退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「即興=一期一会あるいは十年前の若き女優」について

2018-02-16 03:09:13 | Weblog
『くもり。昼夜の寒暖差が激しい。

「戦後日本のジャズ文化 映画・文学・アングラ」読了。

大江健三郎、倉橋由美子、中上健次あるいは相倉久人、平岡正明。
白石かずこの朗読に「ジャズ」を観る視点にふむふむ。

どうやら「即興=一期一会」であることが肝心。
生まれた時から死に向かう存在であるわれわれにとって全ての時間は不可逆。

そこで散らされる火花こそが「ジャズ」だということで。
「こいつ、なかなかやるじゃん」と思う相手でありたいもの。

曽利文彦「ICHI」(’08)を観る。

十年前の綾瀬はるかはまだ二十三歳。
その姿を確認したくて観た次第。

「座頭市」の主人公を「瞽女」にしたのがポイント。
篠田正浩「はなれ瞽女おりん」(’77)も忘れずに(当時のキャストの豪華さも同時に)。

殺陣がきちんと出来ない部分はスローでカバー。
もっとも十年後の「精霊の守り人」ではしっかりこなしていて。

声がまだ若く「出来上がっていない」感じ。
台詞も実は歌と変わらず。

同じ監督の「ピンポン」はもう16年前になるのか。
本作にも出ている中村獅童を知ったのはそれが初めてだったはず。

リサ・ジェラルドの音楽が素敵。
アイリッシュな曲調はどこかわが国のそれと相性がいい模様(NHK大河「龍馬伝」の音楽も)。

大沢たかおは「母を傷つけた呪縛」から綾瀬はるかは「父と別れた呪縛」から解放される。
「子どもが大人になる物語」だと思えばいいかも。』でまた寝る。
コメント
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