地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

2012-10-27 22:19:13 | アラビア語(ヨルダン)

مطر(マタル)

 ヨルダンに行ったのは一月。冬は雨の降る国。
 しっとりとした灰色の空気の中、静かな町の中を歩いていると、ここがアラブだと言うことを忘れてしまいそうになる。
 そして、イスラエルと国境を接しているとも思えない、穏やかさ。
 海外に出ると、いつも肌が乾燥して粉ふき芋になってしまうが、肌が突っ張る感じもなくまことに過ごしやすい。
 夏になれば、カラッカラの砂漠気候になる。恐らく雨の多い12月ごろから2月ごろにかけてアンマンだけの美容に良いシーズンなのだろう。
 「アンマンに永住したい!」と、保湿クリームも乳液もバックに戻してしっとりした肌をなでていたころ、2キロ先の広場では車に火がつけられ、アラブの春がヨルダンに上陸していた。
 そんなことは露知らず、傘をさそうか、ささなくても良いか…と、雨雲を見上げつつのんきに散歩をしていた。
 いまや、傘も珍しくなくなったエジプト。2005年の手紙では、まだ傘が珍しかったようだ。エジプトの雨[a]

 お肌しっとりは、死海効果も抜群なヨルダン!

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コーヒー

2012-10-11 22:10:49 | アラビア語(ヨルダン)

قهوة (カフア)

 ヨルダンではコーヒーを「アフア」や「ガフア」と言うので、エジプトと同じ発音である。
 カイロ辺りでは「アフア」、ルクソールの方へ行くと「ガフア」と言う。

 ヨルダンで、ロレンスの足跡を訪ねる旅をしていた時のこと。
 通りすがりに、べトウィンのマジュリス(居間)に寄った。
 遺跡に近いので、なんとなくお茶屋で、なんとなくみやげ物屋なのだが、売り込むそぶりはまったくなく、脇息に寄りかかってタバコをくゆらせるおじさんと息子が、ボソッと「こんにちは」と言っただけであった。
 テントは屋根と風よけに2方向被っているだけで、あとは何もない。くつろぐおじさんの向かいによっこらしょと腰を下ろして、コーヒーを一杯所望したかったが、崖を見ると登らずにはいられないという悪癖をもっているため、のんびりしている暇がなかったのが残念である。
 写真だけは撮ってきたのだが、よくよく見ると、ここで一杯やらなかったことが本当に悔やまれる。
 手前の大きなお玉のようなもので、コーヒー豆を煎り、右隣の真鍮のスパイスつぶしで、炒った豆とカルダモンをつぶしてコーヒーを入れたに違いないのだ。
 崖を上って登っている場合ではなかった!
 左の水につかっているコーヒー茶碗で、ちびちびと飲むコーヒー…しばらくすればナツメヤシなんかも出てきて…
 深呼吸すると、浅く炒ったお茶のようなコーヒーの香りがどこからともなくしてきた。[a]
 

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2012-10-05 23:32:37 | アラビア語(エジプト)

خل(ハッラ)

 エジプトでは食卓に酢があることはほとんどない。レストランなどでも同様で、酢をつけるやかけるということはあまりない。
 コシャリと言う、日本人のラーメンのような国民食があるが、この専門店には唯一お酢の入ったレモンソースが置いてある。
 この写真は、染物屋さんで撮ったものである。よほど気をつけていないと、お酢のビンを見ることがない。
 トルシー(エジプトの漬物)などに酢は使うので、まったくないわけではないが、日本人のようには使わない。
 思い返してみれば、今まで習ったエジプト料理のレシピに酢が登場したことがない。忘れているだけであろうか?
 酢はクレオパトラの世界一豪勢な食卓で登場する(酢に真珠を溶かして飲んだと言う逸話)ように、エジプトでは古代からあったことが知られている。
 ポテトチップには、唐辛子ビネガー味と言うようなのもあり、酢を好まないと言うことではないようだ。[a]
 


すっぱ辛いもの大好き~

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