エジプトには、ジューススタンドがたくさんある。フレッシュジュースは、そのとき旬のものが、店頭に置かれているか、釣り下がっているので注文するのは簡単。指差せばいい。
夏の定番はマンゴージュース。ジュースと言うよりも果肉を食べている感じである。あまりの美味しさに、そして安さに!(1杯60円もあれば飲める)がぶ飲みして、 おなかを壊したり、吹き出物にやられる人もいる。
秋は夏とほとんど変わらないが、冬になるとニンジンがおすすめ。美白効果満点である。しかし、ニンジンがたわわに釣り下がった店頭でニンジンジュースを飲んでいると、馬になったような気がしてくる。
春先はイチゴ。(写真)もっとも、イチゴは冷凍保存しておくところが多いので、時期はずれでも飲むことが出来る。ガチガチに凍っていると、シャーベットみたいだ。 そうそう、シャーベットはアラビア語。そしてジュースの意味もある。
一年中楽しめるのは、サトウキビ。これはフレッシュジュースの中で一番安い。
オレンジやバナナも比較的いつでも飲める。
たまに、大きなガラスの丸いポットに茶色い液体の中に、大根の輪切りがごろごろ浮かんでいるようなものを、ジューススタンドの店頭で見ることがある。
実はこれ、タマルヒンディという豆を煮出したもの。大根の正体は氷。日本人が見ると、どうしても大根の煮物があるように見えてしまう。おなかの弱い人には勧めない。大根にみえる氷は水道水だからだ。
ジューススタンドでは、ジョッキで立ち飲みが当たり前。
テイクアウトは、ビニール袋に入れてくれる。どうやって飲むのかと思ったら、細いストローをつけてくれるので、それを袋に突き刺して飲んでいた。
もちろん容器を持ていけば入れてくれる。
アラビア語が読めるようになれば、もしくは飲みたいジュースのアラビア語を覚えていけば、メニューのバリエーションは一気に広がる。
最近、私が凝っているのはルッコラのジュース。
アラビア語でガルギールというが、名前も気に入っている。ご飯のとき、エジプトでは水か冷たいものが出る。ジュースであれば、ちょっと苦味のあるルッコラは、サンドイッチにぴったり。
最も子どもたちには受けが悪い。大人のジュースである。[a]
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アイスクリームのところで書いたコックテールも、ジューススタンドの定番!