現在と過去


20.イスタンブールのアジア側カドゥキョイも近代的に開発された地区で、新しい文化の発信地のひとつなんですが、表通りに古色蒼然とした家が一軒だけありました(↑)。写真になるとなんかそのぼろい感じに紗がかかるみたいに思えるんですが、現場では歴然としてましたね。

この写真撮ったときには、なんかこれも今のトルコを象徴するような気がしたんですがねー。なんだかその感覚薄れちゃったな。やっぱり時間が経つと旅の印象ってなくなるものです。
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これも海


19.それにしても、忙しいです。 (X_X;)

 海で思い出しました。トルコ・シリーズまだ終わってませんでしたから、マルマラ海お見せしときます。イスタンブールのアジア側、ユスキュダルの海岸です。
 つまんない写真で恐縮です。 f(^_^;)

 これも海だから石川県の海岸とつながってるわけですけど、ずいぶん離れてますなあ。でもやっぱり、こっちは都会の海ね。色が違うし、粘度まで違う感じ。
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 いよいよ暑くなってきました。

 まだ海水浴には早いですが、こういう季節の海こそひとも多くなく、また少なすぎもしなくて、和やかで好きです。

 金沢を通っている高速道路は北陸自動車道っていいますが、金沢西インターから少し西南に行ったところに「徳光ハイウェイオアシス」というのがあります。

 ここは、サービスエリアから無料で、直接徒歩で海辺に出られるんです。
 ちょっと息抜きしたいときなど、ときどきでかけます。高速料金はかかりますけど。

 ここにいる人の多くは、たぶんこの海を目的に来たんじゃないのです。どこかへ行く途中で立ち寄っているのです。それでまったく好きなように海の存在とたわむれてるんです。
 そこがなんとなくいい気がします。

 サービスエリアにはゲームセンターもあるんですが、絶妙のランダムさで波がうちよせて、風が吹いて、浜辺にいろんなものを打ち上げてくる海って、どんなゲーセンより面白いものじゃないかな、って思います。


 
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rai infos/ライ・ニュース 098

LA FIN DE LA CARRIERE DE CHEB MAMI ? ET LE RAI INTERNATIONALISE ?

El Watan6月18日号にまたレヴィ側の弁護士モハメド・ラリビ Mohamed Laribi氏の、マミのコメントに対する反論が載っています。この反論がマミ事件の一段階を画すものであるとともに、これまでのフランスにおけるライを回顧する意味合いさえ持っているのは感慨深いことです。

 世界に雄飛する前、マミはパリで三つのキャバレー、Le Monseigneur, La Khaima, Le Omar Khayam に出演していたこと。1986年の有名なボビニー・フェスティバルにはレヴィが仲介となって出演したこと。
 レヴィはマミ以外にも多数のアーチストたち---とにかく名を挙げるに値するすべてのアルジェリアのアーチストと言ってもいいかもしれないです---と協力していたこと(これはちょっと水増しが入ってるかもしれませんが)。
 レヴィがマミのマネージャーとなったのはマミの要請によるものであり、以来二人は数々の名アルバム、大舞台、映画出演をてがけてきた。マミの成功は彼の素晴らしい声だけによるものではない・・・
 「なのに、この脇役に徹してきた忠実な友が、突然怪物となってマミをできの悪い推理小説みたいなトラブルに引きずり込んだというのだろうか?」とラリビ弁護士は問いかけます。

 マミはフランスからの出国を禁じられていることを知っていたはずである。6月9日のル=モンドによれば彼は失効したパスポートを用いてスペイン経由でアルジェリアに入っている。2005年8月にレヴィ氏はアルジェリア入国を許可するヴィザをとっておらず、そのことは予審判事がレヴィ氏のパスポートをその目で確かめたことで証明されている。それに対してマミはその期間たしかにアルジェリアにいた。拉致、監禁、不法手術を行ったのはマミである。イザベル・シモン氏は事件後正体不明の人物からの脅迫電話を受け、事件から三か月たたないうちに訴えを開始している。生まれた子供はDNA鑑定の結果マミの子供と判明している。
 レヴィ氏をスケープゴートにしようなどとはもってのほか、マミは責任をとるべきである。

というような内容をラリビ弁護士は述べています(ことが犯罪にかかわってますので本当はもっと正確に要約しなければならないところです。そこまで余裕がありませんので、細かいことは上記の記事を熟読していただければ幸いです)。
ラリビ弁護士はさすがに職業的に要点をついてきてます。対するマミの対応はいかにも稚拙なものだと思います。


 さてこのマミ事件のグロテスクさにはほんとに嫌気がさしてきました。また人種差別問題が関わってきて、すごく書きづらくなりました。

 「ライ」はこれまで世界の現状を、とくにアルジェリアとフランスの社会の現状を如実に示す窓のようなもの、アルジェリアとフランスの社会の動向に奇妙なほど密接に結びついたジャンルでありつづけてきました。だからこそわたしは「ライ大好き!」ページや「ライ・ニュース」を書いて、良い面も悪い面も9年にわたって書いてきたわけです。

 いまや、国際的に展開したジャンルとしてのライはその最大の危機に瀕していると思います。死にかけかもしれません。

 しかしだからといってライを見捨てることはしないでおこうと思います。
 マミ事件はまったくいやな事件ではありますが、やはりある意味で現代世界の縮図を示していることには変わりがないと思います。
 また、マミやハレドの華々しい活躍の陰に、もっと意義のあるもうひとつのライの近代化というのも着々と進められているので、今はそういう地道な動きが脚光を浴びる時期に来た、ということなのかもしれないのです。

 それにね、わたしどうしてもライが好きなんですよ。 (^_^;)y
 最後は結局これね。

 
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rai infos/ライ・ニュース 097 ミュージックマガジン7月号

DEFINIR LE RAI

ミュージックマガジン6月号に続いて7月号(↑)にもアルジェリア音楽紹介が載ってます。
タイトルは「どこが地の果て?アルジェリア」となってますが、これ、昔の歌のタイトルですね。
わたしはあんまりアルジェリアは地の果てという感じがしません。地の果てっていうのはむしろ能登半島の先っぽの方に行った時によく感じます。(能登方面が辺境だというわけではないのですが・・・お気にさわりましたらごめんなさい。m(_ _)m )

 筆者の大御所中村とうようさんは各ジャンルの定義にずいぶんこだわってますが、なかなか事情が複雑で一筋縄ではいかない場合があります。とくにライの場合はフランスで無茶苦茶な使われ方をしたものですから・・・

 ともあれこの記事のおかげで、たとえば誤解が多かった「シャアビ」については同じ呼称の複数のジャンルの存在が日本でも今後しっかり意識されるようになるでしょう。

(ちなみに Abd Al MalikのGibraltarのアルバム評もこの号に載ってますが、うーんこれは鈴木孝弥さんなかなか厳しいですね。しかしこういう側面はたしかに意識しておかねばならないところではあります)

[追記] アブダルマリクはSACEM(フランスの著作権管理団体)のPrix des printemps 2007のPrix Raoul-Bretonというのも受賞してますね。07.06.23.
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冷房


そろそろ暑くなってきました。 (*_*;;)

きのう学生さんから「教室、冷房のある部屋に代われませんか?」と聞かれてしまいました。

わたしは「むかしは『心頭滅却すれば火もまた涼し』てなことを・・・」と、ちょっと言ってみたんです。
そしたら「地球は温暖化しているので」とか「今は建物がコンクリートだから」とか反論するんですよね。 (X_X)

わたしの学生時代もさすがに建物はコンクリートだったんですけどね。それにクーラー使うということはそれだけ外の温度を上げて地球温暖化に貢献してしまうことになるんですけどね・・・

わたし自身は冷房弱いのであんまり代わりたくはないんですが、うーん、学生諸君のためならば、仕方ないですか・・・


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長寿企業


きのうテレビをみていたら夜10時くらいから「長寿企業大国にっぽん」というのをNHKでやってました。中にはあの洗剤の花王(なかなか歴史のある会社なんですね。顔を洗うからカオーですか。知りませんでした)の紹介もあったりして、むかし私企業の宣伝になることは絶対しなかったNHKもずいぶん変わったものだと思いました。

それはいいとして、番組の出だしの方で、よく見てなかったんで正確さに自信がないんですが、なんでも創業200年(?)以上の長寿企業数が日本は世界でも段違いに多いというデータが出されていました。比較としてあげられたのが中国、台湾、インド、ドイツ、アメリカ、くらいだったと思います。

例によってわたしは「フランスはどのくらいかな?」と思ったんですが、フランスの数字は出なかったです。

うーん、これ、まったくわたしの印象ですが、フランスは長寿企業かなりたくさんあるんじゃないでしょうかね?
おしゃれ、とかブランド、とかのイメージの強いフランスですが、そういうものって伝統に裏打ちされてないと成り立たないもののはずなんです。

日本人が元気になるために、日本には長寿企業がこんなにあってそういう会社を支える精神が大事なのだ、というメッセージを伝えるのはわたしも賛成ですが(堀井憲一郎師も伝統文化の意義を説いておられますね(このエントリーをご覧ください))、フランス語系人のわたしとしてはフランスの数字こそ知りたかったです。
大げさかもしれませんが、マルローが日本文化とフランス文化の間にみた大きな類似関係もそのあたりに関連があるかもしれない、という気もするのです。

これもわたしの印象(被害妄想? (^_^;) )にすぎませんがなんか日本の人は、日本とドイツは比較するけれど、日本とフランスはあまり比較して類似を考えようとは最初からしないみたいですね。理由はともかく、こういうメンタリティーって根が深いように思うんですが・・・
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rai infos/ライ・ニュース 096

MAMI SE DEFEND

 6月4日付Le Quoditiden d'Oran掲載のミシェル・レヴィ側からの反論に対して、6月10日付 El Watanではシェブ=マミが再反論しています。エル=ワタンとのインタビューはオランで行われています。

 マミは問題の堕胎手術はレヴィの提案によるもので、当日は彼はオランにいた、つまりアルジェの現場にはいなかったという従来からの主張を繰り返しています。堕胎のために女性を拉致するというのも全くレヴィの発案だというわけです。

 フランスの司法に対してはいちおう態度を軟化させて「信頼している」と述べています。
 報道に関してはもともとマスコミ業界出身であるミシェル・レヴィがマスコミ情報を操作した、と言いたげな感じです。
 国際手配については、それをするためには5月14日の法廷欠席から最低1週間の時間が必要であり、判事がそれをできるわけはないから自分は手配されていない、という論理なんですね・・・ でも現に手配は出てしまっている。それを否定するとフランス司法の信用を否定していた段階に戻ってしまうわけでマミも困っているように思います。

 そして問題の反ユダヤ主義的発言ですが、マミは自分が反ユダヤ、人種差別主義者のはずがない、エンリコ・マシアスやノアや多くのユダヤ人歌手、そしてその他のあらゆる出自の歌手と共演してきたではないか、というのです。アルバム Layaliで共演したKadhem Essaher、Eleesaたちは自分を支持してくれている。世界はフランスだけじゃない、エジプトもあるし・・・てなことを言うわけです。

 法律議論に関してはマミのいうことがどれだけ正しいのかどうかわたしにはわかりません。ましてや彼とレヴィとの主張の食い違いをどう見るべきか、わたしにはわからないです。
 わたしとしては、たとえ不公平感があるにしても、世界で活動を続けるためにはフランス司法と決着をつけないといけないと思うので、そこをなんとかマミに分かってもらいたいです。
 でもこの「不公平感」というのがまさに世界史的なものなわけで、一筋縄ではいかないです。

 また6月16日付Liberation の報道からは、今回のマミの一連の行動が理解できず、沈黙を守っている人がかなりいることがうかがえます。
 あるいは今回の事件は、ときどきフランスとアルジェリアの間に感じられる深い闇のようなものに触れる領域に既に入っているのかもしれません。マミが両国の政財界につながりのあるスターだっただけに、その可能性は大です。
 そうなると事件の理解は、わたしにはお手上げです。(X_X)
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ミント

 わたしの使っている駐車スペースのうしろにちょっと土の部分があって、そこに「ミント」が生えてます(↑)。他の雑草は刈ってもこれだけ残してます。

 ご存じのとおりアラブの国々では、お盆に置いたちいさいグラスに高いところからジャーッとお茶を注いで、そこにミントの葉を入れて快い香りをぱあっとひろがらせます。 (^_^) 午後のミントティーなんて、いいですね。

ところが、わたしの自家栽培(?)ミント、いまいち香りがないんです。これはなぜだろう? 種類がちがうんでしょうか? それともなにか香りをしっかりさせるコツがあるのかも。

ご存知の方おられましたらそっと教えてください。よろしくお願いいたします。

これから日本も、暑さだけはアラブ圏諸国に負けない季節に入ります。ミントの香りも遜色なくできるような気がするんです。
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NOVAが一部業務停止

「駅前留学」NOVAが数々の違反行為で一部業務停止になりました。
こういうものは大きくなりすぎてしまうと、いろいろ歪みがでてくるものですね。

どの報道機関も「英会話大手」といってますが、NOVAはフランス語以下の「英語以外の外国語」にも一番力を入れている学校だったのです。社長は若い頃フランスで放浪していた人とか聞いたことあります。


てなこと言っても罪が軽くなるわけではないですが。

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