Leon (11, place du cardinal Amette, 75015、reservation : 01.42.73.68.44)ということです。

 わたしは学期中でとても行けませんが、もしお出でになれる方がおられましたらぜひ行ってみてあげてください。また彼女に会われる人がおられましたら、YuichiがBravoと言っていたむね、お伝えいただけましたら幸いです。 (^_^)y
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日揮さん、フランス語の方も



(前のエントリーの続き)


 でもねーアルジェリアに関係の深い日揮さんはなぜかフランス語パンフレットなしでした。

 日揮さんは、2008年3月期連結決算で468億円という過去最高益を叩きだされたことですし、このへんでフランス語の方もがんばっていただきたいところです。

 写真は日揮の入っている横浜・みなとみらいのクィーンズタワーです。TICADは日揮のお膝元でやったわけですね。

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アフリカフェアー


 TICADの一環としてアフリカフェアーが開催されてました。ちょっと様子をみてみました。

 一日目は入り口にセキュリティーチェックがあって行列になってましたが、二日目はフリーパスになってましたね。「こんなの要らない」という意見が勝ったのでしょうか。

 中はいわゆるひとつの見本市です。

 アフリカ各国だけじゃなくて、日本の企業のアピールもありました。
 上は日立と小松の両製作所による巨大な地雷除去機です。
 まあこういうの要る国もあるでしょうけどね・・・

 小松製作所のブースでは立派なフランス語版のパンフ3種類もくれました。
 あれ、日立はもらい損ねたかな・・・
 
 ちなみに三菱さんのパンフには

Chinese
English
French
Japanese
Russian
Spanish

の6種類を作ってることが分かるように書いてあります。これにアラビア語があれば現世界では当座はほぼ十分、という感じになりますね。

 各国ブースの配布資料は英語が圧倒的です。まあ日本でやるのだからそうするんでしょうね。コートジボワールのブースの人がそう言ってました。アルジェリアさえフランス語の資料に交えて英語パンフをちょこっと置いてましたね。セネガルが平気でフランス語で押し通してました。さすがFrancophonie提唱者サンゴールのお膝元です。

 でも、わたしが特にそういうところに行くからかもしれませんが、このTICADの会場では周りでフランス語ばっかり聞こえてた気がします。もちろんしゃべっているのはアフリカからの参加者たちです。

[追記] よく見たらセネガルにも英語のパンフがありました。申し訳ありません。失礼いたしました。m(_ _)m
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TICADに来てます

 TICAD IVで大統領の代理として来日中のアハメド・ウヤヒヤRND党首・元首相とお会いしてきました。

 例のダフマン・エル=ハラシ(大統領もウヤヒヤ氏自身もお好きな歌手です)の日本盤CDと金沢大の資料を進呈して、ちょっとお話して写真を撮っただけですから具体的な話にはならなかったですが、そもそもVIPその人と表敬的に短い時間お会いしたときの話でなにか実のあることができるというのは、めったにないことだと思います。
 でも同じ流れでその後にアフリカ連合関係者とお会いしました。うまくいけば面白い展開になるかもしれません。 (^_^)
 これはもう少しお話はっきりしてから書かせていただきます。

 ということで、とりあえずメインの用事のご報告まで。 (^_^)y

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『赤と黒』翻訳問題(0)


 今回の上京、プライベートではこの上なくいいこと (^_^) があったんですけどそれはさておき、もうひとつ困った情報が入ってきました。

 多くの方は先刻ご承知だったと思いますからたいへん遅れた御報告になって申し訳ありません。
 野崎歓訳の『赤と黒』には誤訳が多すぎるという指摘が出ているのです。

 自分でもちょっとは目を通したはずで間抜け極まりないのですが、スタンダール研究会でこの翻訳に対する激烈な批判文を読まされて「えーっ!?」とびっくりしてしまいました。(アマゾンの書評でも同種の批判が出ているらしいですが、すみません、その書評ってどこにあるんでしょう? わたしには見つからないです・・・)

 こういう問題、へたに首を突っ込むのは危険きわまりないのですが、「スタンダール」もカテゴリーに含んだブログをやっている以上、なかったことにしてしまうのでは不誠実です。批判の内容をある程度吟味してわたしの見解、態度表明を行いたいと思います。

 ということで、ちょっと待ってくださいね。 m(_ _)m

 今日からいよいよTICAD IVですしね・・・

このエントリーに続きます)
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アンダルスの夕べ

(ひとつ前のエントリーから続く)

 というわけで、学会のあとで「アラブ・アンダルースからシャアビへ」というのを聞きにいきました(於国境の南)。こういうタイトルですがカビルも入ってたりして相当もりだくさんな内容だったと思います。
 着いた時にはもう半分終わってましたが、十分楽しめました。 (^_^)v

 あらためてしみじみと聞いてみると、リリ・ボニッシュはうまい歌手だなあ、リーヌ・モンティには癒されるなあ、って思います。

 北中さん、田中さん、蒲田さん、ありがとうございました。

(わたしもでしゃばってひとことふたことしゃべりましたが、こういうときは後で必ず、どうてもいいことを言った気になります・・・  (;_;) )

 こういう有意義な会は、もっと人が集まるといいんですけどね。
 まあアルジェリア音楽もそのうち真の意味での大ブレイク!をすることを祈りましょう。

 
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アルジェリアに居残ったフランス人

Le Monde diplomatique5月号に、アルジェリア独立の後もアルジェリアに居残ったフランス人についての記事が載っています(Pierre Daum et Aurel, "Sans valise ni cercueil, les pieds-noirs restes en Algerie")。これは感動的です。

 1962年のアルジェリア独立の時点で、アルジェリア人と同列で働き、生きなければならないという状況を受け入れられなかったフランス人たちは「本国に戻って」行ったわけですが、アルジェリアの人々の中で平等に生きることを当然のこととして、独立までを生き、また独立後も生きていくことを選んだ20万もの人々にアルジェリアの人たちは敬意を払い続けてきたわけですね。

 この記事のフランス語本文はまだネット上では読めないみたいですが、この新聞の無料日本語メール版でこの記事が紹介されていました。興味のある方は定期講読申込みをお勧めいたします。

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ベランジェとフランスの歌


 昨日は青山学院大でスタンダール研究会があって、彼とベランジェについての発表をしてきました。準備が行き届かなくて冷や汗ものだったですけど。f(^_^;)

 上はこういう研究会のとき配布する資料です。ベランジェの肖像をつけときました。

 Pierre-Jean de Berangerというのは19世紀前半に活躍した「シャンソン作家」です。彼の歌は巷に流布して、フランス人なら知らぬ者がないほどになってました。この人をスタンダールはたいへんほめています。これほどほめている同時代の文人はいないくらいなのです。

 ただベランジェの歌というのは政治的風刺、社会的悪弊を揶揄することにその本領があるもので、音楽的に優れたものを作るということは彼の頭にはなかったようです。だいいち彼は自分ではメロディーはほとんど作らず、民謡とか当時流行の音楽入り劇の挿入歌とかを流用していました。だから今日の感覚で言えば彼は「替え歌作家」とでも言うべきです。

 それもあってか、今日ではベランジェの歌というのはもう全く忘れ去られてしまっていると言っていいと思います。
 誰も聞いたことないと思ったので彼の最初の「ヒット」である『イヴトーの王様』Le roi d'Yvetotを、発表の席上ちょっと自分で歌ってみました。
 受けたかな?  f(^_^;)

 昨日は夕方には「アンダルス→シャアビを聞くつどい」(でしたっけ、正確な名前を忘れてしまいました。於「国境の南」です)に行きましたが、ちょうど蒲田耕二さんがおられましたので、ベランジェについてお話をしてきました、とお伝えしました。
 蒲田さんのご見解は、歌詞の内容、特に政治的な内容にもっぱら注意が行ってしまって音楽面を軽視するのがフランスの民衆歌曲の欠陥、ということだと思うのですがベランジェもその典型例でしょう。

 このへん、ちょっとフランスの困ったところですね。 
 でも、それでもフランス歌謡に傑作がないわけではないのです。そのあたり蒲田さんの御本をご参照ください。 (^_^)y
 
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もうすぐTICAD IV


Jeune Afriqueの5月18-24日号にはTICAD IVを控えた日本の特集記事が16ページ載ってます。その最初の記事(↑は見出しです)をみてちょっとどきっとしました:

 「冷戦時代には東西対立の決闘場であったアフリカは、いまや中国=日本の競争の場になろうとしているのであろうか? 全てのことがそれを予感させる。アジアの二大国の野心がこれほどかきたてられたことはなかったように思われる・・・」(筆者 Frederic Lejeal)

 ちなみに、特集に使われている写真は、渋谷の109の前、一杯飲み屋に男どもが並んで座っているところ、日の丸の下で例によって真面目な顔をしている福田首相、アフリカの首脳たちに囲まれて笑っている小泉、森両元首相です。あ、横浜市長の中田氏も載ってますね。

 この雑誌で見ると、日本の政治家がみんな立派に見えるからすごい。 (*O*)

[追記] アルジェリアのブーテフリカ大統領の来日はとりやめのようです(理由はわかりません)。代わりにアハメド・ウヤヒヤ氏が来るとのことです。彼は元首相ですけど現在の肩書は・・・ええとなんでしたっけ?

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アルジェリアって

 『ミュージックマガジン』6月号ではダフマンのCDだけでなく、オルケストル・ナショナル・ド・バルべスの新譜についてもあちこちで言及され、ここ一年続いてきた「アラブ/コブシ企画」総括もあって、アラブ音楽、とくにアルジェリア音楽がずいぶんクロースアップされてます。

 たしかに「アルジェリア音楽の情報もかなり充実した」(中村とうようさんのお言葉)と思います。その充実の一端を担えたことを光栄に思います。

 ところで、さて、これからどうなるでしょう? アルジェリア音楽はもっとファンを増やしていくんでしょうか?

(ところで、忌野清志郎さん、復活おめでとうございます。m(_ _)m )
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