地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

ジュース

2011-07-29 23:23:31 | スペイン語(ペルー)

jugo(フゴ)

 ペルーのジュースと言えばインカコーラ。
 黄色い炭酸と言えば、オロナミンCだと思っていた子ども時代、なんでコーラとネーミングしたのかと不思議に思った。
 コーラと言えば、アメリカのジュースの代表選手で、それを真似したに違いないと思った。ペルーの茶でマテ茶と言う、コカの葉にお湯を注して飲むと書いたが、コカ・コーラのコカとは、この葉っぱの事である。 
 そうなると、コカ・コーラよりもインカコーラが由緒正しい「コーラ」という炭酸ジュースのような気がしてきた。
 コカ・コーラは発売当初、本当に「コカ」が入っていたが、今は入っていない。インカコーラは最初から入っていない。そして、インカコーラはコカ・コーラ社とペルーの会社の合弁会社が製造している。
 コカの葉を使った、黄金のインカ帝国の飲み物、インカコーラ!と言いたかったが、そうはいかない様だ。
 おまけに日本で手に入るインカコーラは缶であるが、これには「原産国アメリカ」となっている。
 コカ・コーラ社がかんでいるんだからいいじゃないかと言われそうだが、そこはそれ、やっぱりインカだけに原産国はペルーであって欲しい。
 理由を知るとなおのことである。
 缶の製造をアメリカでしているから…
 
 かつて、レモングラスで黄色く色をつけていたというが、今は着色料。
 インカコーラ…なんとも謎の飲み物である。[a]

 

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スポーツ

2011-07-24 22:50:36 | アラビア語(エジプト)

رياضة(リヤーダ)

  エジプトの国民的スポーツと言えばサッカーである。
 世界的には強いとは言えないが、アフリカの王者である。
  アフリカンカップの開催中は、老いも若きも話題はそれ一つである。
  仕事も手につかず、早く家に帰ってテレビ観戦したいと思っている。
 開始時間に帰れない人達は近所のマクハー(喫茶店)の大画面に向かって水タバコをのみながら観戦する。
 ジューススタンドもテレビを備えていると、狭い間口に黒山の人だかりである。
 サッカーの事はアラビア語で「コーラ」と言う。最初、ジュースのコーラだと思って、まったく話がかみあわなかった。
 写真は、いまや貴重な(?)2008年アフリカンカップ優勝選手を出迎える、元エジプト大統領。
 2010年優勝時の写真と、アフリカンカップ開催時のエジプトについては、エジプトブログをごらんいただければと思う。

  アラブ世界のスポーツというと、女子はどうなっているかが気になるところだろう。
  スポーツウェアのハンディから実力を発揮出来ない女性も多いが、エジプトに関して言えば、本人と家族次第である。
 キリスト教徒やイスラム教徒の家庭であっても、スポーツをする上での肌の露出を問題にしない人は多い。
 また、見ている方も不快には思わない人が多い。

 

アラブの女性アスリート

エジプトのシンクロナイズドスウィミング

結構強いエジプト女子バレーボール

肌を出しているエジプト女子選手ムエタイ

アメリカ在住のエジプト水泳選手

自分にあった自由なスタイルで競技に参加できるエジプトは、イスラーム教徒のアスリートにとって住みやすい国と言えるのではないか?と思う。[a]

 

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スポーツ

2011-07-20 11:00:33 | 英語(カナダ)

Sports(スポーツ)

なでしこジャパン世界一は久しぶりに日本を明るくする嬉しい話題だ。頂点に達するまでのどの対戦でも、それぞれの国の人達の応援は真剣そのもの。

一か月ほど前に朝のNHKニュースで「カナダのバンクーバーで暴動」という報道があり、家族がビクトリアに行ったばかりなので思わずテレビに見入った。米プロのアイスホッケーリーグ(NHL)でカナダのチームが決勝に負けたことで一部のファンが暴徒化したとか。そういえば、お世話になったカナダ人から「バンクーバーカナックスが優勝かもしれないから日本で絶対に応援していて!ネットで試合の結果を確認してよ!」と興奮気味のメールが届いていた。

カナダで最も人気のあるスポーツ観戦は、何と言ってもアイスホッケー。ブリティッシュ・コロンビア州を本拠としているバンクーバーカナックスを熱烈に応援している。今回は18年ぶりの優勝を期待して盛り上がっていたが、残念ながら決勝戦でボストンブルーインズに敗退してしまい、放火、略奪などの暴動が起きてしまったらしい。熱くなりすぎて収拾がつかなくなるあたりはギリシャのサッカーファンの間でも時々起きるが、一部の心ない人達の行動は残念なことである。

写真はビクトリアの市街地にあるスポーツクラブのカフェ。バンクーバーカナックスが準々決勝進出を決める試合が放映された時に撮影したもの。いつもは閑散としているカフェは満席で、皆がテレビの大画面に釘付けになっている。拳を上げる人、雄叫びをあげる人・・・ものすごい熱気だったそうだ。ホームステイ先でも夜の試合放映時間になると家族がリビングに集まるのが恒例、アイスホッケーに馴染みのない日本人に一生懸命、ルールや人気選手を教えてくれたと聞く。

アイスホッケー、サッカー、野球、ゴルフ・・・どこの国でもスポーツ観戦は人々をつなぎ、元気をもらえる大切な時間である。(さ)

 

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たまご

2011-07-12 22:46:03 | フランス語(チュニジア)

oeufs(ウフ)

 たまごの中の卵料理と私が思っているのが、チュニジア名物ブリックである。
 大きな春巻きの皮みたいな生地に、ツナや野菜と一緒に卵をポンっと割り入れて、餃子みたいに生地の口を閉じて、揚げる。
 パリッとした生地にナイフを入れると、トロッとした卵の黄身が食欲を増進させる。
  チュニジアでは、ワインにブリックをまず注文すると、ツマミに焼き野菜のサラダと小魚の丸揚げ、オリーブなどの小鉢が出てきて、メインディッシュに魅力が無くなってしまうこともしばしばであった。

 単純な料理だけに、その店を見極めるのにもぴったりであった。
 皮は焦げる寸前、卵はカチカチ…そんなブリックを出す店の他の料理は期待出来ません。さっさとアデュー(さようなら)であります。[a]

 

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2011-07-07 00:03:14 | トルコ語

 yaz(ヤズ)

 トルコを旅したのは6月だった。
 イランにいたmitraとイスタンブールで待ち合わせしたり、人懐っこいトルコ人と散歩して、 海を見ながらエフェスを飲んだ。
 夕涼みがとても気持ちいい季節だった。

 天才的に、ロマンチックな気分を壊す私は、トルコ人とラブラブになることなく今に至っている。
 満月の夜、イスタンブールの海岸線をそぞろ歩きしていたら、ロマンスの一つや二つあっても良かったのにと思うが、後の祭りである。
 たまたま、私に声をかけたお兄さま方が○○ハンと言う名前だったのだ。どうしても「モンゴル系みたい」と言ってしまい、彼らはそれで、シボンでしまった。

 そんなイスタンブールを飛び出し、カッパドキアへ行った。
 長距離バスでグッスリ眠っていた私が放り出されたのが、午前4時。
 まだ寒く、空が白々明るくなってきたところだった。
 ポツンと寒さに震えながらバス停に佇んでいると、観光案内所のおじさんがたまたまやってきて、ホテルに電話してくれた。
 ありがたい事に、私は6時前には洞窟ホテルのベッドで熟睡していた。

 目が覚めると寒い。あまりの寒さに起き上がることがしばらくできなかった。
 思い切って起きて外に出ると、眩しくて何も見えない。
 そして、なんと暑いことか!
 慌てて部屋に戻ると寒い!

 カッパドキアの洞窟はアリの巣のように地下に町が作られていて、見学する事ができる。  夏は涼しく、冬は暖かいので、洞窟生活はやめられないそうだ。
 涼しいどころか、冷凍マグロになりそうであった。

 猛暑になると思い出す。
 洞窟部屋が欲しいなと…[a]

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2011-07-02 08:16:39 | 日本語

暦は7月に入った。今年は梅雨も明けないうちから厳しい暑さがやってきている。突然の酷暑で体調をくずされている方もいらっしゃるのではないだろうか。

先日、近所の神社で茅の輪を見つけた。これは「夏越の祓え(なごしのはらえ)」という神事の為に準備されたもの。鬱蒼と茂る木々の中央に据えられた円。本殿に向かって伸びる石段がすっぽりと入って、吸い込まれていきそうな感覚だ。誰もいない境内は清浄な気に満たされていた。

一年の折り返し地点となる6月30日に半年間の人々の罪や穢れを清め、無病息災を祈るのが「夏越の祓え」。8世紀頃から宮中で行われた神事を起源とする。輪をくぐるという形はスサノヲノミコトに一夜の宿を用意した貧しい青年「蘇民将来(そみんしょうらい)」が「茅の輪」をいただいたことで疫病から身を守ることができたという伝説からからきていて、左回り、右回り、左回りと8の字に3回通るのだそう。

『拾遺和歌集』のよみびと知らず  水無月の なごしの祓をする人は ちとせの命 のぶというふなり

自身ではなく被災地の方々の除災と招福を祈らずにいられなかった。おそらく神事に参加した全ての人がそうであったと思う。今年は亡くなった方を悼み、無病息災を願うことにつながる年中行事が各地で特別な意味を持って行われている。

本格的な夏はまだこれから。皆様、どうぞご自愛ください。(さ) 

参考文献*『京都の祭り暦』 小学館

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