الشمس(アッシャムス)
アラブ世界で太陽は、必要ではあるが厄介な存在である。
先だって、ガラス会社の社長さんに「エジプトではガラスは高価な物ですか?」と聞かれた。「生活必需品でしょうから、それほど高くないでしょう」と答えたものの、ちょっと引っかかっていた。
エジプトの家を思い出すと、窓が極端に少なく、小さい。
玄関扉にガラスが使われている事もほとんどないように思う。
大きな窓ガラスも、ホテルやレストランなどで見るが、一般家庭ではほとんど見る事がない。
レストランも、ピラミッドが見えるなど、景観重視のところでなければ窓はない。
「ない」と言い切ってしまってもいいぐらいなのは、日をよける意識が高いからだろう。
日干し煉瓦や、石造りの家は、日陰に入るとひんやりする。そのため、暑い日は日陰に入るとほっとする。
ギラギラと光り、照り返しに目を細める。日本のようにじめじめとした感じがないので、日当たりに出た瞬間、焼け焦げるような日差しにぎょっとする。
強い日差しの下で育つ作物は、果物でも、野菜でも甘く熟れたものが多く美味しい。
熟れたものがと言うよりも、すぐ熟れてしまうといったほうが正しいだろう。
イチゴなどは、売っている間に腐ってしまうので、食べごろを手に入れるのが大変である。
どれだけ強い日差しかを表現するのに、「車のボンネットで目玉焼きができる」と、言う事もある。写真は、砂漠に広がる湖と太陽。この太陽の光りと日本の太陽の光りの違いがお分かりただけるかと思う。
この太陽光の元では、炒め物も可能ではないかと思ってしまう。
脱水症状も起こしやすく、あっという間に水分を奪われてしまう。
アラブの人たちの服装は、理にかなっている。
黒い衣装は、アラブでなくともギリシャなどでも見られるが、紫外線をよけるには一番の色だそうだ。
そして、目だけ出しているのは、どこからも水分を奪われないようにする意味もあるだろう。
アラブ世界に行くと、私たちも自然とスカーフをし、帽子をかぶるようになる。
半そでや丈の短い服もだんだんと着なくなった。
「なんだか、エジプト人みたいだねえ」と、言われるようになった。
神がお望みだからというより、自然に習ってと言うところだ。
ところで、このたび「太陽」を辞書で引きなおしたら、複数形があった。太陽の複数?あの暑さでは、太陽が5個も6個もあるように感じるかもしれないと妙に納得。しかし、どんなときに使うかは又調べてみたいと思う。[a]
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そして、全てにコメントを残してくださるマークさんは、私たちの太陽そのもの!(本当に!笑)
これからも私たちを照らしてくださいね。
半そではありえない!と思うのですが欧米人はブラジャーであるっています。焼け爛れて大変だと思うのですが…
イスラムの国の習慣を考えて!という前に、皮膚がんで苦しみますよ。その前に今晩眠れないですよ!と、いつも背中に訴えかけています。
複数形!謎です!!
確かに、これだけ太陽が強いところだと半そでシャツはありえないですね。
熱帯などで肌を露出させない(虫などに刺されない予防)とは別の理由ですが、体を守る点では同じ発想ですね!
だけど、だからと言って「太陽」の複数形って!?(笑)
あの厳しい環境でいかに、楽しく楽に、安全に暮らせるかがコーランとハディースには書かれています。
体験するとわかりますよね。あのスカーフの重要性が!
日差しは強いし、砂まみれになる。水はたくさんありません。毎日シャワーを浴びることはできません。
美白、清潔、そして、チラリズム!全部見えるより、見えるか見えないかの方が断然色っぽいのです。
スカーフ排除運動、いい加減にしてもらいたいですね。
本当に嫌であれば、とっくに廃れているのです。
彼女たちの皮膚を奪わないでほしいと思います。
スカーフ、私もあそこにいたら間違いなくすると思う。なんだか宗教というよりも身だしなみのように感じました。それほど根付いているということなのかな、とも感じました。
この写真は、エジプトにあるバハレイヤオアシス、塩湖のものです。
のんきに写真を撮っていたら、沼のような、塩を含んだ砂浜にずぶずぶと膝まで埋まってしまい大変な思いをしました。
私は日傘が大好きです。
頭が大きくて脱げてしまうのです。
寒い上に、紫外線も強いです。
長袖が一番ですね!
そういえば、現在の「日の出ている時の外出には必ず帽子着用」のきっかけとなっとのは、真夏に行ったエジプト旅行でした。麦わら帽子のようなものは持っていましたが、旅先では不便なので、折りたためて、洗濯も出来るものを買いました。
それ以来、帽子が好きになりました。
>半そでや丈の短い服もだんだんと着なくなった。
私、日本での外出時は、1年中長袖です。電車に乗っても、建物の中でも、冷房が効きすぎで寒いんです。