Thanksgiving Day(サンクスギビングデー/感謝祭)
おっと、気が付けば12月。クリスマスの飾り付けを始めなくっちゃ。でもその前に旅のご報告を。
11月の第4木曜日、これがアメリカのサンクスギビングデー。日本語では感謝祭と訳されていますが、実を言うと日本人がイメージするような「お祭り」の要素はほとんどありません。山車とか露店とか、地域でイベントをするとか言う様なことはありません。では、何をするかって?
食べる!食べる!家族が集まってしゃべって食べる!
離れて住んでいる家族も実家やおばあちゃんちに集まって、わいわいがやがや、家族で食卓を囲みます。そこには、新しい家族が増えていたり、あんまり久しぶりすぎて、誰?っていうほど変わっている人もいたりして。それでも、みんな和気あいあいと家のあちらこちらで話に花が咲きます。これって一昔前の日本のお正月に似ていません?
今年我が家は義父の80歳のお誕生日パーティーも兼ねて、行ってきました、夫の実家、コロラド州カホーンという片田舎まで。片道1000マイル、1600km、車で二日がかりの旅です。
当日は初めて顔を会わせる夫の姪の家族も含めて総勢27名が集まりました。
メインディッシュはお察しの通り、あれですよ!どかんとでっかい七面鳥の丸焼き。Turkey。その中に入れるのが、その名も”Stuffing(スタッフィング)“。スタッフィングとは、その名の通り「詰め物」。野菜やパンを混ぜ、七面鳥のお腹の中に入れて、オーブンで焼きます。忘れちゃいけないのが、クランベリーソースとグレービーソース。これをターキーに添えて食べます。ヤムというオレンジ色のサツマイモにマシュマロをのせてオーブンで焼く一皿も定番のようです。食後のデザートは、ピカンパイにパンプキンパイ。チョコレートクリームパイ。今年はお父さんの好物のミンスミートパイも追加。更にお誕生日ケーキも加わって、別腹だけじゃとても間に合いそうにありません。
アメリカの小さな子供達が聞くサンクスギビングの歴史はこんな感じです…。時は1621年。イギリスから自由を求めて新天地にやって来たPilgrim(ピルグリム)達ですが、慣れない土地で収穫もなく、寒さと飢えで困っていました。そこに、地元の知恵を持つ親切なNative Americans (アメリカンインディアン)が狩りの獲物と農作物を持って来てくれました。その上その地方での農法なども教えてくれたので、次の年には大豊作となりました。喜んだピルグリム達は、感謝の気持ちを表すためにインディアン達を招待し、食事を共にしました、とさ。
そして子供達は、“I’m thankful for…”(私は…に感謝します。)という作文を書きます。それは、家族だったり、友達だったり、ペットだったり、ほとんどがごく日常のことです。普段当たり前と思っているようなことに、あえて感謝を捧げる日。自分にとって本当に大切なものってなんだろうって、立ち返る日。それを言葉にして送る日。それを家族と分かち合う日。それがサンクスギビングデーなんでしょうね。
あなたなら何に感謝をしますか。
たらふく食べて、家族とゆっくりしたサンクスギビングデーの次の日から一斉に始まることがあります。それは、クリスマス商戦。特にサンクスギビングデー明けの金曜日は“Black Friday”と呼ばれていて、どの店も大々的な値引きを用意してお客を待ちます。夜中の12時開店に合わせて行列ができる店も。
明日は4時に起きて、6時開店のあの店のバーゲンにいくぞー!!
いえ、いえ、私は”No, thank you”です。(メ)