地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

祭り

2010-12-10 00:00:00 | 英語(アメリカ現地便り)

Thanksgiving  Day(サンクスギビングデー/感謝祭)


おっと、気が付けば12月。クリスマスの飾り付けを始めなくっちゃ。でもその前に旅のご報告を。 

11月の第4木曜日、これがアメリカのサンクスギビングデー。日本語では感謝祭と訳されていますが、実を言うと日本人がイメージするような「お祭り」の要素はほとんどありません。山車とか露店とか、地域でイベントをするとか言う様なことはありません。では、何をするかって? 

食べる!食べる!家族が集まってしゃべって食べる! 

離れて住んでいる家族も実家やおばあちゃんちに集まって、わいわいがやがや、家族で食卓を囲みます。そこには、新しい家族が増えていたり、あんまり久しぶりすぎて、誰?っていうほど変わっている人もいたりして。それでも、みんな和気あいあいと家のあちらこちらで話に花が咲きます。これって一昔前の日本のお正月に似ていません?

今年我が家は義父の80歳のお誕生日パーティーも兼ねて、行ってきました、夫の実家、コロラド州カホーンという片田舎まで。片道1000マイル、1600km、車で二日がかりの旅です。

当日は初めて顔を会わせる夫の姪の家族も含めて総勢27名が集まりました。

メインディッシュはお察しの通り、あれですよ!どかんとでっかい七面鳥の丸焼き。Turkey。その中に入れるのが、その名も”Stuffing(スタッフィング)“。スタッフィングとは、その名の通り「詰め物」。野菜やパンを混ぜ、七面鳥のお腹の中に入れて、オーブンで焼きます。忘れちゃいけないのが、クランベリーソースとグレービーソース。これをターキーに添えて食べます。ヤムというオレンジ色のサツマイモにマシュマロをのせてオーブンで焼く一皿も定番のようです。食後のデザートは、ピカンパイにパンプキンパイ。チョコレートクリームパイ。今年はお父さんの好物のミンスミートパイも追加。更にお誕生日ケーキも加わって、別腹だけじゃとても間に合いそうにありません。

アメリカの小さな子供達が聞くサンクスギビングの歴史はこんな感じです…。時は1621年。イギリスから自由を求めて新天地にやって来たPilgrim(ピルグリム)達ですが、慣れない土地で収穫もなく、寒さと飢えで困っていました。そこに、地元の知恵を持つ親切なNative Americans (アメリカンインディアン)が狩りの獲物と農作物を持って来てくれました。その上その地方での農法なども教えてくれたので、次の年には大豊作となりました。喜んだピルグリム達は、感謝の気持ちを表すためにインディアン達を招待し、食事を共にしました、とさ。

そして子供達は、“I’m thankful for…”(私は…に感謝します。)という作文を書きます。それは、家族だったり、友達だったり、ペットだったり、ほとんどがごく日常のことです。普段当たり前と思っているようなことに、あえて感謝を捧げる日。自分にとって本当に大切なものってなんだろうって、立ち返る日。それを言葉にして送る日。それを家族と分かち合う日。それがサンクスギビングデーなんでしょうね。

あなたなら何に感謝をしますか。

たらふく食べて、家族とゆっくりしたサンクスギビングデーの次の日から一斉に始まることがあります。それは、クリスマス商戦。特にサンクスギビングデー明けの金曜日は“Black Friday”と呼ばれていて、どの店も大々的な値引きを用意してお客を待ちます。夜中の12時開店に合わせて行列ができる店も。

明日は4時に起きて、6時開店のあの店のバーゲンにいくぞー!!

いえ、いえ、私は”No, thank you”です。(メ)

 

 

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かぼちゃ

2010-10-28 00:00:00 | 英語(アメリカ現地便り)

Pumpkin (パンプキン)

 

 

 

今年もやつがやってきた。

例のJackだ。

暗闇の中に揺らめく明かりをうかばせて。

時には笑い、時には叫ぶ。

はらわたをえぐられ、穴を開けられ、こんな姿に落ち果てた。

そう、やつの名は、Jack-O-Lantern

 

 

 

 

と、いうわけで毎年10月31日はHalloween(ハロウィーン)。日本でもすっかりおなじみになってますよね。Halloween に欠かせないものといえば、これ。大きなカボチャの中身をくりぬいて作るJack-O-Lantern(ジャコランタン)です。毎年9月も後半になるとスーパーの店頭に、そして空き地に季節限定で現れるPumpkin Patchに、直径30cmほどのかぼちゃたちが積み上げられ始めます。きれいな球形もあれば、細長いもの、横長なもの、いびつに歪んでいるものなど様々。今年はどんな顔にしようかなと考えながら、形を選び、うんこらさっと車に積んで家に持ち帰ります。我が家でも毎年ハロウィーンの前の週末に子供と夫が一個ずつ、それぞれ思い思いにJack-O-Lantern を作ります。


もちろん、プラスチック製や陶器のジャコランタンも売られています。電気がついて、人が近づくとセンサーで怪しげな音も発するものなど多種多様ですが、
Trick-or-Treatで家々を回る時、手の込んだ手作りのJack-O-Lantern が玄関先に置いてあると、お主やるな!と見知らぬ隣人に喝采を送ってしまうのです。


今年はどんなコスチューム(仮装)でハロウィーンを楽しみますか?いっそのこと、自分が
Jack-O-LanternになったりしてTrick-or-Treat で歩き疲れておなかが減ったら、シナモンがきいたパンプキンパイを召し上がれ。(M)

 


 

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ファーストフード

2010-07-27 00:00:00 | 英語(アメリカ現地便り)

Fast Food (ファストフード)


碧さんの記事になったマクドナルドでもおなじみのファストフード。「早い、安い、まずい」が定番のイメージだけれど、まだまだすてたもんじゃないぜ、と思わせてくれる気概のあるお店も。

「In- N-Out」はカリフォルニア発祥のハンバーガー屋さん。「インナンナウト」と一気に早口で発音しなければならない、英語初心者の日本人泣かせな名前なのですが、西海岸にお立ち寄りの節は、寄って見る価値ありかも。カリフォルニアでドライブスルーハンバーガーを始めたのも、このIn-N-Outなんですって。

メニューは極めてシンプル。ハンバーガー、チーズバーガー、ダブルダブル、そしてフレンチフライズ(ご存知、フライドポテト)。他のファストフードでみかけるチキンナゲッツやフィッシュバーガーの類はございません。ダブルダブルとは何ぞや、とお尋ねの方、ダブルダブルとはその名の通り、ミートパティが2枚、チーズが2枚、つまりダブルになってダブルダブルと相成っているのです。レタスとトマト、生オニオンと自家製ソースが仲良くbun (パンのこと)に挟まれています。フレッシュ、高品質をモットーにしているだけあって、他のファストフードで遭遇してしまう、「へにゃへにゃレタス」や「ぱさぱさトマト」にはまだお目にかかっていません。

そんなシンプルなメニューの他に、実は裏メニューがあるのです。ミートパティとチーズが3枚づつの3x3(スリーバイスリー)、さらに4x4(フォーバイフォー)、ピクルスや炒めたオニオンが入ったアニマルスタイル、さらに炭水化物制限中の方用に、レタスで巻いたプロテインスタイルなんてのもあります。

又、時にインド系のカップルが座って食事をされているのを見かけたことが。珍しく牛肉を食べる人達もいるのね、と思っていたら、肉そのものをぬいたチーズ+野菜バーガーを食しておられたということを判明。なんでも頼めば作ってくれるんですね。(でも、なぜわざわざハンバーガー屋さんに来るの?)

かと思えば、子供が一人でバーガー1つを食べきれない時には、お願いすると、半分に切ってからそれぞれをきちんと普通通りに紙に包んで出してくれたりもします。こんなにお客様の個別のリクエストに答えてくれるって、ファストフードを超えていると思いません?

多くのファストフード店がフランチャイズ方式で店舗を増やして行くのに対して、ここIn-N- Outはあえて直営。また、カリフォルニアのレストラン業界で当たり前になってしまった、人件費削減のために従業員に移民を多く使うという傾向もここではあまり見られません。地元の高校生、大学生らしき若者が多く働いているのが特徴です。何年か前までは、キャッシュオンリーのポリシーを貫いていたのですが、現金を持たないで注文を終えてしまうクレジットカード慣れしすぎたお客様のために(我が家も恥ずかしい思いをしたことがあります)、今はATMもクレジットカードも使えます。

もう一つ。ここを訪れたら、ドリンクの紙カップの底面を忘れないで見て下さいね。創業者の信念を伝えるべく、あることが印刷されていますから。(メ)

「インナンナウト」の創業者の信念ってなんだろう?気になる方は教えてクリックよろしくね。人気ブログランキングへ


スウィーツ

2010-07-19 00:00:00 | 英語(アメリカ現地便り)

Cookies(クッキーズ)

前に碧さんのクッキーの時のコメントにも書きましたが、アメリカ人はクッキーが大好き。大人も子供も、おじいちゃんも、おばあちゃんも。でっかい体にひげだらけの大の大人の男性だって、クッキーと聞けば、顔がゆるむくらい。それはきっと、小さい時にお母さんや、グランマと一緒に作った思い出と一緒に食べるからかも。

大きなボウルに材料を入れてもらって、「まぜてごらん」と渡されるのは子供達。大きなスプーンで不器用にまぜまぜして、その後、小さなスプーンでオーブンシートに一枚分づつ落とし、オーブンに入れるだけ。しばらくすると、バニラの甘—い香りが家中に溢れ出す。焼きたてのほかほかクッキーを冷たいミルクと一緒に食べる。明日のランチボックスにも入れてね。

クリスマスにはグランマの家で、みんなでわいわい言いながら、gingerbread man(ジンジャーブレッドマン)を作る。「このgingerbread manの型は、ひいおばあちゃんが使ってたのよ。」なんて話をしながら。それぞれにfrosting(フロスティング)や sprinkles(スプリンクル)で飾って自分だけのgingerbread man が出来上がるのです。

スーパーに行けば、これでもかというほど箱詰めのクッキーが並んでいるし、冷蔵庫で保存可能な切って焼くだけの手抜きクッキー生地も売っている。かと思えば、1枚$2も$3もするちょっとすましたグルメクッキーもある。最近では、オンラインで自分の食べたいクッキーを焼き上がり時間を指定して注文し、オーブンからでたばっかりのをいそいそ取りにいく、なんてシステムのクッキー屋さんも登場している。

今日は娘が私の好きな Oatmeal Raisin Cookies(オートミールレーズンクッキー)を作ってくれた。ちょっとでも健康的にと思って全粒粉を使ったので、焼き上がりの食感はさくさくになった。柔らかいぐにゃっとしたchewy(チューイー)な食感が好きな私にとってはちょっと残念だったけど、でもお味は上出来。仕事から帰って来たひげ面の夫が、真っ先に言ったのは、「あっ、クッキー焼いたの?」目がキラキラしてるよ。君もお母さんの手作りクッキーで育ったもんね。

アメリカでは、クッキーは「ママの味」、そしてcomfort food (カムフォートフード、癒しの食べ物) なのです。(メ)

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