地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

エネルギー

2020-07-20 09:22:03 | アラビア語(エジプト)

(ターカ)طاقة

コロナで神頼みは日本だけでなくエジプトも同じ。
もっともイスラーム教の国なので、日本のようにアマビエさまが流行ったりするような現象は起きないし、大ぴらにおまじないをしたりはしない。
古代からの神々の力やピラミッドパワーで、コロナがなくなると信じる観光客がきたらいいなと願っているエジプト観光業の人は少なくない。
ファラオニック・パワーはアラビア語でターカ・ファラオネーヤ。
「古代エジプトは永遠に我々を食わせてくれる」というエジプト人の友達の言い草に、言葉を失った。
ピラミッドは永久に滅びず、お金を生むと信じて疑わないのだ。
大事に保存し、環境を整えなければ、形あるものはいつか滅びる。
もっともエジプト人が純粋に「ピラミッドは永久に壊れない」と信じている「パワー」も、ピラミッドを維持させている一因なのかもしれない。これぞ神のみぞ知る。
昨今エジプト人も瞑想したりヨガをやったりしている。アラブの春以降、若者は絶望し神を否定するものも出てきた。(写真はファラオニック・パワーの瞑想ルーム)
新興宗教などは国の圧力もあり台頭することはないが、目に見えないパワーやエネルギーを、イスラームよりも信じる者が増える世の中が来るかもしれない。

太陽神の国、エジプトでは強い太陽がさんさんと輝いている。これを利用しない手はないと思うが、どちらかといえば風力発電の方が歴史があり、太陽光発電はなかなか進んでいなかった。
最近やっと普及してきたようだ。ターカ・シャムセイヤ(太陽光発電)という言葉を耳にするようになった。
もっといろんなところで使われるようになるといいと思う。

なんにしても、人々が未来を信じるエネルギーをもって、コロナ問題に打ち勝ってもらいたいものだ。
気の力は大きいと思う。[a]


消毒液

2020-07-13 15:01:14 | アラビア語(エジプト)

كحول (クフール)

顔にはマスク、手には消毒液のミニボトルを持って歩くのが定番になったエジプト。
買い物したお釣などにもシューッとふきかけたりしてる。
クフールはアルコールの意味。
イスラームの国でアルコール?と思われる方もいるだろうが、問題とされているのはビールなどのアルコール飲料。医療などで使うことは問題ない。
スーパーなどの大型店では入り口の警備員や店員に検温、マスクをちゃんと鼻まで覆ってつけることや手を消毒してから入店するように誘導される。
飲食店では入店時、メニューを見たあと、食事が運ばれてきた時と、何度も消毒液を店員が吹きかけてくる店もある。
大型の店や駅、バスなどの車両の消毒も定期的にしている。ジャブジャブかけるように消毒しているのを見ると「かければいいというものでもないのに」と思う。
大型スーパーなどでは、電話ボックスサイズの通過式ゲートがあり、通過すると上から消毒液が自動噴射されるタイプもある。
問題はエジプト人はあまり構わないことである。やたらめったら消毒させたがり、レストランでは入店したところ、席に座って、注文して、注文品が運ばれてきたところ、会計前、会計後と、店員と接触するたびに「シュッ
」と吹きかけてくる。
また客の持ち物を気にかけてくれることもなく、革製のバックだろうが、色落ちしやすいシルクだろうが構わず「シュッ」と吹きかけてくる。
まだまだ観光客が戻ってくるような状況にないが、神経質な日本人観光客が戻ってきても、この消毒体制では、ガイドは神経使うだろう。
マスク同様早く懐かしくなってもらいたいものである。[a]