もふもふランド♪

たくさんのわんこと もふもふしてます。
    by ぷーどる♂ & ぷーどる♀

黒にゃん…

2013-02-01 10:45:21 | 黒にゃん
相変らず食欲のない黒にゃん。
だから心配になり昨夕獣医さんに行き血液検査をしてきました。
その際まず気が付いたのが、異常にドロドロの血液。
普通注射器にスッと流れ出るはずの血液がなかなか出てきません。
これは重度の貧血の状態だとか。
しかし、相変わらず発熱も呼吸の異常もないので、逆にこの症状はかなり深刻とのこと。
そしてすぐさま「抗体検査」。

すると、まるで教科書に載る症例のようにきれいに反応が。

「先生これは?」
「フェルボ(FeLV)陽性か…」
「フェルボ?」
「猫の白血病です。」
「白血病?!」

瞬間目の前が真っ暗になりつつも、
なんとなく人とは違うんだろうという思いから、
気が付けばこう尋ねていました。

「それって、あれですか、治ったりするんですか?」
「正直申し上げて、発症すれば不治の病です。」
「え? では、今のこの子の状態はどういう感じですか?」
「率直なところ、かなり深刻です。」
「ではあと何年、いや何ケ月とか、そういう感じなんですか?」
「いえ、この子のだと、何か月というよりも、むしろ何週間かという状態です。」

ここまでのやり取りは、頭のどこかで
「え?うそ?え?ほんま?」
と、妙に現実感のないもので、先週の元気な姿や、保護した当初の子猫時代の姿がぐるぐると頭をよぎってばかりしていました。

その後、医学書を開いてもらい、この病気に関する簡単な説明を受けました。
猫同士の重度な接触によるウイルス感染がもとで引き起こされる病気で、
根本治療は不可能、発症すればまず助かる見込みはない。

黒にゃんの場合は、我が家では完全な室内飼いをしており、
ほかの猫(ノミなど)との接触がありえないので、おそらく母体内ですでに感染し、
そして長い潜伏期間を経てついに発症したのだろうとのこと。

その説明を聞き、一生懸命頭で整理していくと、
やがて、今のこの状態がどんどん現実味をまし、
そして、どこにも逃げ場がないんだということをいやでも認めざるを得ませんでした。

むろん一気に感情が爆発しそうになりましたが、
そうしたところで何も変わらないのはわかりきっていたので、
いま私ができること、しなければいけないことを確認しようと思い、

「じゃあ、私は何をしてあげれるんでしょう?」
「安心して、落ち着ける環境を揃えてあげてください。」
「それだけですか?」
「それが一番重要です。」
「……。あと先生…。」
「はい?」
「この病気はすごく痛んだりするんですか?」
「おそらく激しい痛みは無く、全体的にダルくてしんどい状態だと思ってください。」
「そうですか…」

そういうわけで、その後点滴と抗生物質などの注射を打ってもらい、帰宅しました。

黒にゃんは疲れ果てていたのか、いつもなら「にゃぁにゃぁ」と文句を言うのに、
ずっと黙って自転車の荷台に乗っていました。
ですが家に戻り自分の部屋に入ると安心できたのか、
「うにゃぁ~!」と一声あげ、ゆっくりと伸びをした後、
のどを鳴らしながら私にすり寄ってきました。




ご飯を食べない、水も飲まないのは相変わらずですが、
膝に抱くと安心するようで、そのまましばらく膝の上で寝かせていました。



そして実は今も膝の上で寝ております。



でも、少々退屈気味で、小さく爪を出してはちょっかいをかけてきます。
というのも、私は先ほどから何かいい情報はないかとネットであれこれ病気の事を調べていたのですが、
それが彼には気に食わなかった様子。



「抱っこの時は、ちゃんとなでてくれなあかんやん…」

そんな感じ。

この子は今自分の病気のことも、置かれた状況も全く理解できていないから、
しんどくて私に甘えたいだけ。
だから本当のとこ、残った時間はずっと手元でなでていてやりたいと思います。
でも実際それはなかなかできないこと。
というのも、なにより怖がりな子なので、私以外の人間は極端に怖がるし、
店や商店街のにぎやかな雰囲気は全くダメ。
ましてや犬などもってのほか。
ストレスがかかりまくりそう。
いったいどうしたらいいんだろう…

こういう時つくづく思う。
たとえ猫でも、もう気持ち的にはわが子と同じなんだと。




そして今朝起きだすと、娘も出てきてメモを手渡してくれました。
見ると、そこには猫白血病を発症した子への対応がいくつかメモられていました。

・口内炎とかも出てくるので食事は流動食がよい。
・乳酸菌ビタミンなどで抵抗力をつける。
・風邪をひかぬように暖かくする。
・水を飲みやすいよう、舌触りのよい陶器の入れ物を用意してみる。
・足腰が弱るので縦の動きがしにくくなる。

どうも、昨晩夜遅くいろいろ調べていてくれていたみたい。
やっぱ、娘にとってもこの子は大切な家族なんですよ。
ありがたい…

そう、病気を治すことはできなくても、ほかに何かできることはたくさんあるようです。
そこで今朝は、ぷーに食べさせている療養食をミルクで溶き、注射器で与えました。
(あわせて抗生物質も投与。)
半分は口から出たりしてしまいましたが、それでも半分は体に入ったので少しはましなはず。
そして今までの3階建てのタワーから、床の上に小屋を作ってそこに引っ越し。
トイレはなじんだ場所がよいだろうからそのままにし、
その横に小屋を置いてみました。
小屋の底には電気あんかをしこんであるので、冷え込む夜でも暖かいはず。
にゃんどう?


「うん、なかなか快適です。」


なかなかずっと一緒にいてやることはできませんが、
しばらくは何とか時間を作って横にいてやろうと思います。

「猫伝染性白血病(FeLV)」
http://ww3.tiki.ne.jp/~nsasax/pet/medical/FeLV.html
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