地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

ファーストフード

2010-02-26 00:00:00 | トルコ語

hızlı yemek (フズル・イェメッキ)

2年前の初夏のある日、碧とイスタンブルで待ち合わせた。イスタンブルが初めての碧との待ち合わせはどこがいいだろう?日本のガイドブックにも載っていて、なおかつ、万一道に迷い人に尋ねる際に、誰でも知っているような場所が理想的だ。迷うまでもなく私は、「タクシム広場にあるバーガーキングの前でね」と、碧に告げた。ここはかつてトルコ人との待ち合わせにも使った場所。そして、いつも人だかりがしているこの場所は、地元の人々の間でも有名な待ち合わせ場所に違いない。
当日、碧との待ち合わせは難なく実現した。そして同じ日の夜、日本での再会を約してハグし合い別れたのもやはりここ。私たちにとっては思い出深い場所。どこにでもある米国系のファーストフードチェーン店に、ノスタルジーのような感覚を抱くことになるとは当時思いもしなかったが、イスタンブルを彩るモスクの光景同様、今では私の中でセピア色の写真の記憶と化している。

さあ、しかし…。トルコで美味しいファーストフードを食べようと思ったら、さすがにバーガーキングではもったいない。ご存知のとおり、トルコは食の宝庫。グルメ天国。ファーストフードに至るまで、トルコの食は侮れない。ガラタ橋の袂で香ばしい匂いを放つ鯖サンドを始め、モチモチのパン、シミットを中心とした品揃えの(日本で言えばミスタードーナツのような)「シミット・サライ」など、美味しいファーストフードでイスタンブルの街は溢れかえっている。

さて、場所をイスタンブルから首都のアンカラへ移そう。
この街を訪れた際、驚かされた出来事があった。アンカラでは、軒先に「piknik(ピクニック)」という楽しげな表記を施された様々なファーストフード店が軒を連ねているではないか。トルコ人の話によると、「piknik」という名称の由来は謎だが、アンカラのサカリヤ地区にある老舗の居酒屋が「pikinik」と名乗ったのが最初で、以来この地区の多くの店が「~piknik」の名称を用いるようになった。多くは、サンドウィッチのような、それこそピクニックに持参するような軽食を出す店に、この名が冠されているように感じた。

次はトルコから我が国日本へトリップ。
「廻る肉」のピタパンサンド・ドネルケバブは、今となっては日本でも知らない人があまりいないと思われる、トルコ発の有名料理だ。肉に下味を付けてマリネする作業や、大きな肉塊にじっくり火を通していく作業の手間を考えると、ファーストフードと呼ぶには申し訳ないような、かなり手の込んだ料理と言えるのだが。
90年代末、このドネルケバブの屋台が東京に登場した時は狂喜した。その後、渋谷など若者が集まる街を中心に、瞬く間にドネルケバブの屋台は増えていった。当時、そういった屋台から漏れ聞こえてくる従業員の話す言葉を聴いて驚いた。彼らの多くがなんとペルシャ語を喋ってるではないか。ケバブ屋台が出始めた当初、トルコ人の「ふり」をした多くのイラン人が、この仕事に携わっていたのだと、私は思う。

先日、久しぶりに渋谷のセンター街を訪れ、その中心地に大きな看板を掲げたドネルケバブ店を発見した。トルコを代表するファーストフード・ドネルケバブが、一時のブームではなく、日本のファーストフード文化にすっかり根付いたのを見て、なんとも感慨深くなった。(m)

*通常はトルコでも「ファーストフード」と呼ぶそうですが、あえてトルコ語仕様にしました。イラン ギリシャ エジプト 沖縄 アメリカ オランダ エジプト(2) 中国…世界のファーストフードを試食した後は、応援クリックもお願い!

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電話

2010-02-22 00:00:00 | トルコ語

 Telefon(テレフォン)

 トルコでは、とくに電話のお世話にならずとも、2週間の旅をする事が出来た。
 そして、けったいな公衆電話もみなかった。
 電話のネタがない。
 トルコ人の友達もいないので、トルコ人がどうやって電話を取るのかも知らない。
 さて、帰る日にやっとイスタンブールで写真のような看板を見つけた。
 ALO! CENTERとな。なんだか電話がかけたくなるではないか。
 エジプトでも、スペインでも消えつつある、電話屋さん。トルコでもきっと衰退の一途であろう。
 ただこれでなんとなく、トルコも「アロ~?」と、イスラーム圏に多い電話の取り方をするのではないかと思った。[a]

 

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ファーストフード

2010-02-18 00:00:00 | つれづれ帳

 快餐 (クワイツァン)

 ニューヨークの中華街で見かけたマクドナルド。麦当労…って、何て読むの??
 帰国して調べてみたら、「マイタンラオ」
 おもいっきり、アメリカ人になったつもりで「マクダーナー」と言って見ても、イマイチつかみきれません。
 いまさらですが、入ってみればよかった!

 さすが中国のファーストフード!というのを見つけました。 
マクタッキー
 アリですか?アリですか??[a]

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チョコレート

2010-02-14 00:00:00 | ペルシャ語

شکلات (ショコラート)

日本で過ごす今年の冬。変わらず目にするのはバレンタイン商戦でごった返すチョコ売り場の光景だ。義理チョコ用の安価な商品から一粒数百円もするような高級チョコまでずらりと並び、チョコ好きの私は「自分用」を選ぶにも目移りばかりでなかなか決断できない。
クリスマス商戦もそうであるように、西洋文化を柔軟に取り入れビジネス化してしまうのは日本人の得意技であるが、イラン人も、日本人に負けず劣らず新しい習慣に飛びつくのが大好きだ。宗教的規制が大きい国だけに、規制の目を巧みに潜り抜け自らの習慣としていく彼らの姿勢には驚かされる。
ここ2,3年の間に、首都のテヘランで定着しつつある新しい習慣のひとつが、やはりバレンタインだ。イランでは女性も男性もチョコやプレゼントを互いに贈り合い、日本でいう義理チョコに相当するような、職場の上司や両親への贈り物も一般的で、この点でも「義理」という、日本人と似た精神性を発見することとなった。

ところで、クリスマスが古代ペルシャの宗教や風習に端を発するという話を以前書いた。(ペルシャ語のクリスマスの記事を参照ください)これに加えイラン人は、バレンタインデーまでもが古代ペルシャの習慣を起源とすると言ってのける。確かに、世界に存する多くの文物や風習の源となっている国は存在する。エジプトやギリシャ、中国なんかもそうだろう。史実的に、クリスマスに関しては広義の意味での「ペルシャ」の習慣が起源だと言っても差し支えないだろうが、果たしてバレンタインデーはどうだろうか。

イランにはイラン暦という独自の暦が存在する。例えば、イランの新年に相当する春分のノウルーズや秋分のメフルガーンがそう。どちらも太陽の動きに大きく関係し、農耕儀礼の跡を色濃く残す日である。そして、バレンタインデーに近い2月17日もまた、イランの暦では、愛と大地を祝う日として古来から重要な日であった。この日は、「セパンダールマズガーン」といい、セパンダールマドという大地の守護神、母性、愛を表す神格を祀る日であり、紀元前20世紀にはすでに、この日、男性が女性にプレゼントを贈る習慣があったのだという。イラン人たちはおそらくこの習慣を根拠に「バレンタインデーはペルシャ起源」説を披露しているものだと思われるが、真相は如何に・・・

事の真偽はともかくとして、イランでも贈答の機会が増えることにより、イスタンブルのチョコケーキ(写真)のように、デザインのこったものや、パッケージの美しいものなど、目を楽しませるチョコレートがずらりとショーウィンドウに並ぶ日も近いかもと、チョコ・フリークの私は秘かに期待するのであった。(m)

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祭り

2010-02-10 00:00:00 | イタリア語

Festival(フェスティバル)

carnevale(カルネバーレ)

「とうとう始まったね!カーニバル!!
 早くレンタル衣装の予約をしに行ったおかげで
 今年もまたお気に入りの衣装を借りることが出来て良かったよ。」

ベネツィアでは観光客でもカーニバル用の衣装を貸してくれるところが
たくさんあります。
もちろん、maschera(マスケラ:仮面)も、靴もなんでも揃っています。
mascheraくらいは思い出のために購入してもいいかもしれません。
フルマスケラ(顔を全部覆うようなタイプ)は、皆さん一年くらい前から
注文している場合が多いのですが、
目だけを覆うものや、顔半分を覆うマスケラはいつでも買えます。

私は顔半分のマスケラを購入していて
衣装は朝8時半に着付けてもらいに貸衣装屋さんに出向きます。
所々にゴブラン織りを施したシルクのドレスに(これが結構重いっ!)
ベルベットの黒いマントを羽織ります。
ドレスの下には今ではもう見ることもない木製のパニエを履きます。
パニエとは、ウエディングドレス等の下につけるペチコート、
ドレスをより広げるために履くんですね。
そして口元にはなぜだか、黒いほくろを描くのがお決まりのようで。
完成した姿はまるで別人!中世のお姫様も顔負けの出来栄え!!!

男性の正装は、黒マントにハット、そしてステッキですね。
(でもどういうわけか、フルマスケラをして女装する殿方の方が多いのです)

これで朝から夜までベネツィアの街中を練り歩きます。
途中、いろんな国の人々から「写真を撮ってもいいですか?」と
お声がかかり、その度にポーズをとらなくてはなりませぬ。
カーニバルの仮装って、本当に楽しいんです。究極のコスプレですね。

その仮装のまま、みんなが決まって集まる場所は
サンマルコ広場のカフェ・フローリアン。
ここでお茶をするのが、最大の楽しみなのです。
店の内装と、そこに集う人々を眺めていると
「いったい今、いつの時代にいるんだろう?!」とタイムスリップしたような
感覚に陥ります。

最後の日には、サンマルコ広場で仮装コンテストなるものが行われ、
いつもどんなすごい仮装の人が選ばれるんだろうと思うのですが
疲れてしまって見に行った試しがない(笑)
途中で家に戻って、ガラーニを食べながら熱いコーヒーで
体を温めます。
ガラーニはベネツィアの方言で、カーニバルの揚げ菓子のことです。
フリテッレとか、キアッケレとも言いますが、同じ種類です。

私は中にカスタードクリームが入ったフリテッレが大好物です。
シュークリームを揚げたような・・・・と想像してもらうのが
一番近いですね。
ガラーニは中に何も入っていませんが、バニラ風味の粉砂糖が
これでもか!っていうくらいかかっていて、たまらなく美味しいです。
たーくさん種類があって、毎年美味しいガラーニを見つけてくる友人がいます。

もしあなたがベネチアのカーニバル時期に旅をすることになったら
是非ぜひ、仮装していにしえのお祭りを体験してみてください。
忘れられない思い出になることでしょう!(ミ)
 

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チョコレート

2010-02-06 00:00:00 | ギリシャ語

Σοκολατα(ソコラータ)

 2月に入って暦の上では立春。厳しい寒さの中で来たる春を待ち望む季節だ。日本で春といえば桜。例年、桜を見る度に思い出すのがギリシャのアーモンドの花である。2-3月に街のあちらこちらで見かける桜によく似た淡いピンク色の花。異国でアーモンドの花を見て望郷の思いに駆られるのが普通だろうが、私の場合は日本で桜を見るとギリシャの春を懐かしむ気持ちで一杯になる。

 そして思いだすのがパッケージにアーモンドの花が描かれている写真のチョコレート。αμιγδαλου(アミグダルゥ=アーモンド)のチョコレートはコクがあって美味しく、ギリシャコーヒーにも合う。お土産にもおススメだ。

 他、復活祭の卵チョコレートも印象的。チョコエッグのように中に小さなオマケが入っているので子供に人気がある。大きいものは最大30センチくらいあり、キラキラした包装紙にラッピングされてスーパーにずらりと並んでいる様子は、なかなか壮観。他、復活祭のモチーフであるヒヨコやうさぎなど動物の形をしたチョコレートもあり、見ているだけでも楽しい。

 復活祭(今年は4月4日)に向けての断食が始まる清月曜祭が2月15日。街のショーウインドーやスーパーの棚が華やかになってきている頃だろう。アーモンドの花の包装紙、復活祭・・私の中でギリシャのチョコレートは春と重なる。紀元前の神殿の周り小さな野の花が一面に咲いて、従来のイメージとは異なるギリシャの魅力を見せてくれる春である。(さ)

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ファーストフード

2010-02-02 00:00:00 | コラム

 エジプトより

 さて、エジプトのファーストフードについてはエジプト旅行かばんに書きましたが、ご馳走してくれるというので着いていくと・・あははは。
 さらさ、mitiraとその前に「ご馳走ってなんだろう!?」と話をしていて、まさかコシャリじゃあるまいとうわさしていました。
 もちろんコシャリではありませんでしたが、ファーストフードでした。
 ええ、なにしろ4星レストランです。
 シシカバブをはさんだ、シシトーというメニューです。
 そして、この後は「マクハ~!」とお願いしたにもかかわらず、マックでお茶でした。
 あ~日本的感覚では理解できないコースのランチ!
 あ、ランチの時間はだいたい16時~
 これまた日本的ではありませんね。
 しかし食べ応えのあるサンドイッチ。この店ではコンボで頼むと、ポテトとドリンクがついてきます。
 「コンボ」という言い方は、いいやすいですね。[a]


ファーストフードいろいろ。イランギリシャエジプト 、アメリカ沖縄オランダ・・今日はエジプト?

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