アラブ音楽が、くるんですかね?


 『ミュージック・マガジン』5月号では原田尊志さん(原田さんは『アラブ・ミュージック』の書評も書いてくださってます)、深沢美樹さん、中村とうようさんが「ポピュラー音楽の興亡が終わり、アラブ音楽の時代が来た」という対談をしてますよ。

 ほんとですかね?  ほんとにアラブ音楽が来るんですかね? というか、もう来てるんですかね? f(?_?)
 あんまりそういう自覚はないんですけど。 f(?_?;)

 ・・・そのわりには最後(もちろん次号に続きますけど)がJoni Mitchellの話になって原田さんが「まさかジョニ・ミッチェルの話になるとは思わなかったな(笑)」と言っておられて、わたしももらい笑いしてしまいました。 (^_^)

 ふむ、そうすると次号は「アルジェリアのジョニ・ミッチェル」スアド・マッシの話になるのかな???
 とうようさん、あんまり彼女をいじめないでくださいね。m(_ _)m (^_^)
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4月の海


 ふらちにも、車にETCつけました。f(^_^)

 これでわたしも徳光ハイウェイオアシスに車で出入りできることになりました。これなら金沢西から片道350円です。 (^_^)y ほとんどこれのためにETCつけたようなもので。

 夜はまだセーターが離せない、寒い金沢ですが、今日は天気もよく、北陸の海もようやく人を招きつつあります。 (^o^)

 ウィンドサーフィンがひとつだけ見えました。写真でははっきり見えませんが。

 新携帯の写真は縦長(横長)ですね。


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携帯なくした!


 どうも携帯をなくしてしまったようです。 (;_;) (T_T)
 そろそろあきらめて新しいのを買いますが、最近値段が高いですね・・・
 ああなんて災難だ・・・

 
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タハ自伝(9)

 タハの独特のアンチ=コンフォルミスムって、こういう言い方をしてはなんですが、面白いです。

 彼の否定するもの。

★レゲエ。
 リヨンでDJをやっていたころはフラメンコ、ロック、ズーク、ソウル、リズムアンドブルーズ、フレンチ・ヴァリエテなどなんでもかけていたけど、レゲエだけはかけなかった。なぜならレゲエは原理主義イデオロギーを隠し持っているから。

★コリュシュColucheと彼の作った「心のレストラン」Resto du coeur(ホームレスたちに食べ物を配る慈善団体)
 コリュシュのギャグ、たとえばアラブ人警官がアラブ訛りでしゃべるやつなどはどうもひっかかる。コリュシュはカリカチュリストだが、カリカチュアというのは常に物事を単純化するものであり、単純化は結局、おそらく無意識的にだろうが、他者をその存在において、他者が持っているニュアンスにおいて、他者の歴史と苦しみにおいて、否定してしまう危険をはらむ。
 コリュシュが主演した映画『チャオ・パンタン』では、アラブ・バーにたむろするアラブ人は当然のように麻薬売人dealerである。(あ、dealerというのも「フランス語で使われているマイナスイメージの英語単語」に入りますね) 
 「心のレストラン」の意図は素晴らしいが、本来行政がやるべきことを無償でやってあげていることになる。

★SOSラシスム(人種差別反対の団体)
 タハがCarte de Sejour --- これはart de jouer sec(荒っぽく演奏する)のアナグラム(字を並べ替えたもの)という意味もある、と言ってますね --- をやっていたころ、SOSラシスムのコンサート(これの収益をSOSラシスムは運営資金にあてているわけです)があって、活動姿勢からいって当然このバンドこそ演奏すべきバンドなのに出演を拒否されたことがあった。
 すったもんだの末、結局演奏はできることになったが、ギャラは他の出演者よりずっと安かった。
 やりとりの過程でこの団体がずいぶんお金を持っていること、そしてフランス社会党の手先に他ならないことに気づいた。
 黒人やアラブ人のアーチストは彼らの政治的企画の端役をやらされているにすぎない。
 彼らの"touche pas a mon pote"「俺の友達に触るな」というのは典型的な西洋的、プチブル的スローガンだ。マグレブ人は、友達だからこそ体に触るのだから。

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10年前のフォーデル


 昨日(23日)で金沢大は履修登録が終わりでした。今年のライ・ゼミは15人。まあまあの数字ですが、例年とは層が全然ちがいました。工学部の2,3回生が多くて、呼び込もうとした新設の国際学類1回生がひとりしかいないのです。
 工学部の方は、たぶんこの時間がちょうど時間割上で必修科目の入っていない穴になっていたコースの子たちなのでしょう。
 受講の意欲よりむしろそういうところで受講生は決まるものです。

 さて昨日は10年前、デビュー当時のフォーデルのビデオを見たのですが、受講生に感想を言ってもらうと:

 「オバマに似てる」

と言った子がいて、意表をつかれました。 (*o*)

 ・・・そーかー。むかしはフォーデルももっと細面だったし、笑うと頬に縦じわが入るところが似てるといえば似てますね・・・
 なんだか知らないけど、歴史を感じますね。 f(?_?)
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移民の記憶(2) 女性


 前のエントリーでお名前の出た森さんは例のドキュメンタリー映画『移民の記憶』日本版製作にも関わっておられたと思います。

 それであの映画のことも思い出したのですが、わたしは第二部「母」が一番面白かったです。
 移民一世のお父さんたちは、いかなる理由にせよ自分の意志でフランスに渡ったわけで全ては自分の責任なのですが、お母さんたちは全て夫の、あるいは家族の意思で有無を言わさずフランスに行かされた人たちですね。
 それがマイナスに働いて、今でも帰りたい帰れないと故郷を懐かしがって嘆息する人もいますが、逆に女性の権利が保障されていて自分の実力で運を開くことのできるフランスで非常に元気になるお母さんたちもいたりして、いろんな反応があることが面白いのです。

 またまたラシード・タハの話になりますが、彼が自分を「フランス系アルジェリア人」だという理由もそのあたりにあります。
 アルジェリアを含むアラブ諸国で女性はまだまだ制約の多い地位にあるけれど、彼はそれが我慢ならないというわけです。

 ちなみに彼は自伝の中で、いかなる女性にも自分のシャツにアイロンをかけさせたことはない、と豪語しています。 (^o^)
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ここにもタハ!


 5月号の『クーリエ・ジャポン』(↑)が「フランス人が読みたくなる! PARIS  知られざる『異邦人の首都』」というタイトルの特集を載せています(表紙のエッフェル塔のシルエットのところは、アラブ文字になってますね。エッフェル塔の突貫工事のときに人手が足りなくてアルジェリアから労働者をかりだした歴史を思い起こさせます)。

 こういうのがかっこいいのだ、というニッポンのステレオタイプになったらまた嫌な感じがすると思いますが、今のところは喜べますね。 (^o^;)

 もちろん音楽の記事もあって森千香子さんが「仏の音楽シーンを席巻する『郊外発』移民系カルチャー」という記事を書いておられます。
 これはぜひお読みになってください。基本的流れがしっかり押さえてあります。

 で、もちろんここにもラシード・タハが出てくるんですよね。まあフランスの移民系音楽、というお題なら彼を出さないわけにはいかないので、当り前ではありますが。
 最近私は、どこ向いてもラシード・タハに出会う感じです。(^_^)y
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タハ自伝(8) Rodolphe Burger

(前のエントリーから続く)

 放送聞きました。タハ相変わらず快調ですね。DJのBernard Lenoirとあのしわがれ声で楽しげに話してました。(^_^)

 放送の途中からFrance Interにつないだのですが、カンツォーネの名曲「オーソレミオ」が鳴っているので局が違うのか、時間を間違えたのかとあせりました。タハ思い出の曲ということで意表をつく選曲をしたようです。(^_^)

 放送にRodolphe Burgerのことが出てきました。今年はアルザスでのパーフォマンスが予定されていて、彼とも再会するとか。
 アルザス人のビュルジェは豊かなブルジョワの家庭に生まれ、絵にかいたようなフランスのインテリの育ち方をして哲学教師になった人ですが、グループKat Onomaのボーカリストとして音楽活動していました。タハはこれを「20年間、フランスでもっとも独創的で創造的だったロックグループ」と評しています。

 またタハは自伝に「ロドルフは俺にとって兄弟みたいなもんだ」と書いてますね。彼ら二人は育ちも宗教も文化も全然、ほんとに対照的にちがうのですが「基本的なところで一致している」というのです。

 自伝に出てきていた「ロドルフにアラブ語を教える歌」を放送で聞くことができました。 (^_^) France Interさん、この放送のファイルどこかに置いといてくれませんかね。

 ビュルジェみたいなフランス人と近づきになって、親近感、兄弟意識までもつようなアラブ人というのは、アラブ系のインテリの数とともに増えていくでしょう。
 そういう人たちがアラブ・アイデンティティをどう考え、作っていくか、また出自の国の人たちとどういう関係を結んでいくか。
 世界の未来の大きな部分が明らかにここにかかっています。興味津々ですね。

 ・・・それにつけてもフランスのインテリの仕事が、なんというか「おフランスの高尚文化」みたいなものとして、床の間の置物みたいなものとしてしか受容されていない観のある日本ってどうよ、って気になります(と書いて、ちょっとこれは言い過ぎだなと反省しました。m(_ _)m 勉強を自らの生き方、社会内の実践につなげている方はたくさんおられますね)。
 まあずいぶん遠い国の文化だから仕方ないところはあるんですけどね。

 ともかくビートルズとファリード・エル=アトラシュの両方を素晴らしい音楽として聴けて、ドゥルーズもデリダ(そもそも彼は元アルジェリア人でした)も自分のために書いてくれているという感覚で読むことができるタハ。これってうらやましいですね。
 
 
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緊急タハ・ニュース!

 France Interでラシード・タハのインタビュー番組があります。

 ここをご覧ください。

 22日22時ということは、もうフランスはサマータイムに入ってますので7時間差。日本時間だと明日23日の午前5時ということですね。
 起きられる方は (^_^;) 聞いてみてください。

 石川さん、情報ありがとうございました! m(_ _)m

[追記] 放送をサイトに置いてくれるような気もしますが、確実ではありません。

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タハ自伝(7)

このエントリーから続く)

 タハを取り巻く人たち。
 ちょろまかした時計を、道で拾ったように見せかけたタハの策略を見破り、平手打ちを喰らわせて叱ったお父さん。父とはこういう存在であるべきですね・・・ 

 奥さんになったVeroniqueさん、息子のLyesくん。

 それから多くの出会い。タハは本当に人との縁に恵まれた人ですね。これはうらやましい・・・ 

 Anita Volcan, Bernard Meyet, Emmanuel de Burtel, Mustapha Dahleb, Philippe Constantin, Vikash Dorasso, Steve Hillage, Mick Taylor, Cyril Collard, Michel Gaudry, Bourkovsky, Alain Lahana, Rodolphe Burger, Francis Kertekian, Fadia, Katoucha... 彼女は今行方不明だというので騒ぎになってます... Marni... これはMaghniの間違いじゃないかな?... Hakim Hamadouche, Mimine, Yves Aouizerate, Djamel Tatah, Bruno Maman, Olivier Dahan... ダアンはあの大ヒット映画 La Mome 『エディット・ピアフ 愛の賛歌』の監督ですが、タハの曲 Indie のクリップが彼の手になるものなんですね...

 彼はフランスの音楽業界の重要人物たちから、すごい知的刺激を受けているんですね。
 彼は「アルジェリア系フランス人」に会うと「おれは自分のことをフランス系アルジェリア人みたいに感じてるよ」と言うんだそうです。
 そうですね。たしかにそう言ってもいいでしょう。いずれにせよ彼みたいな人はそうはいないでしょうね。


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