Ay(アイ)
トルコで月といえば、まず国旗を思い浮かべる人も多いだろう。
国旗の由来については、方々で書かれているので、興味のある方は調べてみると面白いだろう。
革命の父、ケマル・アタチュルクが、トルコ革命勝利の時、血溜まりに浮かんだ月と星を見たからと言うのが、もっとも信じられている説である。このドラマチックな説を私も信じている口である。
イスラーム世界のシンボルは月と星であり、もっとも美しいものの象徴として、人々に人気のあるものでもある。
気候の厳しい土地である。夜の帳がおり、こうこうと照らす月の下での生活は、日本人には想像しにくいかもしれないが、快適である。逆に太陽の下では、照り返しで、視界は真っ白になり、まぶしくて見えないのである。
とはいえ、夕日が美しい世界でもある。砂漠に沈む、海に沈む太陽は、イスラーム世界で、みんなが、ゆっくりと見つめることが出来る大きな太陽である。とても印象深く、私のアラブ世界では、月よりも太陽が記憶に残る。
カッパドキアで、私は夕日を見ていた。ふと振り返ると、そこにまだうっすらとしている月が見えた。夕日が巨岩を薄いばら色に染める中、月は上へと昇って行く。
カッパドキアの絶景ポイントは、その名もローズバレー。薔薇の谷…
この景色に合うのは、夕日よりも月。
思えば、トルコは月の似合うところである。
ブルーモスクと月、金角湾と月…月と何かを組み合わせて写真に撮りたくなる、そんなところである。[a]
ギリシャの月の女神、ペルシャの満月の輝きもご覧ください。
そして、ランキングの星も瞬きますように…
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今年もお立ち寄りありがとうございました。
来年も、散歩がてらお越しくださるのを心待ちにしております。
月を眺めてしみじみと、行く年に感謝をこめてありがとう。
昇る日のきらめきの数だけ、来る年に希望がありますように…