地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

トマト

2005-08-30 13:27:11 | 日本語
トマト


 子供向けの学習雑誌にこんなクイズが出ていた。

 トマトを世界で一番たくさん食べている国はどこでしょう?
     

      A イタリア
      B ギリシャ
      C スペイン
 
 イタリアかなと思う人が多いかもしれない。でも正解はBのギリシャ。
 私は滞在中にギリシャ料理をで習っていたのでトマトの消費量がよくわかる。「グリークサラダ」のように生で食べる他、オーブン焼きや季節の煮込み料理にもトマトは欠かせない。市場で皆、大袋いっぱい買っていた。
 昨年のアテネオリンピックが終わってしまい、日頃ヨーロッパの国々の中であまり表舞台に出ることの少ないギリシャ。正解で、単純に嬉しくなってしまった。
 これを読んだ子供達が「へー、ギリシャなんだ。どんな国でどんな料理を食べているのかな」と「トマト」という言葉を通して少しでも興味を持ってくれるきっかけになってくれれば・・と思っている。
 写真はライキ(市場)でトマトを買ったところ。 (さ)

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トマト

2005-08-24 22:52:35 | 英語
Tomato

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改めて紹介することもない英語、トマトである。英和辞典の発音記号に沿って読むと「タァメィトゥ」。日本で正しく発音すると何だか気恥ずかしいような、いかにも「英語」という響きになる。

 ところで英語圏で「トマト」、思い出すのはイギリスの「イングリッシュ・ブレクファスト」。初めてロンドンへ行った時に泊まったB&B(bed and bredakfast)の朝食で出た「焼きトマト」。トマトは生で食べるか、せいぜい煮込むものと思っていただけに、焼いた時の食感やさっぱりとした味は新鮮であった。
 それにしても、イギリスの朝食のボリュームのすごさ。ベーコン(あるいはソーセージ)、目玉焼き(スクランブルエッグ)、豆、焼きトマトが大皿から溢れそうに載っている。
 これに薄切りのトースト、ミルクティー。全部食べると昼食もいらないくらいの量。初日は「どんなものか一度は全部頼んでみよう」と挑戦したものの、翌日は家族で好みのものを単品注文、シェアして食べた。それでも気に入って「トマトだけ」と言えば大皿にごってりとのって出てくる。豆やスクランブルエッグだけというのもかなりの迫力であった。
 焼いたトマトは普通の大きさ、ミニトマト、缶詰のイタリアトマトなど場所や季節によっていろいろ。これは日本のよりも厚切りのベーコンを焼いた時に出るたくさんの油を有効利用するという意味もあるそうだ。
 イギリスに留学した知人は、滞在中にあちこちでこのブレクファストを食べ、トマトの他マッシュルームの焼いたものや食パンを四角く切って焼いた大きめのクルトンのようなもの(フライブレッド)にも遭遇したそう。初めてのフライブレッドについて宿の人に聞くとベーコンの油をたっぷりと吸ったパンはカロリーが高いのでイギリス政府から「健康のため控えるように」とまで言われた「悪玉」らしいが、目玉焼きの黄身をからめて食べると最高だったという。
 所変われば・・で朝のスタートもお国柄でいろいろ。朝食はオレンジジュースかコーヒーだけ、あるいはごまの付いたリングパン(クルーリ)をさっとかじっておしまい、がギリシャスタイル。しっかりとした食事は2ー3時頃の昼食、その後に南欧ならではの、のんびりとしたシエスタ(昼寝)タイムが待っている。(さ)
 

2005-08-21 23:39:48 | イタリア語
Mare(マーレ)

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 スーパーのパスタ売り場に行くと「青の洞窟」という日清製粉のシリーズが並んでいる。
 これはイタリアのカプリ島から船で行く「グロッタ・アズーラ(青の洞窟)」を商品名にしたもの。イタリアの海で印象的な場所の一つである。

 ナポリからカプリ島への観光船に乗り、島で小型の船に乗り換え、更に洞窟の手前で小さなボートに。ここには幾艘ものボートが付近で順番を待っている。
 ようやく辿り着いた洞窟への入り口は狭く、波で船が上下するので普通に乗っていては危険。「身体をねそべらせて!」と指示され、船頭は岩にくくりつけられたロープをたぐりながら、波の動きに合わせて「スイッ」と洞窟の中へ入る。そして中で身体を起こすと、そこは輝く青の世界!
 狭い入り口からの一条の光は暗い洞窟の中の海の色を透明な青に変える。あと一艘のボートが入る程度の小さな秘密の世界。眺めている人達の歓声やため息、シャッターを切る音が聞こえる。吸い込まれそうな色を堪能して再び外へ出るともう海はいつもの色に戻る。
 これは快晴で、波の静かな日のみに行くことができるショートトリップ。いつ行っても見られるわけでない「限定」の海である。

 写真はギリシャのザキントス島の「ブルー・ケイブ」。同じようなボートツアーであるが、切り立った岩の窪みなどに差し込む光が作る色を見るので雰囲気は少し違う。閉ざされた空間の青はやはりカプリの「青の洞窟」かもしれない。ただし、ギリシャの方は途中でスイミングタイムがあり、船から海に飛び込んでしばし泳ぐという楽しい企画がついている。(さ)

散歩

2005-08-19 10:10:26 | スペイン語
Paseo (パセオ)
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 とある田舎に行くと、スーツを着たおばあちゃんが、玄関先に椅子を出して編み物したり、おしゃべりしている。なぜスーツ…
 当然お買い物も、散歩もスーツ。日曜で礼拝に行ったとか、お客さんといるという気配もない。何でだろう。
 そんなおしゃれな国が大好き。アンダルシアの田舎へ、ちょっと散歩に行ってきます。[a]

トマト

2005-08-11 08:00:00 | イタリア語
Pomodoro (ポモドーロ)
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 スパゲティ・ポモドーロ。人気のイタリアンを代表する「トマトスパゲティ」である。
 今から20年ほど前、知人宅で初めてこれをご馳走になった。その頃、日本でスパゲティといえば「ナポリタン」か「ミートソース」。甘めのケチャップ味に慣れていた私にはこの酸味のある爽やかなソースが珍しく、思わず「これは何ですか」と尋ねた。
 そのお宅は約40年前にイタリアのローマに2年間駐在したことがあり、現地の友人から作り方を教わってきたそうでスパゲティといえばこのポモドーロなのだと話し、台所から細長い形のトマトの絵のある缶詰を持ってきて見せてくれた。
 サラダはレタスに生のマッシュルーム、スライスオニオン。塩とオリーブオイル,庭の夏みかんを目の前で搾ったものをかけてあえる。生のマッシュルームもこういうドレッシングも新しい食の体験。遠いと思っていたイタリアと当時は馴染みのなかった海外生活の香りを身近に感じた、
 今でこそ、どこのスーパーにも置いてある(時には100円の)イタリアトマトの缶詰も当時はデパートで一缶400円くらいしたそうだ。オリーブオイルも勿論、デパートで購入した貴重品であった。
 海外旅行が庶民のものとなり、海外の情報が余るほど手にはいるようになったのはここ20年くらいであろうか。彼らがローマに赴任した頃は「ふらんすへいきたしといえども ふらんすはあまりにとおし」と詠われたのと大差ない時代。ローマまでの直行便がなく、南回りでバンコク、ニューデリー、テヘランと何度も中継地点で給油し、長い時間かけて旅をしたそうだ。国際電話も交換手を通じての高価なもので緊急以外はほとんど使えなかったという。今の旅と比べると隔世の感がある。
 当時ローマの現地幼稚園に行っていた知人の息子も今や二児の父。昨年、家族を連れて交流のあった友人宅を訪ねたそう。40年ぶり、感激の再会である。歓待を受け、夕食にはスパゲティ・ポモドーロをご馳走になったと聞いた。
 日本のライフスタイルも食生活も大きく変化したけれど、海外旅行に出て得る感動はいつの時代もかわらない。(さ)
 

散歩

2005-08-07 19:42:21 | ギリシャ語
βολτα (ボルタ)
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 ギリシャ語で散歩はβολτα(ボルタ)。日常会話でとてもよく使われる言葉である。のんびりとそぞろ歩きというような感じ。友人は特に夏場、シエスタ(昼寝)の後などにコーヒーで一服してからよく家族揃ってボルタをしていた。近所で見かけた時に「どこ行くの?」と尋ねると「ミア・ボルタ(ちょっと散歩)」という具合。このボルタのあと、8~9時に遅い夕食が始まる。ギリシャは時間の流れが本当にゆっくりしていた。

διακοπες (ディアコペス 休暇)

 私も忙しい日本の生活から少し抜け出し「ミア・ボルタ」に行って来ます!1週間ばかりの「ディアコペス」。ギリシャ人に比べるととても短い休みですが・・。更新等々も少しお休みになると思いますが、皆様からのコメント、お待ちしています。暑い毎日です。くれぐれもお体を大切に。よい夏を! (さ)



2005-08-04 16:53:10 | ギリシャ語
Τα λουλουδια ( タ ・ ルルーディア 花)

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 ギリシャの春の盛りは花がとてもきれい。春浅い頃、アーモンドの花を見かけるといつも桜を思い出した。まだ寒いけれど確実に春が近づいてきている・・そんな嬉しさを感じさせてくれる花である。スーパーのお菓子売り場に行くと,このアーモンドの花をパッケージデザインに用いたチョコレートが目を惹く。日本よりもちょっと甘めのアーモンドミルクチョコ。日本の知人に送ると喜ばれた。
 ところでギリシャ語で「サクラ」(サクーラと発音、アクセントはク)というと袋のことである。初めてライキ(市場)に行った時、おばさん達がしきりと「サクーラ・パラカロ」と言っている言葉が耳に残った。山と並んでいる果物や野菜を入れる「袋(スーパーで使うようなビニール製)をちょうだい!」という意味である。すぐに覚えて私もライキで「サクーラ・パラカロ」を連発した。
 
春の花は3月から5月くらいまでの間いろいろな場所で楽しめる。特に島や遺跡の花の絨毯はスケールが大きい。そして遺跡は一年で最も美しい表情を見せてくれる。
 また島の休日、真っ青な空と白い壁、青いドアや窓枠にブーゲンビリアやハイビスカスの鮮やかな色を見るとこれもギリシャならではの風景だなと思う。
 写真はアーモンドの花。 

Η εποχη των λουλουδιων ειναι η ανοιξη και το καροκαιρι .
(花の季節は春と夏)

Η αμυγδαλια ειναι ομοια με την σακουρα στην Ιαπωνια .
(アーモンドの花は日本の桜に似ている)

Αλλα ειναι οι ανεμωμες ,οι παπαρουνες ,
τα τριανταφυλλα.... υπαρχουν πολλα λουλουδια .
(他にもアネモネ、芥子、バラなど多くの花が咲く)

1 Μαιου ειναι πρωτομαγια . Η μερα των λουλουδιων .
(5月1日はプロトマイヤー。花の日である)

Πολλοι ανθρωποι χαιρονται την ανοιξη .
(多くの人が春を楽しむ日)

Το καροκαιρι μπορω να δω τις ομορφες μπουκανβιλιες
και τους ηβισκουσς στα νησια .
(夏は島で美しいブーゲンビリアとハイビスカスを見ることができる)


      ギリシャ語メモ


 εποχη <エポーヒ> 季節      ανοιξη<アニクシー> 春
 καροκαιρι<カロケーリ> 夏      αμυγδαλια<アミグダリア> アーモンド
ανεμωμες <アネモーネス> アネモネ  
 παπαρουνες <パパルーネス> 芥子
 τριανταφυλλα<トゥリアフィラ> バラ
 μπουκανβιλιες<ブゥカンビィリエス> フーゲンビリア
 ηβισκους<イビスクゥス> ハイビスカス
                       (さ)