fleur (フラー)
もうすぐ日本は梅雨になる。この季節になると、私は欧州の美しい庭園を思い出す。
日本では、春に一斉に花が咲いた、と思ったらすぐに散ってしまい、気が付くと梅雨に入る、というパターンが一般的だろう。一方、少なくとも私の知っているイギリスやフランスでは、比較的長い間穏やかな気候が続き、花を楽しむことができる。
もちろん、梅雨の時季にも、神様が用意してくれたとしか思えないような、それは美しい花が咲く。花菖蒲や紫陽花は、梅雨の曇り空、水の滴る姿がこの上なく似合う。
同じ頃、遠く離れた欧州では、それとはまったく違った風景が広がっている。教会や、かつての貴族の館等では、広大な敷地内にある花園が開放され、誰でも気軽に訪れることができる。柔らかい日差しの下、心を包むように咲いている花が、大小を問わずあちこちで見かけられる。散歩するもよし、サイクリングするもよし。青空と庭と花が、私たちを待っている。
一方で梅雨に濡れる花を楽しみ、他方で庭園の花園を愛でる。花は、どこにいようとも、そしてその姿を想像しただけでも、心を温かくしてくれる、自然界の贈り物なのである。[y]
★写真はレンヌの花園です。詳細はコチラをどうぞ^^
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