地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

電車

2011-10-28 00:00:00 | アラビア語(エジプト)

قِطَار(キタール)

 「キタール」と電車のことを書くが、エジプト特にカイロ方言では、この「キ」の音は、「ア」に変化するので「アタール」と言っている。
 「アッタール」が香辛料屋のことなので、アラビア語ができるカイロ方言以外の地域の人々は「電車の話してるのに、何でスパイスのほうに話しが行っちゃうんだ!」と思われるかもしれない。
 写真はカイロ中央駅、ラムセス駅の構内。今年の春大改修工事をしていたので、デモの影響があったかどうかわからないが、出来上がっていればとてもきれいになっているはずである。
 地下鉄駅と直結で、こちらは、かつての大統領の名前が着いていた駅。現在は改名されて「
الشَهِيدアル・シャハダ駅(殉教者の意)」という。
 残念!、改名前の駅の写真を撮ってくれべきであった。
 デモで人が沢山でていたので、駅に切符を買いに行った時もそそくさと帰ってきてしまった。革命間近になると、タハリールとラムセス駅周辺は芋の子を洗うようであると言う報道に、人ごみ嫌いの私は近寄りもしなかった。
 今思えば惜しいことをしたような…しかし人ごみと言うのは何が起こるか判らないものである。やはり行かないであろう。
 さて、電車であるがオススメはアレキサンドリアへ行く時と、上エジプトへ行く寝台車だろう。(地下鉄はとても便利であるが、観光地はあまり網羅していない)
 そのほかで電車の利用はオススメしない。
 ゆっくり車窓からの眺めを楽しみたいと言う人にはいいかもしれないが、スピードは動いているのか止まっているのか?というカタツムリ電車である。
 中、長距離移動はバスの方が圧倒的に早い。
 電車にはいろいろと種類があり、一等と二等では格差が激しく、乗っている人たちの階層も違う。
 車体は砂埃で汚れており、寝台車などはお化け列車じゃないかとびくびくして乗り込むと、スチュワードが笑顔で出迎え、お酒の出ないバー・カーもありほっとする。
 寝台車と言えば、去年経営陣が入れ替わり、スチュワードも気の良い中年から、イケ面にごっそり変わった。問題は態度が悪いこと。
 革命の後、ツンと取り澄ましていたお兄ちゃんたち、どう変わったか?
 革命直後、寝台車を利用する人がほんどいない中で、しゅんとしたスチュワードは、丸々としたチキンをディナーに持ってきて、チップも要求しなかった。
 あのチキンはもう二度と寝台車で食べられないと思うと、いっそう懐かしくなる。
 (通常は硬い肉が、プラスチックのナイフで切れずにイラっとすることもある)[a]

 

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電車

2011-10-24 00:00:00 | スペイン語(ペルー)

tren(トレン)

 ペルーの陸路の旅は基本バスである。ただし、クスコからマチュピチュへは電車の旅。
 この電車が素晴らしい。景色が良く見えるようにと、窓は天井まである。食事のサービスのほかに、写真のように民族舞踊や、乗務員によるファッションショーもある。ファッションショーで気に入ったポンチョなどがあれば、その場で購入できる。
 車窓からの眺めをゆっくりと楽しみながら、マチュピチュへと思いをはせる。
 深い森と、断崖の渓谷。マチュピチュ発見までの、探険家の苦難の道のりを目の当たりにする。  
 そして振り向けば、陽気にスキップする、怪しい男が、車内を駆け巡る。 
 オリエントエクスプレスが運営するステキな電車(列車というのがいいだろう)、サイトで先ずは楽しむのもいいかもしれない。→こちら
 私が行ったころよりも、またパワーアップして更にゴージャスになっているようだ。
 降りるとポーターが待っていて、ホテルまで送ってくれるというサービスも嬉しい。
 何より、クスコは空気が薄い。元気な人でも、疲れやすく眠たい。そして、ゆっくりしか動けない。それが、電車に乗っている間に空気が濃くなり、知らずに気分が高揚してくる。
 マチュピチュにたどり着くころには、足取りも軽い。
 ペルーで思いっきり贅沢をするなら、豪華列車ビスタードーム号に乗り、マチュピチュ遺跡前のオリエントエクスプレスが経営する、サンクチュアリロッジに泊まるのをオススメする
[a]

インカの石、数えて、数えて…

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遺跡

2011-10-20 00:00:00 | つれづれ帳

Ruinene (ルーイナ・ノルウェー語) 

 

 

「なぜ、ここへ来たの?」

 

この町の住人に、口をそろえて聞かれたのがこの質問だった。

 

ノルウェーは最北に位置する小さな町、アルタ。町の大きな見どころに、世界遺産(Verdensarven)の岩絵がある。古いものでは7000年前のものもあるそうで、遺跡好きの人にとっては、是非訪れてみたいスポットの1つだと思う。

 

実は、この町へ訪れようと決めた時、この遺跡のことはそれほど興味がなかった。ただ、北欧へ行くなら、北へ行きたかった。空港のアクセスが良く、それなりに見どころがあり、戦争の爪痕など感じさせないような所へ行きたかった。よって、自然にアルタとなったわけだ。

 

遺跡は屋外の森の中にある。森を進み、小川を超え、目の前に開けるフィヨルドを眺めた時…最初の質問の答えが、一気に私の中に流れてきた。それはまるで、自分でそう決めていたかのように。ここで約束を果たすよう、何かの仕掛けをしていたかのように。

 

こう考えてみるのはどうか?きっと世界には、自分の何かを開ける鍵がある。それは自分にしか分からず、自分でしか開けることができない。そんな宝探しの旅をしているのだ、と。そう、ここアルタで、私は宝を見つけたのである。[y]

 

 

 

 

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電車

2011-10-16 00:00:00 | フランス語(チュニジア)

train (トラン)

  チュニジアの電車の印象は乗り易くて、きれいということ。
 沙漠の国は特に、外観がとても汚れていることがあるが、かなり内陸に入っても美しかった。
 「駅」については、いずれ別に書きたいと思うが、駅舎や看板も楽しめた。
 窓も比較的きれいで、車窓からの眺め、特に次の駅はどんなであろうかと、各駅停車の旅もまた楽しかった。
 この電車は、チュニジアの青い街、シティブサイドへ行く路面電車の車内であるが、バスの中の様である。
 新型車両から、古いタイプのものまでいろんな電車が走っているので、鉄道マニアにとっては楽しいかもしれない。
 ただ難点があるとすれば、長距離列車の本数が少ないこと。
 旅行者にとっては、もっと本数があれば、チュニジアを快適にどこまでも旅ができるのにと思わずにはいられない。
 そうそう、以前車内販売のサンドイッチについて「パン」で書いたことがあったが、思い出しただけで、喉がピリッとした。唐辛子大好きな人を除いては、注意されたし。[a]

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2011-10-12 22:51:21 | つれづれ帳

Havet(ハーヴァ・ノルウェー語)

  

 

ノルウェーと言えば、フィヨルド観光は外せないだろう。オスロからベルゲンへ抜ける途中、世界遺産にもなっているフィヨルドがいくつも連なっている。 

 

しかしながら、私が選んだのは、最北の地アルタだった。フィヨルドも結構なのだが、当時足の怪我が長引いていたこともあって、のんびりと、できれば人の少ない所が良かった。 

 

最初にたどり着いたのは、深夜だった。北欧なので、まだうっすらと日が残っていた。車に乗り込んでふと外を見ると…なんとも穏やかな湖面が広がっていた。 

 

アルタに、湖なんてあったっけ?ろくに下調べもしてなかったのだが、そんな記憶はなかった。 

 

翌日、観光案内所で初めてまともな地図をもらい、ようやくその正体が海だとわかった。それにしても、とても静かで、海とは思えない。

 

よくよく見ると、ノルウェーの西海岸は、その多くが複雑に入り組んだ入江、すなわちフィヨルドを形成しているようだった。ここアルタも、アルタフィヨルド、波のまるでない海が広がっているというわけだ。

 

静かな海で、しばし水遊びして戯れた。感謝と共に自然界からのギフトを受け取った、とても素敵な時間となった。[y]

 

 

 

 

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ザクロ

2011-10-04 17:15:19 | アラビア語(エジプト)

pomegranate(ポメグラ―ネト)

 アメリカではChinese appleと呼ばれる事もあるそうだ。
 "pome"というのがそもそもフランス語の「リンゴ」を連想させる。
 中国のリンゴと言うならば、アジアから持ち込まれたのかと思いきや、スペイン人が新大陸発見で持ち込んだという。
 アメリカでは、キリスト教的な意味合いよりもアジア的なイメージなのだろうか?
 実際のところ、どんな場面で登場するかは、是非とも現地からの便りを待ちたい。
 それにしてもリンゴ?
 私などはザクロからリンゴを想像するのは、本当に難しい。
 ザクロは中東を起源をもつ。古代エジプトでも良く食べられていた果物である。
 写真はNYの博物館で見た古代エジプトの物入れ。
 チューリップのようなザクロデザインは、スペインでも見られる。
 実際の生っている様子とは違うと思うが…まあ、小ぶりだと上を向いているか。
 アメリカではこれから11月にかけてがザクロの季節のはず…
 どんな楽しみ方をしているのだろうか。[a]

 

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