地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

かぼちゃ

2006-10-26 19:01:43 | ギリシャ語

 Κολοκυθα(コロキサ)

 かぼちゃがショーウインドーを飾る季節。クリスマス同様、上手に取り入れて楽しい季節行事にしてしまう日本らしいイベントとなってきた。ではギリシャでは?と聞かれると、キリスト教(ギリシャ正教)の国であっても全く記憶がない。ハロウィンだけではなく、かぼちゃ自体の記憶もあまりない。

 秋の市場で堂々と収穫を誇るのは、ブドウやイチジク、ザクロ、栗など。道の端から端まで出ている店の中で、かぼちゃを置いているのは一軒くらい、大きいのに存在感が意外にない・・買っている人の姿を見たこともなく、どちらかというと店の飾りなのかな、という雰囲気であった。写真を探したら案の定、ザクロの背後にひっそりと隠れていた。滞在中はギリシャならではの料理法にも出会わなかったため、手にする機会がないままだった。

 友人に聞いてみると、かぼちゃはアテネではメジャーな野菜ではないそうだ。しかし、他の地域ではそんなことはなく、最もよく食べられる調理法は「かぼちゃのパイ」だという話である。食べるチャンスがなかったのが残念。かぼちゃの種類は黄色と濃いオレンジと二種類あって、オレンジの方が少し甘いらしい。

 かぼちゃはギリシャ語でΚολοκυθα(コロキサ)、ズッキーニはΚολοκυθακι(コロキサーキ)。ズッキーニが、かぼちゃの仲間であることを再確認させられる。語尾の「~ακι」は「小さな可愛いもの」につけられる表現で、好んで様々な言葉にくっつけ、会話の中で多用する人もいるそうだ。λουλουδακι (ルルダーキ・花)  καφεδακι (カフェダーキ・コーヒー) など。ズッキーニの場合は「小さなかぼちゃ」が一般的な言い回しとして定着したのだろう。なるほど、かぼちゃの大きさが実感される。(さ)

いつもありがとう!碧に習って「クリックしなけりゃイタズラするぞ!」

人気blogランキングへ


かぼちゃ

2006-10-22 23:29:17 | 英語

pumpkin(パンプキン) 

 アメリカでかぼちゃと言えばハロウイン。10月31日、キリスト教の諸聖人の日のイヴに行われるお祭り。諸聖人の日、All Hallowsのeveが詰まってHalloweenと呼ばれるようになった。
 1年の終わりが10月31日である、ケルトの収穫祭が起源といわれている。
 さて、ハロウインと言えばお化けかぼちゃのイメージが日本では固定されているが、これは、ハロウインがアメリカから輸入されたからに他ならない。私は、10月のヨーロッパを歩いていて、かぼちゃのディスプレイがほとんどないことに驚いた。キリスト教の国は何処でもハロウインをやっていると思い込んでいたのだ。
 悪霊よけに玄関に置かれたちょうちん、ジャック・オー・ランタン(Jack-O'-lantern)と呼ばれるお化けかぼちゃは、アメリカへ移民した人たちが、くり抜きやすいという理由でちょうちんの材料に選んだそうだ。元々は蕪をくりぬいて、ちょうちんにしたそうだ。

 このかぼちゃ頭をもつキャラクターで思い出すのが、『オズの魔法使い』に出てくる、かぼちゃ頭のジャック。これは当然ジャック・オー・ランタンからきていると考えられる。『オズの魔法使い』で私は、悪口やののしり言葉を覚えたが、かぼちゃ頭のジャックもしかり。「この間抜け!」という感じで使われている。日本でも「ドテかぼちゃ!」というのは、ののしるときの言葉である。不思議な共通点。ただし、あくまでもかぼちゃ頭(pumpkin head)が間抜けという意味で、ただ、かぼちゃ(pumpkin」)と言ったときは、sweet heartと同じ、恋人への呼びかけである。それだけ身近な食べ物と言うことか。[a]
 
Trick or treat.!お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!クリックしなきゃイタズラするぞ!
もちろん、今月限定のせりふです(笑)
人気blogランキングへ


かぼちゃ

2006-10-19 00:20:38 | 日本語

 かぼちゃの学名に「ニホンカボチャ」なるものがあるが、ルーツをたどると原産国は中央アメリカから北アメリカ。ちょっとサギじゃない?と思うのは私だけでしょうか?
 さらに、かぼちゃの名前の由来は「カンボジアからきたから」と広く信じられているが、ポルトガル経由のアメリカ産「ニホンカボチャ」。いったい誰が、かぼちゃはカンボジアの産といったのか?
 かぼちゃは他に2種類の学名がある。日本ではあまり見ることのない「ペポカボチャ」はおいて置いて、「セイヨウカボチャ」も?。何しろ原産国はこれまた中央アメリカから北アメリカ。北ヨーロッパに多い品種であるが、日本に伝えたのはアメリカ。
 どちらも「アメリカカボチャ」なのにと思うのはまたまた私だけでしょうか?
 さて気の早い話ですが、冬至(12月)にかぼちゃを食べるのは、かぜ予防のため。医学的にもその効果は認められている。さらに、美肌効果もある。季節の変わり目の今からかぼちゃを食べていれば、この冬は病知らずの上、美肌も保障。たくさん食べて、クリスマス・デートに備えては?[a]

お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!クリックしなきゃイタズラするぞ(笑)
人気blogランキングへ

 


コーヒー

2006-10-15 23:36:37 | 英語

Coffee(コーヒー)

 イギリスとアメリカは似て非なるものである。イギリスは紅茶文化。アメリカはコーヒー文化といえる。それが良くわかるのは、やっぱり言葉。イギリス英語にはteaのつく単語でおかしなものはないが、アメリカ英語には、マリファナに関する俗語が多い。
 そして、喫茶店。イギリスではtea shop またはtea room。ちなみにtea room、アメリカの俗語では公衆便所!
 アメリカでは、coffee shop、coffe house、coffee room。そして、コーヒー に関するアメリカの俗語はコーヒーが彼らにとって身近なもであることを感じさせる、coffee andは生活必需品。coffee coolerは怠け者。野球に関する俗語も多い。

 アメリカンという、薄いコーヒーから連想されるインスタントコーヒーの出所はアメリカ。しかし発明したのが日本人と言うことは、意外に知られていない。緑茶のインスタント化を研究していた時に、なぜかコーヒー抽出液を真空乾燥する技術を発明。1901年の博覧会で「可溶性コーヒー(soluble coffee)」として発表したのが最初とされる。その後、軍事用品として製造され、第二次世界大戦後に一般に広まった。この偉大な発明家は、加藤と言う苗字しか知られておらず、特許をとったのも彼とは関係のないアメリカ人であることから、彼自身は野心のない、学者先生であったのかもしれない。
 南米はコーヒーの産地としても有名。そんなこともアメリカがコーヒーの国である所以かもしれない。[a]

かぐわしい香りを求めて、コーヒーブレイク?その前に…
人気blogランキングへ


新年

2006-10-09 17:25:39 | アラビア語(エジプト)

رمضان (ラマダーン) 

 イスラーム教徒はただいま断食月。日の出ているうちは食べることも飲むことも出来ない。敬虔なる信徒はつばを飲むことすらしないという。 とはいえ、子どもと年寄り、妊婦、病人、旅人はラマダンをしたいと本人が思っても、ムリにすることは禁じられている。出来る範囲でしなさいというのがアッラーのお考えだ。 日の出ているときに出来ないことは飲食だけではなく、禁欲もしなければならない。親しい人にするキスも、タバコもご法度である。 ラマダーンは30日間。あるとき、ラマダーンでもないのに断食している人がいた。聞いてみると、ラマダーンのとき病気で何日間か出来なかったとのこと。「出来なかった分は、できるときにすれば良い。アッラーはまことに寛大である」とのこと。

رمضان كريم (ラマダーン・カリーム) ラマダーン中の挨拶は「ラマダーン・カリーム」直訳だと、親切なラマダーン。今年もラマダーンを迎えることが出来たのは、神のご親切によるものだという意味。この返事は「ラマダーン・アクラム」もっと親切なラマダーンと言う意味。ラマダーンは、飢餓に餓える人の苦しみを、身をもって体験する。また食べ物のありがたさを知るためなど、いろんな意味がある。その、ある意味苦痛を伴うことを「感謝」するイスラームの奥深さを、私たちはほとんど知らない。食べたいときに食べられないという、氷山の一角だけを見ていてはいけない。私たちの気の毒に…という思いは見当違いである。彼らはラマダーンが好きだ。 普段は、仕事や学校でばらばらの家族がラマダーンの月は一緒に夕食を共にしたり、離れていれば帰省する。ラマダーンだけの特別なお菓子や料理。何より、ラマダーン明けの3が日はたいていのイスラム国では祝日だ。日本の正月3が日と同じである。晴れ着を着てモスクに行き、親戚を回る。もし、この3が日にイスラームの国へ行くのであれば、予定はよく確かめて。お店、役所、美術館、ほとんど全て閉まっているから。  写真はラマダーン中に飾るファヌースというランプ。 年賀状のように、ラマダーン中の礼拝時間が1月分書いてあるラマダーン・カードを友達に配ったり、ラマダーンは日本のお正月みたいではありませんか?[a]

 ラマダーン・ムバーラク(ラマダーンを祝福して!) クリックなど…人気blogランキングへ

 


コーヒー

2006-10-01 22:42:10 | オランダ語

 Koffie(コーヒー)

  旅の途上のカフェ。時間に縛られることもなく、思う存分、非日常の静かなひとときと異国の空気を味わう。聞き慣れない言葉のざわめき、コーヒーだけでなく煙草や出入りする女性達の香水や化粧品の匂いなどが入り交じっている。

 ガイドブックや地図を広げ、出会った様々な旅の風景を振り返り、これから訪ねる未知の場所に心をときめかせる。手紙を書かなくなったけれど、旅先のカフェでは絵葉書にペンを走らせたくなる。あるいは何もせず、ぼんやりと道行く人や街並みを眺めるのも一興。カフェの思い出も訪ねた国の数だけある。

  アムステルダム。コーヒーと共に思い出されるのは何と言ってもクリームたっぷりのスイーツである。ケーキというより菓子パンに近いものや、ワッフル系などなど、ショーケースに目移りしそうなほど並んでいた。どれもフレッシュな生クリームの風味が売り。甘さ控えめということもあり、重たくない。舌鼓を打ちながら、平らな土地にのんびりと放牧されている牛たちの姿を思い出していた。やはり美味しい乳製品はオランダの味である。

 カフェ時間。魅力的なお菓子があると更に豊かになるはず。(さ)

いつもありがとう。またまた2週間くらい散歩の予定ですが、碧も帰ってきました。旅土産の記事に期待して、ますます「ごひいき」の程、よろしくお願いしますね。それからクリックもお忘れなく!戻り次第、皆様の所へも伺います!

人気blogランキングへ