Navidad(ナビダ)
時差のある地球散歩です。とはいえ、現地はまだまだクリスマス。
1月6日までにスペインに行かれる方に、とっておきの言葉をプレゼントします。
クリスマスシーズンの休日はハロウインさながらの光景が展開されるという。ドアのノックで表に出ると、子どもが手を出して「¡Aguinaldo!」(アギナルド!=クリスマスプレゼント)と叫ぶ。お金をあげると、子どもたちは「¡Felices Navidad!」(クリスマスおめでとう!)と返事をして、お返しにクリスマスカードをくれるそうだ。こんな光景が今まだスペイン中で続いていることを願う。
スペインでは本来サンタクロースは来ない。しかし昨今は、世界に倣いやってくるそうだ。
クリスマスは、子どもを楽しませるだけでなく、重要な宗教教育の場でもある。べレンとはベツレヘムのスペイン語読みであるが、キリスト誕生の場面を再現したジオラマのことも指している。
子どもたちはクリスマス・イヴ、まずは馬小屋から作り始め、三賢者を小屋から遠いところに立たせる。
1月5日の夜、三賢者はイエスのところへ現れ、贈り物をしたとされる。そのため、1月5日に小屋にたどり着くように三賢者の人形を 毎日少しずつ動かしていく。
元旦ごろに子どもは賢者に宛てて手紙を書く。手紙には平和への祈り、自分の近況に即した反省と希望を書く。そして、プレゼントにほしいものを書いて封をする。
封をする時はドキドキである。その年一年、いい子にしていて勉強もした子はいいが、そうでなかった子は、深く反省し、来年はいい子になりますと賢者に約束する。そうしないと、プレゼントは炭になってしまうのだ。
悪い子には木の枝など、ショッキングなプレゼントがヨーロッパには多い。この悪い子のプレゼントは、子どもにとって、一生忘れられない記憶となるので、親はよほどしっかりとした考えを持っていない限り、これを選んではならないともいえる。
6日の朝、プレゼントを発見。昼食後のデザートにロスコン(Roscon)というケーキを食べる。ケーキの中には人形などが入っていて、人形などが入っている一切れにあたった人はその年の幸運を引き当てたことになる。
夕方はカバルガータ(Cabalgata)という行列が行われ、らくだを連れた三賢者が、子どもにお菓子などのプレゼントをしながら練り歩く。こうして、スペインのクリスマスは終わりを迎えるという。
私も経験したいスペインのクリスマス。あなたは?
スペインのクリスマス祝歌、ビジャンシーコ(Villancico)を聞きながら、初夢に期待!
今年も一年ありがとうございました。来年もよろしくお願いしますね![a]
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