地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

電車

2011-11-05 21:52:02 | 英語

 Train (トレイン)


 

鉄道発祥の地、イギリス。ここは、イギリス北部York(ヨーク)駅。ちょっとわかりづらいが、写真奥に小さく写っているのが、高速列車InterCity(インターシティ)である。 

 

このインターシティは、ロンドンの Kings Cross(キングスクロス)駅と、エディンバラのWaverley (ウェーバリー)駅を繋ぐ。ヨークは、そのほぼ中間に位置し、最初の木造の駅では手狭になったというわけで、現在のヴィクトリア朝建築の駅舎が1877年にオープンした。 

 

今思えば、私が生まれて初めて乗ったインターシティは、中でもとりわけ古い車体だった。キングスクロス駅を出ると、30分もしない間に美しい田園風景が広がるのだが、なんだか薄暗い。気付けば、それは列車の窓の汚れだった。スピードは速いが、ひどく揺れる。ファーストクラスだと、飲み物のサービスがあるのだが、給仕の女性が、必死に紅茶を入れようとするものの、カップからこぼれ出てしまったのを覚えている。とにかく、笑うしかないほどの揺れだった。 

 

2時間ほどして目的地のヨークに着いた時、まごついた。ドアが開かないのである。どうしたことかと思っていると、横に立っていた人の手が伸び、ドアノブらしき取っ手を引くと、扉が開いた。つまり、手動で開閉するドアだったのである。現在は、ボタンを押すと自動で開くタイプが多いが、いまだに人がアクションを起こさねば開かない方式には変わりない。 

 

つい先日、訪英する機会に恵まれた。旅慣れた道だが、改めて乗ってみると、やっぱり揺れる。席も、ゆったりはしているが硬めで(もちろんセカンドクラスの話)、長いフライトの後だと、余計にお尻が痛くなる。発着時間が時折不正確なのは、別に驚きに値しない。欧州ではきっとましな方だと思う。

 

総じて、日本の新幹線って、やっぱり良く出来ているんだなぁ…と思いつつ。どこかアナログなこのインターシティを、心から愛してやまないのである。[y]


 

 

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ポスト

2011-09-30 21:07:11 | 英語

Post(ポスト)


 NYで通り過ぎた後で戻って見ました。
 ゴミ箱じゃない!?
 ヨーロッパでよく見る、ワンちゃんのフン専用ゴミ箱みたい!
 ところで、このポスト、投函している人を見なかったので、心配なのだが問題なく機能しているのだろうか?
 手紙を入れるとどうなるのだろう?
 これはやはり、在住の人に教えてもらいたいなあ。
 ヨーロッパの黄色いポストにはだいぶ慣れたが、青いポストはエジプトで見て以来。
 もっともエジプトのポストは今緑に統一されているので、またアメリカに行かないと碧ポストは見られないなあ。[a]

一通、二通、三通…

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オレンジ

2011-03-28 13:20:14 | 英語

Orange(オーランジ)

 4月14日のオレンジデーは、バレンタインデーにゴールインした恋人たちがオレンジやオレンジ色のものを贈りあい、愛を確かめ合う日とされています。
 今、私たちにとても必要なもの。
 オレンジデ―までに約2週間。ニューカップルだけにではなく、今一緒にいてくれる幸せを、あなたの身近な人に、家族に、暖かいオレンジ色をプレゼント出来たらいいと思う。
 そして、まだ連絡が取れない多くの人々が、一日も早く消息がつかめますように。
 オレンジみたいに、甘くて酸っぱくて、はじける笑顔。
 真ん丸い、ふっくら笑顔が、日本全土に広がりますように!

 祈り続けます。[a] 

 

 

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2011-01-09 00:07:02 | 英語

Car(カー)

日本の子どもが知らずに覚える英語のひとつが車であろう。
「ミニカー」って、和製英語?


これは、シカゴの自然史博物館にあった車?タイヤがついているから車!といってしまおう。
アメリカは言わずと知れた、車社会。
mesaさんの話しに、「車で出かけて~」と、よく出てくる。
アメリカ人のドライブを想像すると、オープンカーで陽気に出かけると、ついつい思い浮かべてしまうが実際は?
シカゴにいったのはだいぶ前だが、この車に乗りたいと思い、忘れられない。[a]

 

 

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2010-12-04 00:00:00 | 英語

 Friend (フレンド)

 メサさんへ、そしていつも「地球散歩」の手紙を受け取ってくれるあなたへ

 ミブーさんから聞いていた、かばん一つでアメリカへ渡ったというお友だち。
 いつか海の向こうで暮らしたいと、潮吹きクジラみたいに、年中噴いている私。
 まだ会った事はないけれどこうして、文通できるようになってとても楽しいです。
 友だちの輪が、本当に地球を一周「地球散歩」の上で出来たらいいなと思います。
 

  アメリカでかばん一つと言えば、子どもの頃とてもあこがれた映画があります。
 ジェリー・リー・ルイス(Jerry Lee Lewis)という、往年のロック歌手の半生を描いた「火の玉ロック」(Great Balls of Fire)という映画は、同名の彼の
ヒット曲でも知られています。
 ジェリーは、13歳の又従妹と再々婚します。その時、ドールハウスに衣類を詰めて駆け落ちするのですが、そのシーンが忘れられません。
 ドールハウスをかばん代わりにする事も、駆け落ちも、もはやそぐわない年齢になってしまいましたが、「かばん一つで海を渡った友だち」を持っているのは、とってもワクワクします。

 いつか「手ぶら」で、ふらっと伺いますから、帽子屋さんのお茶会をリクエストしてもいいでしょうか?
 もちろん、お目当ては、
メサさんとお子さんに作ってもらうクッキーです。
 忘れないように、セントラルパークで撮った、アリスの写真を送ります。

 さて、師走に入りました。のんびり屋の私はジェリーのピアノを聴きながら大掃除をします。はかどりますよ~ 
 アメリカでのお友だちはどんなか、気長にお返事お待ちしていますね。メサさん。

                                                 碧

 

 

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文中の「ヒット曲」をクリックすると、聞くことができますよ。
 
 


スウィーツ

2010-05-29 00:00:00 | 英語

 Sweets (スウィーツ)

 
私が子どもの頃、クッキーと言えば、型抜きしたものか、アイスボックスクッキーという、金太郎飴のような、同じデザインがどんどんできるタイプのクッキーが一般的であったと思う。
 とてもお上品な雰囲気を持ったお菓子であった。そもそも、クッキーが家にあるというのは、お客さんが来ると言う事でもあった。
 高校生ぐらいのとき、初めてステラおばさんのクッキーが日本にやってきた時は、心底びっくりした。
 お好み焼きみたいに生地をぼてっと垂らして焼いたクッキー。
 さらに、生地に混ぜないでチョコレートがぼこぼこ入っていることにも、何て雑なつくりだと思った。
 その当時、ドロップクッキーという、生地の種を天板に直接垂らして焼くクッキーや、チョコチップもまだ珍しかった。
 また、その食感にも驚いた。ぐんにゃりした感じに、江戸っ子の私は「煎餅とクッキーは固いものだ」と、頑固に思った。
 一番の理由はやはり、買ってくるクッキーは舶来のお客様用というイメージが強かったことにあると思う。
 我が家では、クッキーを良く作っていたこともあり、家庭で作るクッキーでも型抜きするのに、お好み焼き式クッキーが、ものすごく値段が高いことに納得いかなかったのを覚えている。
 これはいまだに尾を引き、私はNYとシカゴを旅した時、クッキーを目にしても買う事ができなかった。
 写真はセントラルパークに近い、とあるケーキ屋さんのショーウィンドウ。
 大きなチョコチップクッキーが並んでいる。
 もちろん私はウィンドショッピング。お土産はこの写真で帰宅したことは言うまでもない。
 実際のところ、アメリカ人がどんなクッキーを作ったり好んだりするのか、知りたいものである。
 アメリカレシピにある「バニラエッセンス、小さじ2杯!」は本当?と、これまたドキドキしている。[a]

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唐辛子

2010-05-17 00:00:00 | 英語

 Red pepper (レッドペッパー) 
 
 アメリカの唐辛子でイメージするものと言えば、やっぱりタバスコ。タバスコのラベルが好きで、集めたいと思うが、何しろそうそう使いきれるものではないので、どうもタイミングを逸して、気がつくと古いビンはどこかへ…
 
デザインが変わらないのもステキ。
  アメリカに行ったとき、なんで買ってこなかったのか自分でも判らないが、おそらくNYやシカゴでは見かけなかった、ユニークなタバスコグッズ。
  仕方なく、ネットで楽しんでいるが、もしまたアメリカに行くことがあれば、ぜひともタバスコショップに行きたいと思っている。
 
持ち手がタバスコの壜の格好をした軽量スプーンや、タバスコ・フォルダーは、食卓に置いたら壜がいっそうおしゃれになる。
  激辛大好きな友だちには、ぜひともタバスコの壜を挿せる野球帽をプレゼントしたいし、私の誕生日には、バケツに入ったタバスコグッズを誰か送ってくれないかなぁと、唐辛子だけにアツイ念を飛ばしているのだが、誰も気がつかないのか?ヒリヒリして、見えない聞こえない状態か?
  かくして、今日もタバスコのホームページを眺めて、ホットなため息を漏らしている[a]

 

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電話

2010-04-11 00:00:00 | 英語

 Telephone(テレフォン)

 春になると、新緑の中を目を細めながら知らず知らずに口ずさんでいる歌がある。
 フィンガーファイブの
 「恋のダイヤル6700」
 卒業シーズンの歌だが、私の中では春の歌で、まだオン・シーズン。

 リンリンリリン、リンリリリリン…という軽快なリズムは、暖かな陽気にピッタリ。
 「ハロー、ダーリン」と呼びかけた電話はどんな電話か?
 私のイメージにぴったりの電話をNYで見つけた。
 薄暗い無機質な、声の響きそうな長い廊下に取り付けられた電話。
 壊れていないか確かめて、電話と電話の間に身をひそめる様にして、
 やけに大きく響く、電話の呼び出し音…
 声が響かないように、受話器を手で覆うようにして、呼びかける。

 「ハロー、ダーリン」

 もっとも、この電話はとてもきれいで、壊れている気配はなかった。
 明るいオレンジの壁にマッチした、公衆電話。とてもファッショナブル。
 好きなあの人にかける、恋の電話は、携帯よりも、公衆電話の方が絵になる。[a]

 

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2010-03-30 00:00:00 | 英語

 Tree(トゥリー)

 以前英語で書いた「木」に、木は宗教と密接であると書いたが、鶴岡八幡宮のご神木である大銀杏が風で倒れてビックリ!
 銀杏というのは、逆さに活けても芽を出すと祖父が言っていたので、また次の千年に向けて芽を出して欲しい。
 NYに行った時、気に入ったのが、
Macy'sの木のエスカレーター。
 するすると動いて行く、寄木細工みたいな全て木でできたエスカレーターが気に入って、何度も乗ったり降りたりした。
 アメリカのデパートと言えば、老舗の
ブルーミングス。しかし、このエスカレーターにメロメロになった私は、庶民派メ―シーズで買いものを楽しんだ。
 今日もたくさんの人に、バックに触られ、こすられ、ピカピカに磨きこまれているんだろうな。[a]

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チョコレート

2010-03-02 00:00:00 | 英語

  Chocolate(チョコレート)

 NYに行った時、さて、お土産は何にしようと悩んだ。
 小さい頃、近所のおばさんにもらってとてもうれしかったのが、
キスチョコ。小さい粒から飛び出した青い紙が大のお気にいりだった。
 アメリカにかわいくて、お洒落なチョコレートは数多あれど、私のお土産はこれしかない。
 タイムズスクエアのハーシーズは、いかにもアメリカ!という感じのチョコレートショップ。天井から下がった、チョコレートカラーのハーシーズの幕に、チョコレートのシャワーを浴びるような感じがした。
 ハーシーズは、アメリカを代表するチョコレート会社だが、その陰に戦争が切っても切れない関係にある。
 兵士の士気高揚と、カロリー摂取に選ばれたチョコレートは、灼熱の土地でも解けないように改良された。そしてチョコレートという魅惑を利用しつつ、夢を見させるだけで、食べるとあまりおいしくないように作られたという。
 ジャガイモのような味わいで、決して夢見ごごちのスウィートなテイストではなくとも、戦場の兵士たちに、チョコレートは夢と希望を与えたようだ。
 チョコレートの大敵は、融けるということ。
 これまた戦争が絡むが、スペイン内戦で、スペイン兵が食べていた砂糖でコーティングしたチョコレートをヒントに改良されたのが、
M&M'sの、お薬みたいな、カラフルなチョコレート。
 おいしいものの発展の陰に戦争あり。
 そのことがちょっとしょっぱい、涙型のチョコレート屋さんの話。[a]

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ファーストフード

2010-01-25 00:00:00 | 英語

 fast food(ファーストフードもしくはファストフード)
 
 世界中で市民権を得ていると言えば、マクドナルドであろう。
 アメリカに行った時たまたまシカゴに行ったので、シカゴのマクドナルドへ行った。ところがマクドナルドに思い入れがなかったのか、シカゴ発祥と知っていたはずなのに、この時はマクドナルドの歴史を調べていかなかった。
 シカゴにはマクドナルド博物館や、50周年記念店など、好きな人にはたまらないと思われるスポットが点在している。残念ながら帰ってきてその事を知った。
 アメリカのマック(この呼び方は日本でしか通用しない)では、バリューセットの事をmeals(ミールズ)という。「1番のセットください」とか「チーズバーガーセット」と言っても通じない。
 ファーストフードなら簡単に注文できると思ったら、つまづいてしまった。もっとも、私の場合、エジプト訛り英語しか耳慣れていない上、最初に習った英語教師は香港人で、クイーンズイングリッシュだったので、本家本元の米語はちんぷんかんぷんであった。
 近年、アメリカでファーストフードは何とも難しい立場にある。
 世界中見回してもアメリカ以外では、相手にされないと思われる事が事件となり、裁判沙汰になっている。「コーヒーが熱かったからやけどした」「食べ過ぎて太った」…問題視する人がおかしいのではと思ったら、裁判では店が敗訴するという事態にさらに驚いたのは、記憶に遠くない。
 現在アメリカのファーストフード店では、栄養表示が義務付けられたり、地域によっては新規の出店が出来ないところもあるという。
 なによりも安くてボリュームのあるファーストフードは、経済的に問題のある人々にとって、なくてはならない食べ物である。しかし、食べ続けることによっての弊害もあることから、一概に良いとも悪いとも言えないのが現状のようである。
 アメリカで、私が驚いたファーストフードの特徴は、そのボリュームではなく、ATMが入っていること。それだけ、万人の利用があるのだなと思った。ATマック、日本でもウケそうだが。[a]

 

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太陽

2009-04-26 00:00:00 | 英語

Sun(サン)

 天体のリズムは人間の暮らしに大きな影響を与える。特に太古の人々は太陽や月の動きを通して時刻や季節を知って生活してきたことから、その存在を現代の私達よりも身近に感じていた。また太陽や月が見せる神聖な風景に畏敬の念を抱いたり、太陽の昇降に「生と死」を重ねて祈りや埋葬の場所と密接な関わりを持たせてきたのであろう。

 世界七不思議の一つであり、世界遺産として登録されているイギリスのストーンヘンジもその一つ。ロンドン南西のソールズベリ大草原に忽然とあらわれるストーンサークルは、紀元前約3000年以降、3期にわたり千年の時を経て完成した。巨石の運搬や建造方法についても謎。誰が何のために・・・という謎については、部族の儀式を行う集会所、天体観測所、埋葬のモニュメント、ケルト族の神官が作ったドルイド教の神殿など様々な説が唱えられている。

 サークルは直径約30メートル、円周沿いに並ぶのは約25トンの石柱が30本。更に周囲を掘が囲み、入り口と参道を示すかのような石も配置されている。規則正しく並べられた石と石を結んだ線が太陽や月の動きと関係し、特に夏至の太陽の光が参道中央の位置と門柱を通り、ストーンサークル中央にある祭壇石を結んだ線上にほぼ沿って昇っていくそうだ。太陽の動きを強く意識した構造が興味深い。

 アテネを発ってイギリスを訪れたのは盛夏。光輝くギリシャから一転、薄い日射しの中に佇む不思議な石の建造物は湿気を帯びた冷気の中でどっしりとした存在感を見せている。未だ解明されない謎をはらんだストーンヘンジには、重たい雲に覆われた天空が似つかわしく思えた。

 山から運ばれた巨石の中で特筆すべきは200キロも離れた所から運ばれたブルーストーンで、伝説では「病気を治す魔法の石」との言い伝えがある。周辺には英国最大規模といわれるエイヴベリーのストーンサークルやミステリーサークル、古墳などが点在し、エリア全体に神秘的な空気が漂っていた。(さ)

 参考  『世界遺産大図鑑』 小学館 ・ 『世界のパワースポット』 VOICE

太陽にまつわる風景やエピソードもいろいろ。「スペインのフライパン」と言われるアンダルシアでシエスタ・スペイン、焼け焦げるような日射しで太陽にも複数形?・エジプト、晴天は神の喜び。老若男女が太陽の下で海水浴・ギリシャ、沖縄方言のアガリ(東)とイリ(西)は太陽の動きから・沖縄

いつもありがとう!Thnak you ! ストーンヘンジの石の配列に沿って昇っていく太陽のようにランキングも上昇できますように。応援クリックをよろしくね。人気blogランキングへ

 


クリスマス

2008-12-22 22:43:08 | 英語

 Christmas(クリスマス)

 クリスマスと言えば、24日のイヴと25日。すでにご紹介の記事からもお判りのように、ヨーロッパでは新年までクリスマス期間が続く。
 イギリスのクリスマスは日本と似ている。クリスマスカードを友人に送り、25日にエリザベス女王のスピーチがある。プレゼントは家族そろって開け、みんなで協会へ行く…と、日本のお正月のようである。
 クリスマスの翌日、26日はボクシング・デイ。この日も祝日である。クリスマス、みんなを喜ばせるために働いた、使用人やお店の人、郵便やさんを休ませるための休日である。教会がクリスマスに募った募金やプレゼントを、貧しい人に配った事が起源とされている。それがだんだんと、25日にもらったプレゼントで、自分に用のないもを詰め直して、使用人などにあげたりするようにもなったという。
 どんな方法でも、全ての人がクリスマスボックスを手にできるのは、大変良い事だと思う。

 クリスマスになると思い出す、ひやっとする話がある。
 それはヨーロッパに多い、「悪い子だと、プレゼントじゃなくて桃の枝がくるよ」と親に言われる子どもの話。たいていの場合、親の単なる脅しに過ぎない。子どもも、そうは言っても、ちゃんとプレゼントはもらえると思い込んでいる。
 ところが、本当に「桃の枝」しかクリマスプレゼントにもらえない子がいる。やんちゃの限りを尽くし、我が物顔の怪獣に、これ以上のお仕置きはない。しかし、この怪獣が受ける打撃は、普段大人がこうむって受ける迷惑や怒りをはるかに超えた大きなものである。天下無敵の怪獣でも、所詮は子ども。というか、クリスマスのプレゼントを空ける瞬間は、子どもらしい、子どもなのだ。「桃の枝」をもらってしまった子どもは、生涯その事を忘れないという。
 世界中の人が、有形無形にかかわらず、プレゼントを手にすることが出来ますように。[a]


クリスマスのXの秘密ギリシャ、起源に迫るペルシャ、キリストの誕生ポルトガル、毎年生まれ変わる?イタリア、ハロウィンか!?スペインギリシャその2、中国ですか?イタリアその2、日本人的クリスマス、エジプトタイムスリップポルトガル雪のお菓子ギリシャその3

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ブドウ

2008-10-12 21:29:42 | 英語

  grape(グレープ)

 ブドウの季節、記事も連続して出てきたので、この秋は葡萄を食べながらネタにつきる事はないであろう。
 そのまま食べても美味しいが、日本ではヨーロッパブドウとアメリカブドウの両方を楽しむ事ができる。繊細な舌を持つ日本人としては、やはり用途によって産地を選びたいものである。産地と言うよりは、品種によって向き不向きがあるので、一概には言えないが、「地球散歩」なので、産地別食し方をお届けする。
 ブドウの瑞々しさ、そして「香り」を楽しむのであればヨーロッパブドウである。そのまま生で食べたいブドウで、マスカットが根強い人気なのもうなずけるであろう。
 また粒が均等で、誰もがイメージする、逆三角の美しい姿をしているのもヨーロッパブドウの特徴である。
 
トルコのブドウでオルサさんがコメントしてくださっているが、トルコのブドウの半数以上が種無しである。そのため干しブドウに向いているのもヨーロッパブドウである。
 ではアメリカブドウが美味しさを発揮するのは何か?
 アメリカでは房売りよりも、粒で売るのが定着しているとのこと。ジュースや、ゼリー作りに向いている売り方であろう。また適度な酸味と糖分に加え独特の強いブドウの匂いが子どもにも好まれる要因であろう。
 この強いブドウの匂い、ワイン好きの間では好みが真っ二つである。酸味の強いビターな感じの好きなヨーロッパワイン好きには、アメリカブドウ産ワインの匂いは鼻について飲めないのだそうだ。
 子どものころ、何でもグレープ味が好きだった方も多いであろう。グレープジュース、グレープゼリー、グレープと付けば何でも甘くて美味しいイメージが昭和にはあった。歯磨き粉にいたるまで、ドギツイ着色料や独特の甘味料味とグレープが結びついている気がする。
  なぜか、ブドウジュースとかブドウゼリーとは言わず、「グレープ」と英語で言っていた。子どものころの私は時に「グレープ」と「グレープフルーツ」を混同し、「ブドウ」ジュースが飲みたいにもかかわらず、「グレープフルーツ」ジュースと言った事がしばしばあったように思う。今思えば、グレープが略称で、グレープフルーツが正式名称だと思っていたのかも知れない。
 もともとグレープフルーツは「シャッドカ」という名前であったが、まるでブドウが生るように房状に生る事から、いつしか「ブドウのような果物」でグレープフルーツという呼び方が定着したと言う。
 ブドウは紀元前から宗教的にも、広範囲において人間と密接な果物であった。色も大きさも違えど、その形は誰が見てもブドウ。見た目がいかに重要かと言うことがよく判るエピソードである。[a]

さて、あなたのお好みは? 
ヨーロッパブドウ系→ギリシャイランエジプトトルコ
アメリカブドウ系→日本
見た目系→沖縄
そして粒の数だけクリックしてね! 人気blogランキングへ


2008-05-16 00:15:09 | 英語

 SHEEP(シープ)

  日本人にとって、羊はそれほど身近な動物ではない。
 寝られない時などは「羊が一匹、二匹…」と数えたことがある人は少なくないと思う。しかし、効果があった人はいるだろうか?いるとすれば、「羊を数えると眠れる!」という、強い思い込みのある人だろう。この睡眠法はもともとイギリスで行われていたもの。羊のsheepと、眠るのsleepのイントネーションが近いこと。そして、音が柔らかいので、自己催眠をかけやすいという理由で、「シープ、シープ、スリープ、シュリープ…シー…」という感じで、自然に眠りにつけると考えられていた。
 そんな訳で、「数えていたら、余計眠れなくなってしまった」というのは、無理からぬこと。恐らく、「本日は晴天なり」と同じように、戦後アメリカにかぶれた人が持ち込んで定着したのではないかと思われる。(マイクでは拾いにくい音、"t's""f""d"が含まれる"It's fain today"というセリフを、マイクテストで使用。、「本日は晴天なり」という日本語は言いやすいので、マイクテストには向いていない)
 エジソンがレコードに初めて録音したのは「メリーさんの羊」。これも、アメリカ中の人がこの歌を知っているからという理由だった。
 英語圏の人々の身近にいる羊。これには聖書が関係している。聖書に羊はたびたび登場するが、それもそのはず、キリスト教の発祥の地は中東である。中東において羊はもっともポピュラーな生き物であり、キリスト以前の神との関係も関係が深かった。
 なにしろ、ダーウィンによれば、羊が家畜化されたのは、いつに遡るか判らないという。人間と共に暮らしてきた、最古の生き物である。
 キリストは善い羊飼いであり、人々は子羊であると新約聖書には描かれている。そのため、たとえ話などで、羊は聖書で、大活躍するのであるが、それが、漱石の『三四郎』につながってくると、初めて読んだときは気がつかなかった。
 『三四郎』の中の印象的な言葉。

 たゝ口の内で、迷羊(ストレイシープ)、迷羊(ストレイシープ)と繰り返した。

 中学生の私は、話の内容などすっかり飛んでしまい、ただこの「ストレイシープ」という単語がいやに耳の奥に残った。
 「ストレイシープ」、この単語を繰り返していると、冒頭に書いた自己催眠、「羊が一匹~」と同じような感覚に捕らわれてくるのは気のせいだろうか?
 漱石が留学中、寝る時に「シープ、シープ…」と、数えたかどうかは定かでないが、この幻想的な感覚を呼び覚ます単語と、聖書に出てくる「迷える羊」のひっかけはありえないだろうか?
 マタイの福音書(第18章)、ルカの福音書(第15章)に出てくる、百匹の中から迷い出た一匹の迷える子羊。
 想いを寄せる人は他の男に嫁いでしまう。
 迷える羊は悩める人をも意味する。悩める人々を救う善い羊飼いは、救世主。
 三四郎の心は、信じたくない気持ちからこの言葉を繰り返す。
 迷える羊は三四郎か?いや、そうではあるまい。聖書にあるように、皆が迷える羊。
 そう思いながら、この呪文のような「ストレイシープ」を、耳に響かせて『三四郎』を読むと、哲学的な作品になってくる。[a]

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