以前何度か取り上げているフランス製のストーブです。
(「ピジョン復活」 「トーキーヘッド」 参照)
ですが、実はこのストーブについては、
1949年代後半にフランスで製造されたということ以外については、
私はよく知ってはおらず、その「ピジョン(PIGEON)」という名称すらも、
「ああ、きっとかわいらしいケースがハト小屋をイメージさせるからなんだろうな。」
くらいに考えておりました。
だって、
ほら!こんなにかわいい!
ですがその後調べていくうちに、どうもそれが間違いであることを知りました。
そもそも、このストーブの名称はピジョン社の「IGNUS」であって、
ピジョンというのは会社の名前だそうな!
で、その社名は創業者のCharles Pigeon(チャールズピジョン)さんから取ったものだとか!
なるほど、お名前がハトだったのか…
そして彼は、もともとは世紀末のパリで百貨店のセールスマンそしていあとのこと。
当時のパリといえば、ちょうど万国博覧会が開かれており、
そこの百貨店といえば、流行の最先端かつ最新の品物を数多く取り扱っていたでしょうから、
おのずとピジョンさんが目指す製品も、そのようなものになったのでしょうね。
だからか、このストーブが発売された時はすでに故人となられていたようですが、
他に類を見ない、独創的でおしゃれなこのようなストーブが作られたのでしょう。
ゴトクの収納も結構独特。(矢印先がゴトクになります。)
さてさて、そんなわけでなども何度もこのストーブを取り上げるのは、
私がこれを好きだからなのは言うまでもないのですが、
実は今回ちょいと気づいたことがありまして…
というのも、数年前入手したこれ。
しっかり見てみると、以前から使っているのと少し作りが違う。
比べてみると…
チューブの出口と、取り回しが違う!
以前ご紹介したものは、下側から直に伸びているのに対して、
今回のものは、上から伸び、そしてヘッド内部を通過して下のバルブへ伸びている。
つまりこれは、燃焼時チューブをより加熱させ火力を増大させルだけでなく、
プレヒート時も、より広い面積のチューブを加熱できることになるので、
プレヒート自体もより効率的に確実に行える。
実は、このストーブには安全のためタンクに遮熱版が取り付けられているのですが、
これがまあ大きく、裏面に石綿を張り付けてあるというしっかりしたものになっているため、
寒冷時はプレヒートに時間がかかるのです。
ですので、この仕様の違いは、そういう欠点を解消するための改良で、
いわゆる後期型なのではないかと考えております。
そういうわけで、この二つをまとめて一つの動画にしてみました。
ですが後期型(?)の方は,まだメンテを済ませていないので燃焼風景はちょっと待ってね。
PIGEON IGNUS
そうそう、動画では、サイレントとローラーヘッドを付け替えて遊んでおりましたが、
もともとこれには両方の仕様があるようです。
やっぱ、サイレントのほうがすこしお高かったのかな?
当時のカタログなんかあれば欲しいな~。
度々申し訳ないのですが、メールもう一通送らせていただいたので、お手隙の時で結構ですので確認お願い致します
メール、読ませていただきました。
ありがたいです。ほんとうに。
ありがとうございます。
ぷーどる♂よりメールさせていただきます。