寒い寒い木枯らし吹きすさぶある日
寒さもいとわずこの日もやってまいりました。
だって、先日仕上げたこの風防を早く試してみたかったから!
実はあれから、風防内の熱のこもりが気になったので、
風防上部に大きめの空気窓を二つ開けてみたのです。
参考にしたは
このSVEA123の風防
これは個人的な考えなのですが、
筒型ストーブの元祖にして傑作と言われ、のちに多くのコピーモデルを生み出したSVEA123は、
実は後期型キャンパス3直系の後継機種に違いないはず。
というのも前期型のキャンパス3はよく似た風防を備えてはいるものの、
それはタンクに3点ねじ止めでワンタッチでの脱着は不可能。
そしてまた風防のコントロール部は大きく開口されておりました。
それゆえに加熱された風防の熱がタンクに伝わりづらく、オーバーヒートを防いでおれました。
ですが後期型になりワンタッチで脱着可能の風防になると、風防の過熱は即タンクの過熱となるために、
しっかり対策をしないとたやすく熱暴走してしまいます。
そこで、鉄製から熱効率の良い真鍮製へ、また空気窓も増設しより大径化、
そしてそれらがのちの123へそのまま引き継がれたのであろうと思うのです。
そして123ではさらに熱遮板を増設しよりオーバーヒートを抑える工夫がしてあります。
(上記画像の内部に見えるドーナッツ状の仕切り板がそれ)
そこで、これを真似ようとも思ったものの風防径が小さすぎてあまり意味がないと判断し中止。
またこの風防径の差が、内部のクリアランスに直結するため、
そういう点でも123はキャンパス3よりも熱的には優れていると思えます。
実際にどれほど径が違うかといいますと…
こんなにも違う!
大体1.3倍くらいなので、空間的には倍以上の容積差があることとなります。
バーナー部自体はほとんど同一のものだから、そりゃあ、熱のこもり方が全然違うわ!
またこの風防径の拡大は、つまりはタンク径の拡大の結果でもあるので、
フィラーキャップも大型化し、非常に給油しやすくなりました。
またなにより123はキャンパス3に比べると格段に安定がよくなっております。
といいますか、元来キャンパス3は背高のっぽのスタイルゆえに安定が悪く、
更にゴトクにコッフェルを乗せるとそれはさらに悪化。
ですのでその対策として、タンクには収納式の三脚が装備されております。
これが非常に優秀で、岩場でも絶妙に安定!
ですので、最初この三脚に気づいたときに、
「123ではコストダウンで省略されたのかな?」
と、そう思いましたが、今思うと三脚不要なほど安定感を増したと判断されたのかもしれません。
といいますか…
初代の123の手の込んだ細部の作りこみは、とてもコストダウンを図った結果とは思えないから。
というわけで、今回その123を参考に再度煮詰め直したこの風防。
初の実地使用はどうなるか?
うむ!
うむ!
うむうむ!
寒さにもめげず火の回りもよく、ほどほどのにタンクは加熱され、使用直後は素手ではアチチ♪
つまりはおおむね予想通りだから結果はまずまず。
というわけで、風防はこれをもって完成形といたします。
今度余裕があったら表面のバリをきちんととって、きれいに磨いて、
どうにか工夫してオリジナルっぽく名前を刻印してみようかな~♪
と、そんな夢を膨らませつつ、バイクの荷台に放り込んで家路についたのでありました。
では、また次回~♪
キャンパス3でスベア123を思う(MAX SIEVERT CAMPUS3 & HONDA CA105T)
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