退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「映画を『立体的』に味わう豊かさあるいはあらゆる分野に功績のある実業家」について

2018-02-14 02:01:49 | Weblog
晴れ。昼間の空気が冷たい。

町山智浩「映画と本の意外な関係!」を読む。

「映画の中の本棚や本」に始まり
原作との関係や引用される聖書の言葉や詩などについてのあれこれ。

映画を「立体的に味わう」この試みはなかなか。
オリバー・ストーンの作品に「名言が多い」という意外さよ。

つまり。

著者は尊敬する淀川長治のように
「知らなかったことを教えてくれる存在」を目指した模様。

そしてひとつの作品からの「広がり」を楽しむことについても同様。
もっともこれはジャンルを問わず「王道」ではあるのだけれど。

残念ながら現在の作品をあまり観ていないので
実際に確認できる数は少なかったものの。

ひとつだけ贅沢を言うならタイトルの「!」をなくすこと。
内容の盛り沢山さがすでに「!」を表しているから。

ただ著者の実際の語り口を思えばその方が合っているかもしれず。
あるいは「照れ」だと解釈すればいいのかも。

「アメリカ文化のよき紹介者」であることは確かで。

「ブラタモリ #95 宝塚」の再放送を観る。

明治以降昭和の半ばくらいまでは「温泉」が「一大観光地」であったことを思い出す。
もちろん現在でもそれは続いていなくもなく。

武庫川を挟んだ「娯楽の差」よ。
片や男性専門で片や家族用に。

後者を開発した小林一三の話がいつ出てくるのかと思っていたらようやく後半に。
ついでに阪急電鉄(前身は有馬箕面電気軌道)の話もあったらよかったのに。

鉄道を引くことで人々を集め町を盛り上げる手法は彼が嚆矢。
確か猪瀬直樹「ミカドの肖像」で知ったのだったか。

さらには「宝塚少女歌劇」から「宝塚歌劇団」への「娯楽の発明」も。
「ベルサイユのばら」はもう44年も前のこと。

年間100万以上の観客をいまだに集めているのだからスゴイ。
「女子の妄想」を「実現する場所」だと思えばなるほど。

ジャック・ドゥミによる映画はその5年後。
なぜか主役カトリオーナ・マッコールが「おでこ」だったことだけを覚えていて。

阪急と名のついたものには他にも百貨店やプロ野球の阪急ブレーブスがあり。
後者は今や「オリックス」になって久しいけれど。

美術品の蒐集もしたり「吉兆」の上客でもあり。
こういう「人物」が今でもいるのだとしたらお会いしたいところ。

ちなみにNHK朝ドラで高橋一生が演じているのがこの人。
ドラマは「作りもの」なので実際の歴史とは異なるのでよろしく。
コメント
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