この自粛期間に今まで放置していたストーブを再生したり、
放置していたバイクをいじる機会が増えてきております。
ですのでやはり放置していた自転車バイクのFUKI
何ともかっちょいいこいつも何とか再びエンジンがかかるようにと頑張っておりました。
(この時以降オーバーフローが全く収まらなかったのです。)
そこで調べてみると、火花はしっかり飛んでいるし、圧縮もしっかりある。
こうなると、問題はキャブレターなのですが、実はこいつが放置の原因。
オーバーフローが止まらないのです。
そこで、まずはキャブを取り外し何とかしようとしたのですが…
ぬぬぬぬ… 外れない!
(径の合うドリルの刃をポンチ代わりに頑張っているところ)
そう、オーバーフローの主原因はフロートバルブの詰まりやひっかりによる作動不良。
それによりバルブが閉じ切れずにキャブに燃料が流れ込み、結果オーバーフローしてしまう。
ですので、まずはそこを掃除すればたいていの場合解決するのですが、
そのためにはフロートを取り外す必要があり、
そのためには先ほどのピンを抜かねばならない!
ですが、これが非常に固くてびくともしない!
そこで毎度おなじみの56君に泣きついてみたものの、
「これ無理ですわ~。」
ぬぬぬぬ… そうなるか。
それでもどうにかせねばいけないので、手に持ちながら考えこんでいたら、
「おや?これもしかしたら行けんじゃね…」
そう、フロートが樹脂製でバルブニードル(通称鉛筆)の収まっている箇所も樹脂なので、
ピンセットで慎重にこじてみたらば、ツルンとニードルが取り出せました!
このピンセットでつまんでいるのがニードル
こうなりゃこっちのもんで、通路をこれでもかというほど清掃し、
パーツクリーナーとコンプレッサで通路を確保。
そしてニードルを作動させながら燃料パイプに息を吹き込み動作を確認。
よしこれでOK!
そして喜び勇んで車体に組付けコックを開けてみると…
あれれ???!まだだだ洩れや~ん!
おかしいな~?
なんでなんや~?
こうなるともう思いつくところがどこにもないので、再度56君に泣きつき見てもらうことに。
すると彼はフロートの振れ幅を確認しながら、
「これちょっと油面が高いですよ。」
「でも、これ油面調整なんかできへん構造やろ?」
「いや、この場合だとここをね…」
「ほうほうほう…」
そう、56君の話ではオーバーフローの原因は油面が高すぎてニードルがバルブをふさぎ切れていないから。
でもこのキャブは思いっきりシンプルで、ニードル位置を動かすことなどできやしない。
そ子で彼が教えてくれた方法は…
樹脂製のフロートのニードル固定部分をヒートガンで熱して柔らかくしたのち、
素早く指で押して圧をかけ、強制的にニードル位置を押し上げるというもの。
この矢印の部分ね
なるほど!
言われてみれば確かにそうだ!
シンプル過ぎてびっくりだが、油面調整という言葉に取りつかれていた私にはコロンブスの卵的発想!
そこで早速家に持ち帰り試したのち燃料を入れてみたところ、
おお~!直った~!
嘘みたいにオーバーフローが収まりました。
やれやれよかった…
でも一つ気になったのは、なぜいきなりこのオーバーフローが起こったのかってこと。
するとそれについても56君が説明してくれました。
おそらくニードル内に組み込まれているスプリングにへたりが出て、
それにより押し上げる力が弱まったためにバルブを閉じ切れなくなったのでしょうとのこと。
なるほど、そういうこともあるものなのだな…
まあ、正直言ってこのバイクのキャブレターは、送風機などに取り付けられている簡素なもので、
スロージェットもありゃしない。
だから使用されているパーツの品質も推して知るべし。
てなわけで、気久々にキャブを車体に取り付けて、
これでやっと復活作業に取り掛かる準備ができました。
さあ、エンジンかかるかな?
よっしゃぁ~! キタキタ~!
今までの苦労が嘘のように、いともたやすくエンジン始動。
思うに、以前の不調は油面が上がりすぎ常にオーバーフロー気味であったために、
溢れた燃料が直接シリンダ内に流れ込んでしまい始動不良になっており、
そしてその症状がさらに進み顕著なオーバーフローとなって表れ、
その時にやっと気づいたということなんでしょう。
というわけで、翌日早速試走に出かけてみました。
うん、気持いい~♪
始動性もよく、出だしも快調。
いわゆる走り出しは何位の問題もない。
ですが…
大きな道路に出てアクセルを全開似気味にすると…
スポポポポ…
ガス欠のような症状でエンジンが止まってしまうのです。
最初は、キャブの設定が濃すぎるのかなと思ったのですがどうもそうではない様子。
そこでしばらく考えたのちに気が付いた!
油面が低すぎるんだ!
そう、オーバーフローさせぬよう油面を下げたものの、
今度は低くなりすぎてキャブに溜まる燃料の量が少なくなってしまい、
全開走行に耐えきれなくなったのでしょう。
ということは、またキャブをばらしてフロートを熱して指で曲げて…
それで運よく適正位置が出ればいいけれど、
またオーバーフローしちゃったら再度やり直し。
と、そう思うと気が重くなったので、
「まあ、このままでいいや~♪」
実はこのバイクは本当に遅い。
おそらく、皆さんが想像している速さの半分よりもまだ遅いと思ってもらってちょうどくらい。
だから、実はウインカーとブレーキランプがないのです。
(法令では、構造上20km/hしか出ない車体にはなくてもOK)
そういうわけで、アクセル8分ほどでのんびり走る分には問題が無いので、
当分はこのまま乗って楽しもうと思います。
**動画**
自転車バイク ~FUKI FK310 LAⅢSport~
放置していたバイクをいじる機会が増えてきております。
ですのでやはり放置していた自転車バイクのFUKI
何ともかっちょいいこいつも何とか再びエンジンがかかるようにと頑張っておりました。
(この時以降オーバーフローが全く収まらなかったのです。)
そこで調べてみると、火花はしっかり飛んでいるし、圧縮もしっかりある。
こうなると、問題はキャブレターなのですが、実はこいつが放置の原因。
オーバーフローが止まらないのです。
そこで、まずはキャブを取り外し何とかしようとしたのですが…
ぬぬぬぬ… 外れない!
(径の合うドリルの刃をポンチ代わりに頑張っているところ)
そう、オーバーフローの主原因はフロートバルブの詰まりやひっかりによる作動不良。
それによりバルブが閉じ切れずにキャブに燃料が流れ込み、結果オーバーフローしてしまう。
ですので、まずはそこを掃除すればたいていの場合解決するのですが、
そのためにはフロートを取り外す必要があり、
そのためには先ほどのピンを抜かねばならない!
ですが、これが非常に固くてびくともしない!
そこで毎度おなじみの56君に泣きついてみたものの、
「これ無理ですわ~。」
ぬぬぬぬ… そうなるか。
それでもどうにかせねばいけないので、手に持ちながら考えこんでいたら、
「おや?これもしかしたら行けんじゃね…」
そう、フロートが樹脂製でバルブニードル(通称鉛筆)の収まっている箇所も樹脂なので、
ピンセットで慎重にこじてみたらば、ツルンとニードルが取り出せました!
このピンセットでつまんでいるのがニードル
こうなりゃこっちのもんで、通路をこれでもかというほど清掃し、
パーツクリーナーとコンプレッサで通路を確保。
そしてニードルを作動させながら燃料パイプに息を吹き込み動作を確認。
よしこれでOK!
そして喜び勇んで車体に組付けコックを開けてみると…
あれれ???!まだだだ洩れや~ん!
おかしいな~?
なんでなんや~?
こうなるともう思いつくところがどこにもないので、再度56君に泣きつき見てもらうことに。
すると彼はフロートの振れ幅を確認しながら、
「これちょっと油面が高いですよ。」
「でも、これ油面調整なんかできへん構造やろ?」
「いや、この場合だとここをね…」
「ほうほうほう…」
そう、56君の話ではオーバーフローの原因は油面が高すぎてニードルがバルブをふさぎ切れていないから。
でもこのキャブは思いっきりシンプルで、ニードル位置を動かすことなどできやしない。
そ子で彼が教えてくれた方法は…
樹脂製のフロートのニードル固定部分をヒートガンで熱して柔らかくしたのち、
素早く指で押して圧をかけ、強制的にニードル位置を押し上げるというもの。
この矢印の部分ね
なるほど!
言われてみれば確かにそうだ!
シンプル過ぎてびっくりだが、油面調整という言葉に取りつかれていた私にはコロンブスの卵的発想!
そこで早速家に持ち帰り試したのち燃料を入れてみたところ、
おお~!直った~!
嘘みたいにオーバーフローが収まりました。
やれやれよかった…
でも一つ気になったのは、なぜいきなりこのオーバーフローが起こったのかってこと。
するとそれについても56君が説明してくれました。
おそらくニードル内に組み込まれているスプリングにへたりが出て、
それにより押し上げる力が弱まったためにバルブを閉じ切れなくなったのでしょうとのこと。
なるほど、そういうこともあるものなのだな…
まあ、正直言ってこのバイクのキャブレターは、送風機などに取り付けられている簡素なもので、
スロージェットもありゃしない。
だから使用されているパーツの品質も推して知るべし。
てなわけで、気久々にキャブを車体に取り付けて、
これでやっと復活作業に取り掛かる準備ができました。
さあ、エンジンかかるかな?
よっしゃぁ~! キタキタ~!
今までの苦労が嘘のように、いともたやすくエンジン始動。
思うに、以前の不調は油面が上がりすぎ常にオーバーフロー気味であったために、
溢れた燃料が直接シリンダ内に流れ込んでしまい始動不良になっており、
そしてその症状がさらに進み顕著なオーバーフローとなって表れ、
その時にやっと気づいたということなんでしょう。
というわけで、翌日早速試走に出かけてみました。
うん、気持いい~♪
始動性もよく、出だしも快調。
いわゆる走り出しは何位の問題もない。
ですが…
大きな道路に出てアクセルを全開似気味にすると…
スポポポポ…
ガス欠のような症状でエンジンが止まってしまうのです。
最初は、キャブの設定が濃すぎるのかなと思ったのですがどうもそうではない様子。
そこでしばらく考えたのちに気が付いた!
油面が低すぎるんだ!
そう、オーバーフローさせぬよう油面を下げたものの、
今度は低くなりすぎてキャブに溜まる燃料の量が少なくなってしまい、
全開走行に耐えきれなくなったのでしょう。
ということは、またキャブをばらしてフロートを熱して指で曲げて…
それで運よく適正位置が出ればいいけれど、
またオーバーフローしちゃったら再度やり直し。
と、そう思うと気が重くなったので、
「まあ、このままでいいや~♪」
実はこのバイクは本当に遅い。
おそらく、皆さんが想像している速さの半分よりもまだ遅いと思ってもらってちょうどくらい。
だから、実はウインカーとブレーキランプがないのです。
(法令では、構造上20km/hしか出ない車体にはなくてもOK)
そういうわけで、アクセル8分ほどでのんびり走る分には問題が無いので、
当分はこのまま乗って楽しもうと思います。
**動画**
自転車バイク ~FUKI FK310 LAⅢSport~
これは早速試してみたいと思います。
貴重な情報をどうもありがとうございます。
なんせ身近に同じバイクに乗っている方がおられないので、本当にありがたい!
また是非何かございましたらば、ご教示ください!
(*^人^*)