بَيْض(バイダ)
絵的にはこの写真がかわいかったので、アンマンのローマ劇場内博物館にあった、昔のお台所をお見せする。
ヨルダンの卵料理では、これと言って目新しいものには当たらなかった。
スクランブルエッグや茹で卵、オムレツなど、何とはなしに毎日食べていたきがする。
沙漠でキャンプしようと出かけた。運よく(?)私はヨルダン人とエジプト人のハーフの子が経営するキャンプに当たってしまった。静寂な世界の中で、ここだけが何と騒々しかったことか。ヨルダンの中のエジプト人集落。
薔薇色に染まる夕闇の中で、巨大な砂時計に包まれたように、時の流れを感じたかった私の希望はもろくもくずれさり、耳慣れたエジプシャンポップスに、思わずのってしまう自分が悲しかった。
さて、がっかりしつつも、収穫があった。それはふりかけ。我が家では「卵焼きの友」と名前をつけて愛用しているが、すりゴマ、いりゴマ、タイム、塩、胡椒を混ぜたふりかけ。
スライストマトにかけても美味しかったが、これをかけるとスクランブルエッグの味が格段に美味しくなった。病み付きになり、お店で売っているか聞いたところ、これは家庭で作るものと言うことだった。
確かにその後、レストランでもスーパーでも見ることはなかった。
ヨルダンの家庭の味を思い出すとき、それは卵を見た時である。[a]