생선(センソン)
韓国語で魚を引くと생선(センソン)のほかに물고기(ムルコギ)も出てくる。
地球散歩は、別名世界食べ歩き(?)なので、センソンを取り上げる。
センソンは「食品としての」魚を意味する。
ムルコギは「生物としての」魚。
たとえば、レストランでは「センソン」を使うが、水族館では「ムルコギ」になるらしい。
韓国人は無意識に使い分けていると思うが、外国人には面倒だ。
日本語にもそういうものは沢山あると思うが、やはり無意識なのだろう、今すぐ思いつかない。
魚と書いても「さかな」、「うお」、「ぎょ」と、読み方もいろいろあるので、「このほうがもっと難しい!」と思われるかもしれない。
韓国の魚と言えば、黄色い襟巻きを思い出す。
市場で見る魚は黄色いビニールひもで縛られており、寒い韓国を歩いている間、お魚は黄色い襟巻きをしているなと思ってみていた。[a]
밥(パプ)
韓国ではとにかくよく唐辛子を食べるのに驚いたが、ご飯もよく食べる。
朝食におかゆを食べることは知っていたが、朝からどんぶり一杯のおかゆを食べるとは思わなかった。
そしてもれなくついてくるキムチの数々。
どんぶり一杯のおかゆは、いろんな味付けで食べることができる。
お昼は石焼ビビンパ、夜は焼き肉に白いごはんと日本のイメージする韓国料理を一日食べると、一膳飯の私などは日本で食べている何倍ものご飯を食べることになる。
キムチが美味しいのはいいが、当然辛いのでこれまたごはんが進む。
代謝がよくなって痩せるかと思いきや、いつもの数倍ご飯を食べていたので結局太って帰途についた。[a]
고추(コチュ)
韓国は言わずと知れた唐辛子大国で、韓国と言えば唐辛子で辛い食べ物ばかりのイメージである。
そうはいっても、まさか朝からキムチを食べているとは夢にも思わなかった。
朝おかゆ屋さん行ったら、キムチがいくつも並んだ。
当然昼も夜もど~んと辛いモノ尽くしである。
韓国の冬は寒い。私は血管の太さが人の半分しかないので、かなりの覚悟で出向いた。
ところが朝から晩までキムチを食べていたおかげで、いつもポカポカしていた。
エジプトの冬で足の感覚がないというのに!マイナスの韓国では、足先までずっと血が巡っていた。
日本では考えられない量の唐辛子を毎日口にした。
あれと同じだけの唐辛子を日本とエジプトで摂取するのは無理であるが、年中足の感覚がない私にとって、韓国は別天地かもしれないと思った。
健康のために韓国に行くか?やはり落ち着くエジプトにいるか?
とにもかくにも、唐辛子効果を実感した。
写真はお店で出てきた豪快なキムチとカクテキ。
はさみが突っ込まれたキムチにしばし呆然。
この店はメニューがハングルしかなく、お店の人が知っている日本語が「味噌チゲ」のみ。
違うものを見つけて注文するまでに時間がかかった。
この忍耐力は、エジプトで培われたものと思われる。[a]