地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

お金

2011-12-23 22:21:14 | フランス語(チュニジア)

argent(アルジャン)

 世界で一番よれよれのお金は、ファラオの時代から使っているかのような、エジプト紙幣と地球散歩上では思われているようだ。
 もっとすごいお金を見たことがある人はぜひお便りして欲しいものだ。
 そうなると、他の国のお金の話題に悩んでしまった。
 チュニジアのお札の柄は、ターバンにヒゲのアラブ人や、トルコ帽をかぶって馬に乗った人、アラビア文字と鳥をデザインしたものなど、ちょっと飾っておきたいようなデザインである。
 しかし、こぎれいなお札はなんだかつまらない。こぎれいなお金を持っていたいくせに、話題性としては、あのできればさわりたくない、ぬめっこいような、擦り切れそうなお札に軍杯が上がる。
 そこで、チュニジアのお金はあえて登場させず、扉。
 チュニジアと言えば、鋲を打った青い扉が有名である。
 青が好きで碧と名乗っている私も、沢山青い扉写真を撮ってきた。
 今日はチュニスで見た黄色い扉をお届けする。
 扉の右上の青い通りの名前の看板を見て欲しい。
 
 「金持ち通り」

 日本では絶対ありえない感覚である。
 この通りに住む人たちはお金持ちだそうで、金に見立てた黄色い扉を好むそうである。
 しまった!
 この通りでうろうろして、王子様を探すんだった!
 今頃思い出しても、時すでにおそしである。
 また行ってみようか。今にも折れそうなヒールの靴でも履いて…[a]


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お金

2011-12-12 14:11:09 | つれづれ帳

Penge (ペンゲ・デンマーク語)

 

お金、というお題を聞いて、ふと引き出しに眠っている海外通貨のことを思った。ずいぶん前から、手つかずの紙幣とコインが眠っている。このたび思い立ったので、点検をしてみた。

 

写真は、その一部。特徴は、どれも新券ということ。日本で両替すると、大概このような新券を手にすることになる。これが、海外の人にはびっくりすることらしい。

 

これまでに、二度ほど聞かれたことがある。「どうして日本人は、きれいな紙幣を持っているの?」フツーに両替してきただけですよ、と言っても、信じられない、というような顔つきだった。この時、紙幣はなるべく使い古したものを持たねば、あらぬ疑いをかけられる可能性があることを知った。もちろん、二人は疑ってはいなかったが、「新券なんて、ろくに見たことがないんだよ!だけど、日本人はいつも新券を持ってくるから、不思議でならなくて」というのが銀行員となれば、反応のしようがないというものだ。それは、こっちの台詞ですよ…

 

ところで、碧の故郷?エジプトの紙幣は、私の人生の中で最も驚くべきものだった。その使い古された姿には、考古学博物館に飾られていても不思議ではないよね、と思うくらいだった。是非、1枚は手元に置いておこうと思ったのだが、うっかり全て使ってしまった。惜しいことをした。

 

…と思っていたら、思わぬ人から、ツタンカーメンの彫られたコインを贈られた。「エジプトにご縁の深いあなたへ」はて、そんな記憶はないのだが…

 

いずれは、両替するか、どこかに寄付しようと考えているこれらの紙幣。だけど、もうしばらく…夢を見ようと思う。きっとまた、これらを持って旅立つ時が来るんじゃないかな、という風にね。[y

 

 

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お金

2011-12-04 20:53:31 | アラビア語(エジプト)

فُلُوس(フルース)

 耳から覚えたアラビア語、LとRなど、いざ書こうとすると綴りがわからないことが多い。
 発音は微妙に違うから、わからない方がおかしいと言われるが、わからないものはわからない。
 悩んでいるうちに日が過ぎてしまった。
 辞書ですぐ解決できないのがアラビア語の困った問題である。
 辞書で「お金」を引くと、まったく違う単語がぞろぞろ出てきてしまい、エジプトで使われている「フルース」という単語に行き当たらないのだ。

نُقُود  (ヌクード)مَال(マール)دَرَاهِمُ(ディルハム)などがでてくる。

 ヌクードはエジプトでも通じるが、実際にはやはりフルースと言っている。 貧乏を「お金がチョットだけ」と言う言い方はしないが、お金持ちと言う時は、ガニーという単語もあるのに「フルース・キティール」と、”たんまりお金を持っている”という言い方をする。
 いろいろ調べていて面白かったのは、
ディルハムである。モロッコなどを旅した人は耳にしたと思うが、通貨の単位をディルハムと呼ぶ。ディルハムの項目には、そのことのほかにギリシャのドラクマという記述があった。
 
ディルハム→ドラハム→ドラクマ?
 ギリシャにたどり着くまでにこんな変化を遂げたのであろうか?
 ギリシャはイスラームが色濃く残る国だと、個人的に強く思っているが、なんとドラクマも?と驚いた。

 さて、写真のお金は、とある事務所でポンと出てきた本日の売り上げ。
 これを会計に届けなさいと言うものであるが、本日の売り上げを書いた紙と札束をホチキスで留めているのだ。
 エジプトでは至って日常的な光景である。
 だからお金の傷みが早くなると思うが、これが間違いないと、誰もが思っている。
 もちろん子どものお使いもこの手である。最近これは許容範囲かと思うことにしている。
 お札1枚でお使いにいかせる場合は、お金に買い物リストを書いてしまう人がこれまた多い。
 珍しいピン札のお金にメッセージが書かれたラブレターをもらったのも、一度や二度ではない。
 ところ変われば…
 そういえば、この写真を撮っている私にエジプト人は心底驚いていた。[a]

 

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