حلاوة(ハラーワ)
アラブ菓子というものは、アラブのどこへ行ってもあまり代わり映えがしない。
もっと言ってしまえば、イスラームの息のかかったところのお菓子は、ギリシャやスペインでも同じ物を見る。
さらさが「あ~!ギリシャのお菓子がある!」と、懐かしがっていると、妙な感じである。同じものを見て、私は「エジプト菓子だ!」と感じ、mitraは「トルコ菓子だ!」と感じている。
アラブ料理において、砂糖を調味料に使うということはない。甘いものの摂取は、お茶類とお菓子に限られる。
そのせいかどうかは定かでないが、とにかく甘い。脳天に突き刺さる甘さとは、このことか!と実感する甘さである。
スポンジのケーキもあるが、セモリナ粉、パイ生地、米と砂糖の組み合わせが基本である。
スペインのスイーツで有名なチュロスも、本をただせばアラブのお菓子である。もっとも長さは、長くても15センチくらいで、太いのが一般的である。そして、たっぷりと砂糖の衣がつけられているか、シロップ漬になっている。
木の実も良く使われ、ナツメヤシの餡やピスタチオテイストは、きらいな人がいないと思われる。
日本のお菓子にそっくりな、ゴマがたくさん入ったおこしや、ちとせあめみたいなキャンディもある。干したナツメヤシは、干し柿みたいでトロッとした甘さに、中に入ったアーモンドやピーナツがたまらない。
砂糖のシロップ味が多いが、チョコレートや、蜂蜜味も大好き。
口説き文句でも「君はハラーワのように甘くて甘くて、僕は溶けてしまいそうだ」といったりする。ハラーワには、魅力、優雅という意味も含まれているので、最高の口説き文句である。しかし、しっかりしているエジプトの女の子達は「どうもありがとう!それで、住む家はどこ?お部屋は3LDKぐらいないと嫌よ」と、上手に切り返すので、しょっぱい水をお礼にもらう殿方もいるそうである。[a]
あまりの甘さに耐えかねて、頭をピシピシ!クリッックもパシパシお願いね~
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